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武器の真価

今回は武器の重要性が分かる戦闘です

鉱山の中に入ったシン達はその異様な雰囲気をすぐに感じ取っていた

そこはもう普通の人間でも魔力が分かってしまうほどに満ち溢れていたのだ

「確かに錬金術師達がここの鉱石を求める理由が分かるな」

ナオマサもどうしてこの鉱山の鉱石を欲しがるのかその理由を理解できた

そして同時に魔物が鉱石を狙う理由についても納得が出来た

「おそらく例の鉱石には魔力が含まれていてそれを魔物が供給源として使っているというわけか

 だとしたら魔物は相当な魔力を使うと考えた方がいいだろうな」

確かにここまで魔力が満ちているのならば少しの魔力は回復するはずなのだが

それでも足りないと言う事はそれほど強力な魔法を使うと言う事だ

「そりゃあ巨人でも勝てないって言うのにも納得出来るな」

みんなもそれだけの魔法を使えるのならば巨人に勝てるのも納得

むしろこれだけの戦力で挑むのは無謀とも言える可能性があった

「まぁ上級の巨人が三体もいればそう簡単に負ける事はないだろうが・・・

 それでもかなりの強敵な事だけは間違いないか・・・」

クロトの言う通り上級の巨人が三体もいるのならば普通に負ける事はないが

あくまでもまだ出会ってないのでどれほどの強さなのかは理解できていない

「それよりも・・・他の魔物に関しても警戒した方がいいだろうな

 魔力が満ちているという事はどんな魔法でも使いたい放題だろうからな」

実を言うとこの状況で一番、警戒しなくてはいけないのは普通の魔物達なのだ

彼らは数も多くしかもこの状況下では魔法を使いたい放題であり

下手をしたら鉱石の場所で待っているその強力な魔物よりも危険な可能性があった

「だろうな〜・・・しかもこの魔力の所為で気配もよく分かんないし

 避けていくのは無理かな〜・・・目視で見つけるしかないだろうな〜・・・」

もはやシンは完全に魔物を探す事を諦めており目視で見つけるべきだと告げる

他のみんなも同じ気持ちのようでテンテコやマイマイはワクワクしながら探していた

「二人共・・・真剣に探しているところ申し訳ないのですが出会わないのが一番なんですよ?」



先へ進んでいくとやはり魔物の姿がありしかも魔法で全身を光らせていた

「・・・明るくていいけど・・・害はあるのか?」

正直な話をするのならば明るいだけで全く怖い訳でもなく

これで害までないのならばもはや魔物ではなくただの動物になってしまう

シンはゆっくりと近づいてどんな魔物なのかを調べてみたのだが

「・・・本当に害がないんだな・・・なんだろう・・・この魔物・・・」

まさかの無害で全く敵意も持っておらずテンテコとマイマイによって遊ばれていた

「もしかしてだが・・・この中にいる魔物は例の強力な奴以外は無害なのか?」

そしてクロトはこの鉱山の中にいる魔物はほとんどが無害なモノが多いのではないかと思っていた

どうやらその予想は当たっているようで他にもいろんな魔物に出会ったが全く害はなく

使う魔法も基本的に生きるのに必要なものばかりで戦闘の役に立つものではなかった

「まさかここまで拍子抜けな感じになるとはな・・・まぁ戦闘がないのはいい事か」

確かにここまで拍子抜けだと気持ち的に落ち込んでしまうが平和なのは

本命に体力を残しておけるので十分に助かっている状況ではあった

「でもなんでもこいつらはその魔物に襲われなんだろうな?

 むしろこいつらもそんな強力な魔物がいてどうして逃げないんだ?」

ここでしんが疑問に思っていたのはどうして彼らのような戦闘能力のない魔物がいるのかだった

良くも悪くも魔物の世界でも弱肉強食はあり彼らほどの魔物ならばすぐに絶滅するのは間違いない

しかし彼らはむしろ絶滅するどころか強力な魔物がいるここで普通に生息していた

「おそらくその理由は例の魔物が鉱石だけを栄養源にしているからだろう

 そして自分の害にならない彼らは見逃されており共存していると言うわけだ」

ナオマサの考えでは例の魔物がいるおかげで彼らはここで平和に生活できており

魔物の方は鉱石だけがあればいいので興味自体を示していないのだ

「なんつうか・・・もしも倒したらこいつらに悪いな・・・」

シンの言う通り例の魔物を倒してしまった場合、彼らは再び生活を脅かされるだろう

「別に倒す必要はない・・・私達は鉱石さえ取ればいいのだからな・・・」



「・・・どうやら向こうにそんなつもりはないみたいだぞ?」

クロトにそう言われてシン達が振り返ると何かが迫ってきてる音がした

「ここは奴のテリトリーだからな・・・侵入者として俺達は認識されているだろう

 三人はここで魔物の足止めを頼む!私達は奥に進み鉱石を探すぞ!」

カライ達は巨人を呼び出してこちらに向かってくる魔物を迎え撃ち

その間にナオマサ達は奥へと進んでいき鉱石を探す事にした

次第に向かってくる音は大きくなっていきカライ達の目の前に現れたのは巨大な蛇のような魔物だった

「こいつが鉱山の主か・・・!マジで硬そうな鱗してんな・・・!!」

その蛇は鱗がまるで鉱石のように光っておりそれはまるでダイヤモンドのようでもあった

そんな風に観察していると魔物がカライ達に向かって襲い掛かってきた

「やっぱり敵対心は剥き出しか!だったらこっちも本気でいくぞ!!」

トゥネの大斧が襲ってきた魔物に向かって振り下ろされるのだが硬い鱗に弾かれた

「マジかよ?!これでも結構な業物だぞ?!それを弾くのかよ!!」

この中ではトゥネが一番のパワーを持っているのでその一撃が弾かれるという事は

まともな攻撃では目のに前にいる魔物にダメージを与える事は出来ないと言う事だ

「ならば内部から破壊するまでだ!」

今度はリエンが突っ込んでいきその大剣で鱗の継ぎ目を攻撃しようとするが

「なっ?!」

なんとその攻撃ですら魔物は弾いてしまいリエンは尻尾で殴り飛ばされる

「・・・どうやら内部から攻撃するしかないみたいだな・・・

 だとしたら・・・狙うべき場所は顔か・・・!」

先ほどの攻撃で体への攻撃は完全に無理だと判断したクロトは

内部へと攻撃を当てる為にまずは顔を攻撃する必要があると考えた

しかし相手はそれをさせないようにするためか動き回っていて

とてもではないが顔を狙うほどの余裕はなくおまけに武器が大きい所為で

急所だけを狙うという事が極めて困難になっているのだ



「こりゃあ長引きそうだな・・・」



その頃、シン達は鉱石を探して道を進んでいたのだがシンは後ろから聞こえる音を気にしていた

しかし武器を持っていない自分に何ができるのかとも思っていた

たとえ鉱石が取れたとしてもそこからすぐに武器ができる訳ではない

「・・・やっぱり戻りたいのですか?」

するとその様子に気がついたララが立ち止まってシンにどうしたいのかを尋ねる

「・・・正直、今の俺にあいつと戦える力はないかもしれない・・・

 それでも・・・何もしないのは俺には出来ないんだ・・・!」

その言葉を聞いてララは少し嬉しそうに微笑みながらシンに近づき

「行ってきてください!鉱石は私達で必ず探し出して見せます!」

ララの心強い言葉はシンの体を動かし先ほど来た道を戻らせクロト達の元に向かわせる

「・・・よかったのですか?」

その後ろ姿を見ながらナオマサは本当に行かせてよかったのか尋ねる

ララはそれに対して無言のまま頷いて口を開く

「シンは立ち止まってしまってはいけないんです・・・

 彼はずっと走り続けていないと・・・多分、先に進めない・・・

 それを支えるのが私達だと思うから・・・それでは理由になりませんか?」

ララの言葉にナオマサは納得がいったような顔をしていた

何故ならば自分にもその覚えがちゃんとあるからだ

いつもシンががむしゃらに頑張っている時にこそいい結果が生まれる

そしてみんなもやる気になりいい傾向になっていく

もしかしたらそれこそがシンのにとって一番の魅力なのかもしれない

「・・・それでは戻ってきた時にシンが驚くような鉱石を取っておきましょうか」

ナオマサは戻ってくるシンの為にも彼が驚くほどの鉱石を取る事を約束

それにテンテコやマイマイも同意してとても張り切りながら奥へと向かう

(シン・・・私はあなたを信じています・・・どうか貴方も私達を信じてください)



「ぐっ?!やはり俺達の武器では急所だけを攻撃するのは・・・!!」

その頃、クロト達は自分達の武器が大きすぎて急所への攻撃が出来ていなかった

ヒョウカの援護があるといってもそれでは強度が足りず致命的なダメージを与えられていない

すると魔物はトゥネとリエンを吹き飛ばしてラ・グラスに突っ込んでいく

そして大きく口を開けて誰もしも食べられると思ったその時だった

「させるかぁぁあぁぁ!!」

その大きく開いた口の間にディパシーが突っ込んでいき

ラ・グラスを庇って閉じる口を押さえつける

「ぐうぅぅうぅ?!!今だ!!口の中を攻撃しろ!!」

そして自分が抑えている間に口の中を攻撃するように叫ぶ

三人ともその声に反応するように駆け出していき魔物の口に向かって渾身の一撃を入れた

全く鱗に守られていない場所を攻撃された魔物は叫びながらのたうち回る

「マジかよ・・・!まだこれで生きているって体の中まで硬いのか・・・?!」

自分達の渾身の一撃を入れたにも関わらず魔物が息絶える様子はなく

カライはもうこれ以上の戦闘は無理だと思っていると

「いや・・・どうやらもう戦う必要はないみたいだ・・・」

クロトの言う通り魔物はそのまま逃げていってしまいこれ以上、戦う必要はないようだ

それに一安心しながら巨人から降りてシン達はララ達の元へと向かった

一方でララ達は例の鉱石がある場所にまで辿り着いていたのだが

「・・・これ・・・どうやって持って帰りましょうか?」

目の前にある鉱石は小さな山くらいの大きさがあり人の手で持って帰るのは不可能だった

「・・・とりあえずシン達が来るのを待ちましょうか」

ようやく鉱石を見つけ出したシン達

これでディパシーの武器は復活を果たす?!

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