表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/142

ミエンへの道・町編

今回は戦闘はありません

ついでに説明回みたいになりそうです

シン達はおそらくこの先に教団が待ち構えているかもしれないので

何か対策を考えなければならないと一度、足を止める事にした

「しかしどうしたもんかね〜・・・ここで戦っても俺らの体力を消費するだけだし

 かといって突撃するにしても相手の戦力が未知数な上にディパシーは戦えないからな〜・・・」

カライの言う通り本来ならば戦力は巨人四体がいるはずなのだが

武器が壊れてしまった以上はディパシーに戦わせるわけにもいかず

そんな中で敵の部隊に突っ込んでいくのは流石に無謀というものだろう

「おまけに向こうの改造巨人は明らかに強かったからな・・・

 数で攻められたら流石にこちらの被害も大きいはずだ」

さらなる問題はその相手が改造巨人でその数も強さも普通と違うという部分だ

おまけに先ほどと同じく魔物まで操られればこちらの被害は計り知れない

「まずはどうにかして偵察し敵の戦力と待ち伏せ先を調べる必要があるな」

それを聞いたナオマサはまず敵の戦力を待ち伏せしている場所を知る為に

偵察する必要がある事を告げる

「それなら俺達に任せておけ!隠れる事ならお手のもんだ!」

もちろんそれに名乗りを上げたのは他でもないテンテコとマイマイの二人だ

確かに二人ならばこれまでの実績があるし安心して任せられるが

何せ相手は教団なのでバレる危険性も考慮してクロトが一緒にいく事になった

「それじゃあ待ち合わせはこの先にある町にしましょう

 私達はそこで教団についての情報を集めておこうと思います」

するとここら辺を知り尽くしているヒョウカはこの先にある町で集合しようと提案する

それに対してクロト達は頷いた後にそのまま教団が待ち構えているであろう場所に向かい

シン達はヒョウカの教えてくれた町にまで行ってみる事にした

「・・・ナオマサ・・・もしも教団が待ち構えているとしたらどこだ?」

その道中でシンは教団が待ち構えているかもしれない場所についてを尋ねる

「・・・間違いなく・・・鉱山道があるはずの町だ・・・」



ナオマサの言う通り彼らが待ち伏せていたのは鉱山のある町だった

しかし実際にそれを目の当たりにしたクロト達が問題視していたのはそこではなく

「・・・まさか最初からここが奴らの拠点になっていたとはな・・・」

そう・・・実はこの鉱山の町は既に教団が拠点として乗っ取っていたのだ

しかも見る限り乗っ取っていたのはかなり前からなのか

検問を敷いておりしかも防備まで完璧にしておりまさに砦のような感じだった

ここを通り抜けるのは軍隊でも連れてこない限り無理だろう

「とにかく情報を集めた方がいいかもしれないな・・・それはテンテコ達に任せるか」

クロトは潜入しても怪しまれるだけなので情報を集めるのはテンテコ達に任せる事にした

一方でテンテコ達は町に潜入し彼らがいつから来てどんな事をしているのかを聞いて回る

するとどうやら彼らはテブレスが大臣となる時期にここに来ていたようで

おそらくはテブレスが彼らの存在を隠蔽していたのだと思われる

戦力もそれなりにおりクロト達が戦った改造巨人もいるとの事

おまけに数もこの前の戦争で駆り出されていた数くらいはいるらしい

しかし肝心のここで何をしているのかそれは誰にも分からないようで

ただ鉱山で一定の人数が強制的に働かされていると言う事だった

(だとしたら鉱山の中にも教団が居そうだよな〜・・・やっぱり全員倒すしかないのか)

その話を聞いたテンテコはやはりここを通るには教団全員を倒さなくてはダメだと考える

他にも色々と情報を集め終えるとそのままマイマイと合流しクロトの元に向かう

「・・・どうやら見つからずに情報を集められたみたいだな・・・」

クロトはみんなよりも先にテンテコから集めてもらった情報を聞く

「鉱山の中で何かをしているか・・・だとしたら間違いなく改造巨人を作っているはずだ」

鉱山内での作業と聞いてクロトは十中八九やっているのは巨人の制作だと告げる

「ここの鉱山は巨人制作には欠かせない金属がたくさん出るらしいからな

 そしてその奥に繋がっているのはミエンだと言われれば当然か・・・」

とにかくクロトはこの情報を持って帰ろうとテンテコ達と一緒に町へと向かう



一方その頃、シン達は待ち合わせは町で住民から話を聞いていた

「・・・どうやらここからも鉱山に連れていかれた人間はいるらしいな」

その話の中でやはり鉱山に人が連れて行かれたと言うものがあり

ナオマサは自分の考えていた通り鉱山のある町に教団が潜伏しているのだと悟った

問題はその規模と目的だがそれはこれから戻ってくるであろうクロト達に任せるとして

まずはここでミエンの情勢がどうなっているのかを聞いて回る事にしたのだが

「さぁ?ウチの町もミエンとは取引してるけどいつも紙での取引だし

 業者が来たとしても余計な話とかはしないから昔からわからないんだよね」

どうやらこの町の人達もミエンがどんな風になっているのか昔から知らないようで

情勢を聞かれたとしても自分達との取引が最近ないくらいしか分からないとの事だった

「そうですか・・・どうもありがとうございました」

情報を仕入れたナオマサはララ達の待っている宿屋へと帰る

そしてそこで先ほど自分が手に入れた情報を話した

「やっぱりミエンの情報はないか・・・まぁ予想通りだったな」

シン達もミエンの情報が入ってきているとは思っていなかったので予想の範囲内ではあったが

気になったのはナオマサの話していた最近の取引がなくなったという事だった

「単純に仕入れる必要がなくなったのかそれとも・・・仕入れる場所が変わったのか」

いずれにしてもミエンの中で何かが変わった事は間違いなくその理由が何かによっては

今度もシン達の行動にも大きく影響が出ると言ってもいいだろう

「これでますますミエンに行く理由が増えてきたな・・・あとはそこにいく道か」

カライの言う通り問題はミエンに行くまでの道のりがどうなっているのか

それが分からなくては動きようがないのでクロト達の帰りを待つ

そんな中でシンは何やら真剣な顔で何かを考えているようだった

「・・・どうかしたのですか?」

その様子を見て心配したララが何をそんなに思い詰めているのかを尋ねる

「いや・・・本当にミエンに行って武器を直してもらえるのかなって・・・」



「それは・・・」

その言葉を聞いてララも思わず答えあぐねてしまう

と言うよりも答えられないと言うのが正しいだろう

何せミエンがどうなっているのか誰も何も分かってはいないのだ

それなのに楽観視して大丈夫だと言うわけにも行かずララは俯いてしまう

「いや・・・やっぱり大丈夫!いざとなればある武器を使わせてもらうさ!」

その不安を感じ取ったのかシンは自ら大丈夫だと言ってララを励ました

すると宿屋の扉が開く音が聞こえて振り返るとそこにはクロト達の姿があった

「・・・もう言わなくても分かっていると思うが・・・教団は鉱山と拠点にしていた」

クロト達はゆっくりと先ほど確認した情報をナオマサ達に伝えると厳しい表情を浮かべる

「まさかそこまでの規模がいたとは・・・流石に誤算だったな」

正直な話、ナオマサはクロトが話していた規模の軍は予定していなかったので

どうやって切り抜けるべきなのかを考えるがあまりいい案は浮かんでいない

「・・・いずれにしても作戦を考える時間が必要です・・・

 今日一日は魔物も退けたので襲ってくる事はないでしょう

 今夜はここに泊まりその間に教団を鉱山から追い出す作戦を考えます」

ナオマサはとにかく今は考える時間が必要だと判断し今晩はここに泊めてもらい作戦を考える事にした

「しかし鉱山の町を拠点にして巨人作りか・・・こりゃあ本格的に戦争でもやろうって言うのか?」

確かにカライの言う通りここまで戦力増強を促す事をされていると

もしかして彼らは本気で世界征服を企んでいるのではないかと思えてきた

しかしだとするのならば一つだけ不思議な事が残っている

「仮にそうだったとして・・・それじゃあ彼らがララを狙う理由って何?」

そう・・・それは他でもないその教団に狙われているララと言う存在だ

未来を見る魔法を使えるララは確かに脅威ではあるが

それだけでどうにか出来るような戦力ではないし

ましてや常時、使えるわけではないのでますます狙う理由が分からない



「・・・もしかしたら奴らは何かの兵器にお姫様を利用しようとしているのかもな」

そんな中でクロトが思い当たったのは彼らが作り出した兵器での利用だった

「なんでそれでララなんだ?普通に魔法石で十分じゃないか」

しかしシンからしてみればそれが理由だったとしてもララを狙う理由にはならなかったが

クロトの言葉を聞いてその理由が確信に変わってしまう

「お前達は知らないだろうが・・・魔法を使える人間は魔法石よりも魔力量は上だ」

なんとこれまで誰も知らなかった衝撃の事実を聞いて全員が驚いていた

「・・・それは本当の事なのか・・・?」

ナオマサはゆっくりとそれが事実なのかどうかを聞くとクロトはゆっくりと頷き説明する

「流石に時の魔法石は別格だとして上級の魔法石よりもおそらくお姫様の魔力量は上だ

 それこそ彼女一人で国一つの魔道具を動かせるくらいにはあるだろうさ・・・

 だが魔力は同時にその人間の生命力でもある・・・使い過ぎれば命を落とす事も・・・」

その言葉に思い当たる節があったのは他でもないシンだった

彼もディパシーの能力を使いそして魔力の使い過ぎで倒れた事があった

つまりは教団がララを必要とする理由はそれだけの何かをさせようという事なのだろう

「・・・それで納得がいったな・・・ヴェストの言ってた生贄って言葉の訳が」

そしてそれはカライの言う通り彼らにとってまさしく生贄と言う事でもあった

「あいつら・・・!それだけの為にララを狙ってるって言うのかよ・・・?!

 ふざけるなよ・・・!そんな真似は絶対に俺が許さねぇ・・・!!」

シンは教団に対して今までにないほどの怒りを感じており

たとえどんな事があろうともララは守ってみせると決意していた

「・・・とにかくまずは目の前の問題だ・・・作戦を考えるぞ」

シン達が向かっていた鉱山の町を拠点にしていた教団

果たしてシン達はこれにどう対処するのだろうか?!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ