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ハワイ沖海戦

無事米軍の攻勢を退けた日本軍。だが、戦争に勝利したわけではない。合衆国では多数の空母が量産されているという。

では、どうすれば勝てるのか。真田忠道中将が考えたのがハワイの占領だ。太平洋における合衆国の要衝を占領することによって、米軍の補給線を破壊し、包囲殲滅しようというものだった。


ハワイ侵攻作戦<ハ号作戦>が始まった。10万人の将兵とそれを乗せた輸送船団は戦艦に守られながらオワフ島に上陸した。完全な奇襲だった。一式中戦車改と日本軍コマンドは素早くオワフ島を占領した。

合衆国首脳陣にとってハワイ占領は青天の霹靂だった。

領土の一部が日本人によって占領されている。次は本土にやってくるとメディアや民衆は考えるだろう。すれば反戦運動が起こりかねない。南部も心配だ。これを機にやつらは攻めてくるのではないか。

合衆国首脳陣は海軍にすぐさまハワイの奪回を命じた。

太平洋艦隊はハワイ奪回に向けて出撃した。日本艦隊もこれを迎撃する為に出撃し、ここにハワイ沖海戦が勃発した。


最初に敵艦隊を発見したのは<瑞鶴>の彗星艦爆だった。

敵艦隊発見の報告を受け、日本艦隊は艦載機を発進させる。二式艦戦に彗星艦爆、天山艦攻が中心だ。同時に、敵の偵察機に発見された。

敵の航空機が来襲する。最新鋭の秋月級といった艦艇が大将を守るべく対空戦闘を開始する。空は黒色の煙で埋め尽くされた。そのおかげで、多数の敵機を撃墜することが出来た。

しかし、完全に敵の攻撃を防ぐことは出来ず、<愛鷹>が沈没し、<翔鶴>が大破した。たが、我が航空隊も3隻の空母を撃沈したと報告している。航空戦では日本の勝利だ。だが、敵には未だ多数の戦艦が残っている。これらを倒さなければならない。

かくして双方の戦艦部隊は激突した。


水上を驀進する一隻の巨艦の姿があった。3基の砲塔に仏教の塔を思わせる艦橋が特徴的だ。

その名を<大和>という。基準排水量71000t、全長273m、50口径46㎝三連装砲を3基搭載し、30ノットの快速を発揮する高速戦艦だ。

同型艦の<武蔵>、<信濃>、<甲斐>と共に太平洋を進む姿は勇猛そのものだった。

最初に敵艦隊を発見したのは日本側だった。

英国からの技術協力により完成した電探はいち早く敵艦を発見したのだ。

砲戦距離15000mで砲撃を始める。

日本の優秀な乗組員は素早く命中弾を出した。

この時、大和級の餌食になったのはアイオワ級だった。

長砲身16インチ砲を持つ有力な艦だったが、18インチの破壊に耐えられる程頑丈ではなかった。

両用砲はスクラップの山となり、電探は飴細工のようになり、鎧は悉く叩き割られた。

ピークは一番前を進んでいた<ミズーリ>が、<大和>の砲撃によって主砲天蓋を貫通され弾薬庫に引火、大爆発を起こしたことだった。

最終的にはこの戦いは日本側の勝利に終わった。

ハワイ島を占領され、主力艦隊を失った合衆国はこれに加えて、連合国が合衆国に侵攻したこともあり、日本との講和条約に応じることとなった。

ここに太平洋戦争は終わりを告げたのだ。

だが、戦争の嵐は始まったばかりに過ぎない。

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