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43話 呪術師の探求


 僕はレン。ゲーム初日からずっと死に続けていたプレイヤーだ。


 そんな不幸な僕だけど、あの屋敷(ダンジョン)で得られた職業と呪い(スキル)と装備は今までの不幸をの代償を支払ってなおお釣りが来るくらい良いことだった。


 今日はその例の屋敷に向かっている。ラスタドール郊外に位置しているから少し歩くけど、呪い(スキル)【死者の王】を持っている僕からすれば我が家みたいに安全な場所になる。


 おっと、話が逸れた。今日の目的はねその屋敷の書斎にある、呪術について書かれた本を読みたいと思ったんだ。ざっと6冊はあるんじゃないかな?


 《アップデートによるステータスの変動と装備が実装され追加されています。確認してください。》


 え?悪い効果じゃなければいいけどなぁ……。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前 レン 男 Lv12/100


 職業:呪術師


 呪術師:呪い、(まじな)いを得意とする職業



 状態:逆成長、弱体化


 SP1 0→480


 ステータスシステムの改良により改良後のレベルに付与されていなかったSP1を付与させていただきました。


 SP2 0


 生命 1000/1000


 MP 1000/1000


 STR −5(×−1)=5


 VIT −5(×−1)=5


 DEX −40(×−2)=80


 INT −40(×−2)=80


 LUK −30(×−2)=60


 AGI −50(×−1)=50


 スキル


 死者の王、呪怨Lv5、呪印(まじない)

 人呪穴ニヒトヲノロノロワバアナフタツ


 装備


 頭:死者の包帯(INT×−2)


 体:死者の死装束(STR×−1)


 腕:死者の数珠(VIT×−1、DEX×−2)


 《NEW》


 腰:アイテムポーチ


 足:死者の黄泉路(AGI×−1)


 杖:なし


 副装備:なし


 装飾品:幸福の指輪(LUK×−2)


 称号


 亡者、祝福者


 アイテムポーチ:一定の容量までアイテムを収納できるポーチ。持ちきれないアイテムはマイホームを購入するか街の貸出倉庫に収納しよう!

 ※アップデートで実装されました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「うわっ……かなりのステポを貰ったけど、今は保留でいいかな」


 そうこうしている内に屋敷にたどり着いた。うん、やっぱりゴーストハウスだね!


 でも僕は躊躇わずに屋敷に入る。するとなんということでしょう~前までは僕を殺しにかかってきていた不死性魔物(アンデッド)達が使用人みたいに出迎えてくれたじゃないですか。


 これが【死者の王】の効果。ハンパないね。


 さて、気を取り直して書斎に向かうと如何にも『この本は呪われてますっ!』って雰囲気の本が目につく。


 無造作に引き抜きタイトルを見ると『複合板!初級前の基礎編:魔素と呪力について知ろう!』という本だった。呪術師必読の本の基礎編ということかな?


 とりあえず読んでみよう。


 『魔素と呪力について。魔素とはこの世界に充満する魔術という独自の法則を引き起こす元となる物質のことである。生物にも個体差はあるが一定量の魔素を体内に宿している。

 一方呪力は自然には存在しないエネルギーであり、特定の知的生命体の脳波や魂の波動により生じる魔素に似た物質である。主に負の感情から生じ、呪いや病といった症状を引き起こしやすい。

 これからこのシリーズに記してゆく『呪術』はこの呪力を使用するため必ず概念を知っておくように。

 呪術は―――』


 ……………………よし、読破っと。


 《『複合板!初級前の基礎編:魔素と呪力について知ろう!』を読破しました。スキル【魔転呪】を修得しました。》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 魔転呪:魔素(MP)を呪力と等価交換するスキル。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 《呪術師として完全に覚醒しました。進路を決定します。方向性を2つ選択してください。※選択しなかった能力の習得も可能です。


 ・符を用いた呪術師

 ・式神を使役する呪術師

 ・呪物を創造する呪術師

 ・呪咀により呪う呪術師   》


 ふーん、面白そうな方向性があるね。まあ、決まっているけど。


 《進路選択が完了しました。スキル【符術】、【式神創造】、【式神使役】、【式神召喚】を獲得しました。》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 符術:符を媒介に術を使用する能力が向上するスキル。


 式神創造:限界MPを下げ式神を創り出すスキル。式神が破壊されれば使用分のMP限界値は回復する。


 式神使役:創造、服従させた式神を自在に操るスキル。独立行動させることも可能。


 式神召喚:創造、服従させた式神を呼び出すスキル。消費呪力は触媒などで軽減可能。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 面白いね、せっかく手に入れたし、早速使ってみよう。


 作る際に必要なものは多分想像力、つまり完成形の明確なイメージ。今はパッと思いついた烏でいいかな?魔素量の上限を5位削ってやってみようかな。


 「【式神創造】」


 スキルを使うと少し自分の体が弱くなった感覚があった。表現すればそう、「体力が休みの間に落ちたかな」くらい。そして肝心の式神はどうなったかな?


 「カァ」


 そこには額に小さな紋様のついた真っ黒な烏がいた。成功かな?


 取り敢えず名前をつけよう。


 「君の名前は烏戒(ウカイ)だ」


 命名すると少し喜んだように見えたからいいと思う。決して厨ニではない。決して。


 暫く造った烏を見ているとステータスが表示された。造った式神の能力は見ることが出来るみたいだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前 烏戒


 Lv1 種族:式神【黒烏】


 生命 100/100


 呪力 150/150


 STR 5


 VIT 5


 DEX 20


 INT 20


 AGI 10


 LUK 5


 スキル


 経験継承、視野共有


 経験継承:この式神が破壊された際すべての記憶が術者に還元される。また、術者はスキル【経験蓄積】、【経験付与】を得る。


 視野共有:術者と式神を通して視覚を共有するスキル。


 称号


 レンの眷属


 レンの眷属:レンに創り出され名を与えられた存在。破壊されても術者が【烏戒】を復元できるようになる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 便利だねこの子。MPの限界値が下がることが気にならないくらいのメリットがある。


 《スキル【経験蓄積】、【経験付与】を獲得しました。》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 経験蓄積:式神の蓄えていた経験を継承し蓄積するスキル。


 経験付与:蓄積した経験を式神の創造、復元を行う際に付与し強力な式神を創り出すことを可能にするスキル。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 これは……もっと式神を作りたくなるねぇ。

結城 蓮です。

少し遅くなりました(汗)。

これからレン(作者と被ったのは寝ぼけていたからです笑)の話と一緒にガリルを進めていきます。

面白いと思ったらブックマーク登録や評価をよろしくおねがいします。

また次回合いましょう。

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