表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/142

反乱の炎

ようやくヒロイン登場!でもまだロボットは出てこないよ!

「とにかく急いで王都に戻るわよ!!」

シンは女性と一緒に急いで燃え上がる王都へと戻っていった

王都の入り口に着くとそこには門番の人が血を流して倒れていた

「大丈夫ですか?!一体何があったんですか?!!」

シンはその人を起こし何がどうなっているのかを聞く

「なっ何故か・・・団長直属の部隊が・・・しっ襲撃を・・・!」

それを聞いて二人は驚きを隠しきれなかった

団長直属の部隊はまさしく国を守る最後の砦のような存在なのだ

そしてそれを率いている騎士団長は英雄として崇められるような人が選ばれる

しかし・・・今まさに国を襲っているのはその人達だと言われたら耳を疑うしかないだろう

「そんな・・・国の英雄である騎士団長が裏切ったなんて・・・!

 そんなの・・・そんなの・・・ありえるわけない・・・!」

シンの隣にいた女性はもちろんそんな事がないと門番の言う事を信じようとはしなかった

しかしシンの方は逆に門番の言う事を信じようと思っていた

その理由は単純明快なものだった

(・・・この人はもう・・・助からない・・・!)

そう・・・今まさに話しているこの門番の傷はかなり深くもう助かる事はない

そんな相手が死の間際に嘘を言うなってありえないと思ったのだ

だからこそ・・・彼の言う事を信じようと・・・そう決めた

「・・・分かりました・・・色々と教えてくれてありがとうございます・・・」

シンのその言葉を聞いて安心したのか門番はゆっくりと息を引き取り

亡くなった門番の遺体をシンはゆっくりと地面に下ろした

「・・・行こう・・・!まだ助けられる命はあるはずだ・・・!」

この人のような被害者は絶対に出すべきではないとシンは決意し

未だに炎が燃え広がる王都の中へと入っていく決心を決めた

(必ず・・・みんなを助けてみせる・・・!!)



王都の中に入るとそこはまさしく惨劇の後だった

おそらくは迎撃しようとした王国の騎士達はもちろんの事

何も知らないであろう市民の死体すら広がっていた

「これが・・・これが英雄って呼ばれる奴のやる事かよ・・・!」

自分が憧れていた亡き祖父がやっていた騎士団長という誇りある仕事

しかし今この現状を作り出しているのはまさにその騎士団長が行ってる事であり

シンはそんな事をする相手の事を尊敬する気になどなれるわけもなく

むしろ守るべき民すらも殺している事に対して怒りを露わにしていた

「まだかすかだけの生存者がいるみたい・・・!私はこのままみんなを助けに向かうわ!」

シンと一緒に行動していた女性はまだ生きている人もいると思い

その人達を救助しに向かった

「分かった・・・俺はこの事件を引き起こした犯人のところに行く・・・!」

一方でシンの方はどうしてもこの事件を引き起こした騎士団長を許せなかった

なので自分は救出の方ではなく迎撃する方に向かう事にした

「・・・気をつけてね・・・団長直属の騎士って事は間違いなく精鋭よ」

女性はシンに気をつけるように伝えてその場を後にし

シンも騎士団が向かったであろう城の方へと向かう

城の方へと向かっていくとやはり激しい戦闘があったのか

たくさんの騎士が死体で転がっていた

しかしその中でシンはありえないはずのものも見つけてしまったのだ

「この巨大な足跡は・・・まさかあいつらこの王都に巨人も持ち込んだのか?!」

そう・・・それは他でもない最強の魔導兵器である巨人の足跡だった

本来ならば王都の中には巨人を入れる事は禁止されていた

その理由は単純明快で巨人の圧倒的な力で被害を出す可能性があったからだ

しかし今ここに攻め込んでいる騎士団はそんな被害を考えてはいないようだ

「ふざけるなよ・・・!こんな事・・・もう騎士団なんて話じゃねぇ・・・人間以下だ・・・!」



「・・・やっぱり出入り口は巨人が見張りに立ってるか・・・!」

ようやく城の前まで辿り着いたシンだったが

その前に立ち塞がっていたのはやはり巨人だった

どんな人間であろうと生身で巨人に勝てるわけもなくどうしようかと考えていると

入り口の見張り達の会話が聞こえてきた

「どうやらまだ姫様は見つかっていないみたいだな・・・

 しかし・・・どうして団長は姫様にそんな執着するんだ?」

どうやら今回の反乱を引き起こした団長はこの国の姫を狙っているようだ

しかしその理由は部下の人達にはあまり知らされていないようでそれを聞いていた

「俺も詳しい事は聞かされていない・・・だが前から騎士団では噂になっていた事があった

 なんでも姫様はこれから起こるであろう未来を予知する事が出来るらしい・・・

 もしかしたらそれが本当で団長はその力が欲しいから姫様を探してるんじゃないか?」

もう一人の方も詳しくは知らなかったが姫様に関しての噂は聞いていたようだ

それは姫様には未来を予知する事が出来る特殊な能力があるという事だった

もしもそれが本当だというのならば確かに欲しいと思うのは当然だろう

それを聞いてもう一人の門番も納得がいったような顔をしていた

(未来を見る能力?それが本当ならもしかして姫様はとっくに逃げてるんじゃ・・・)

すると話を聞いていたシンはここで一つの疑問が生まれた

それはどうして未来を見る事が出来る姫様が今回の反乱を予知できなかったかという事だ

もしも予知できていたならばとっくにこの反乱は潰されているはず

それがなかったという事は姫様はこの未来を見ていなかったという事になる

(・・・まぁ理由はよく分からないけど・・・

 とにかく今はその姫様を探しで保護した方が良さそうだな・・・)

シンは城に侵入次第、まずはその姫様の保護を最優先に動いた方がいいと考え

その為にはどうやって城の中へと侵入するべきなのか考えていると

(・・・あっ!そういえば昔、爺ちゃんから隠し通路について教えられたっけ!)



「あった・・・!てかまだ繋がってたりするのかな?」

シンは教えられた通りの場所に向かうとそこにはまだ隠し通路へと続く入り口が存在していた

しかしまだそこが繋がっているという保証まではなかったが他の侵入方法もなく

まずはそこから入ってダメだった場合は後で考える事にした

しばらく暗い道を進んで行くとようやく光が見えてきた

光が見えた先を見てみるとそこは豪華な装飾が施されている廊下であり

どうやら城の中で潜入に成功したのだと思っていると

「おい!姫様はこっちに来なかったか?!」

騎士の一人が慌てて下の廊下に現れて他の騎士達に姫様の所在を聞く

「いえ!こちらには来ておりません!どうやら他にも敵対する者がいるようです!」

他の騎士の話ではどうやら姫様を庇うシンとは別の侵入者がいたようで

それの対応にも追われて姫様を探すのが困難になっているようだ

「とにかくこの辺をくまなく探すぞ!いいな?!」

そう言って下の廊下から騎士が消えたのを確認してからシンはそこに降り立った

「まさか俺の以外にも侵入者がいたなんてな・・・まぁそれは後で考えよう

 まずは姫様を探し出して保護しないと・・・!」

シンは侵入者の事は後回しにしてまずは姫様を探し出す事にした

「・・・で・・・ここはどこなんだ?」

とは言ったものの城の中に入ったのは初めてでどこに何があるかなどシンに分かるわけもなく

たとえ姫様を保護したとしても逃げ道が分からないのでは意味がない

完全に自分の作戦不足だと思っていると

先ほど騎士達が去っていった方向で騒ぎ声が聞こえていた

「もしかしてもう向こうの方で見つかったのか?!さすがに早すぎだろ!!」

まさかこんな短時間で見つかるとは思っていなかったシンは城の確認をする間もなく

急いでその声が聞こえる方法へと向かっていった

するとそこには一人の少女が五人くらいの騎士達に囲まれていた



「お前ら!それでも国を・・・民を守る騎士なのかよ?!」

そこへシンが割って入り少女を庇うように騎士の前に立ち塞がる

「貴様らどこから?!まぁいい・・・とにかく姫をこちらの渡してもらおう!」

騎士の一人がシンに向かって剣を振り下ろしそれをシンが受け止めるが

やはり力や技に関しては向こうの方が上であり徐々に押されていると

「・・・誰だか知らんがよくやった小僧・・・あとは任せろ・・・!」

突如として騎士達が倒されていきそしてシンと対峙していた騎士が倒れると

その後ろにいたのは長い刀を持った男が立っていた

「ナオマサ?!あなたは死んだのでは?!」

どうやら少女とその男は知り合いだったようなのだが

その少女の中では男は死んだと思っていたようだ

「詳しい話は後です・・・今はここから脱出する事を考えましょう・・・!

 小僧も死にたくなければ俺についてこい・・・いいな?」

正直な話、全くと言っていいほど状況についていけてないが

とにかく今は目の前にいる男を信用するしかないと思い後をついていく事にした

先頭を先ほどの男が走っていき真ん中を少女そして最後にシンがその後をついていき

城の中を進んで行くと一つの行き止まりにたどり着いた

「おい!ここって行き止まりじゃん!あいつらがきたら追い詰められるぞ!!」

シンはまさか行き止まりだとは思っておらずここからどうするつもりなのだと聞く

しかし男はそんなシンの言葉すら聞かないで何故かその壁を触り何かを探していた

「・・・あった・・・!姫様は私にお掴まりください

 小僧も身構えていないと怪我をするぞ」

何を言っているのか聞こうとすると男が壁にあったスイッチを押すと

いきなり床が割れて三人はその下へと落ちていった

「いててて・・・まさか他にも隠し通路があったのか・・・てか最初に言えよ!!」

シンはこんな事があるのならば最初に言えと抗議するが男は全く聞いていなかった



そして三人はその通路を歩いていくとどこかの倉庫にたどり着いた

「おお!姫様!よくぞご無事じゃった!お怪我はありませんかな?!」

するとその倉庫には一人の老人の姿があり少女を心配している様子だった

(やっぱりあの娘が姫様だったんだ・・・てか俺ってどうなるの?)

これからの自分がどうなってしまうのかを心配していると姫様がシンに近づいてきた

「先ほどはありがとうございました・・・改めまして私はララ・アール・セムギと申します

 どうかララとお呼びください」

反乱の最中でこの国の姫であるララを救い出したシン

そして彼はララから驚愕の真実を聞く事になる

次回はいよいよロボットも登場するよ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ