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サウナ、そして水風呂

作者: 青水

 サウナから出て汗だくの状態。体は熱々である。水でも飲もうかな、と思ったがその前に水風呂である。水風呂はサウナのすぐ隣にあった。キンキンに冷えた水風呂の中に素早く入る。火照った身体が急速に冷やされる。心臓の辺りが締め付けられるようにきゅうっとなったが、その感覚さえもたまらない。

 しばらくは気持ちよかったが、やがて体が冷えて寒くなってきた。ウォータークーラーで水分補給をすると、私は再びサウナの部屋へと向かった。12分時計が一周するまで耐え、それから水風呂に入る。飴と鞭――どちらが飴でどちらが鞭なのか。

 その一連の流れを繰り返しているうちに、私の心臓が強く締め付けられるようになった。まるで、誰かに心臓をわしづかみされているかのような、そんな感覚。

 風呂から上がり着替えると、自販機で買ったコーヒー牛乳を飲みながら、スマートフォンでサウナと水風呂について軽く調べてみた。良い効果があるとも書かれていたが、同時に危険性についても書かれていた。サウナで温まった身体を水風呂で急速に冷やすのだ。体に負荷がかかるのは想像に難くない。

 これからは、サウナと水風呂の間に緩衝材となる工程を挟むとしよう。そう思いながら温泉を後にした。


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