23話 転職をしよう!
すいません、見直してたら間違いあったので修正しました。
《イベント終了〜!結果発表します!結果は以下のとおりです!
※四捨五入した数値になっています。
1位 ファントム
・被ダメージ200HP分
・総撃破回数1000
2位 クエイク
・被ダメージ1000HP分
・総撃破回数980
3位 サナ
・被ダメージ0
・総撃破回数500
・
・
・
1位〜3位の方は特設授与台に上がってきてください!限定景品と記念品を贈呈します!》
「やった!何とか入れた……」
今回またもや異常な能力を発揮し結果を得たサナ。
1位、2位と比べ総撃破回数が少ないが被ダメージ0と言うことが高ポイントに繋がっていたらしい。
作成したアイテムが無くなってからはひたすらに逃げに徹し、その間まだ持っていなかった素材を集めていたのだ。
そのため未入手だった素材と順位どちらも取れてご満悦である。
その証拠に軽やかに特設授与台に登っていく。
先に他の二人はいたようで、サナが1番遅かった。
《それでは3位のサナさん。景品の引換券5枚とイベントメダルを5枚を贈呈します。》
「あ、ありがとうございますっ!」
よく分からなかったが良いものなのだろう。受け取った瞬間に運営から今回の景品の用途について記されたメッセージが届いている。
授与式が終わるとサナは宿に戻ろうとして誰かに話しかけられた。
「すまない、少し良いか?」
「はい?……って今回1位のファントムさんでしたっけ?」
誰か―――ファントムは装備をしていないラフな格好でサナに話しかけていた。装備をしていないのは実力漏洩のためである。
サナはそれを見てこういう格好の方が鎧みたいな装備より楽だよねと考えてはいるが。
「ああ、実は君が使っていたアイテムなんだが……あれは自作したものか?」
「はい、そうですよ?」
キョトンとしながら返してくるサナ。
ファントムはそれを聞いて少し驚く。表には出さないが。
(まさか戦闘職でこれほどのアイテムを創り出すなんてな)
「もしよかったら何だが……先程のアイテムを売ってくれないだろうか?俺はそれに加えて俺の情報を話す」
「えっ!?良いんですか!?」
「ああ、あるだけ買いたいのだが……そうだな、1つ5万Gでどうだろうか?」
「もちろんですよ!……あぁ……初めてのプレイヤーのお客さんだぁ……」
サナはやっと商売ができる事に喜びを覚えた。
だがファントムはその言葉に表に動揺を見せるほど驚いた。
「初めての客……だと?まさか商人なのか?」
嘘であって欲しい、聞き間違いであって欲しいと考えていたファントムの希望観測はすぐに砕け散った。
「はいっ!でも、自分で仕入れて加工して売るって言うスタンスで行こうって思ってますけど」
サナの言ったことは、商人が単独でフィールドに行ったと言うことで普通なら商人は誰もしない。
「そうか……。今いくつある?」
気を取り直してアイテムを買い取ろうとするが
「えーと……今無いや……」
どうやら無いようだった。
「そうか……じゃあ出直―――」
「直ぐに作りますからねー」
出直す。と言いかけたときサナが遮りあっという間にアイテムを3つ作った。
少し頭が痛くなったファントムは暫く目を閉じる。
「じゃあ、これ3つで15万になります」
サナの声で目を開けて金額を払う。そして
「ありがとう。では、俺の情報を話そう。俺の持っているスキルのことだ。俺のスキルは魔術特化の魔剣士だ。オリジナルの魔術を1つの系統として持っている。今日は色々と勉強になったよ。また会おう」
かなり重要なことを告げて立ち去った。
※
「まさか買ってくれるなんてな〜」
嬉しさのあまりにやけが止まらないサナ。
ものすごい破格な条件で買ってくれたのだから当然だろう。
「あ、そうだ!転職のアイテム使うんだった!」
転職の宝玉を取り出し早速使う。
「職業変更!!」
合言葉を使うと宿の一室が光に包まれた―――
目を開けると転職の宝玉は砕け散って光になって消え、
《職業:商人が奇妙な商売人に変質し、副業:魔術師がスキル魔導へ変化、新たな副業:常闇の生産者になりました》
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奇妙な商売人
希少かつ、奇抜な商品を売る謎の商売人。商人でありながら単独で活動する変わった職業。
専用スキル【地図作成】【通話】獲得。
常闇の生産者
規定外の方法で生産スキルを使用して新たなものを作り出す職業。
専用スキル【奇想天外】を獲得。
魔導
魔術師でなくても魔術が、使えるようになるスキル。詠唱速度が半減する。
条件:3種以上の魔術を習得している、INT150以上、職業魔術師を保持した状態で転職を1回以上する。
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なんか変になったわ……。
結城 蓮です。
熱が一向に下がらない(泣)。
頭も痛くなるし肩はもっと痛いし……勘弁して〜
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また次回合いましょう。