表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/100

22話 スロースタート


 イベント開始から1時間30分


 時間は半分に迫っていた。サナはゆっくりピースを集めていた。


 そこに―――


 『イベント残り時間半分となりました!これよりレイドボスの出現、そしてプレイヤー撃破でランキングポイントが2倍になります!』


 後半戦を知らせるアナウンスがなった。


 『さらに一部プレイヤーの撃破で更にボーナスが貰えます。対象はファントム、ガイア、サナ、クエイクの4名です!』


 「ふむ……あまり簡単には勝たせてくれないか」


 余裕のあるファントム。


 「「ええー……面倒くさっ」」


 何故か同じことを呟いているガイアとクエイク。


 「やった!ピース集めが捗るよ!」


 謎の喜び方をしているサナ。


 『そしてランキング上位5名は限定景品が貰えます!』


 そしてこのアナウンスがフィールドを地獄に変えることを誰が予想できただろうか。


 「ふぅん……確か撃破数がポイントになって、その数値の高さがランキングになるんだったよね。景品ほしいしそろそろ積極的に殺って行こうかな」


 そう、サナがやる気になったのである。向かって来れば撃退だった方針が、攻め入る方向にシフトチェンジしたのだ。


 「まぁまずはステータス振って……っと」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前 サナ 女 Lv15/100


 ステータスポイント 150→0


 スキルポイント 150→0


 生命 1200(+200)/1200(+200)


 MP 1100(+100)/1100(+100)


 STR 15(+15)


 VIT 15(+15)


 DEX 60(+45)


 INT 140→165(+125)


 LUK 130→230(+90)


 AGI 100→125(+100)


 スキル


 鑑定Lv5、物質変質Lv1、

 幸運Lv4、逃走Lv6、料理Lv10

 裁縫Lv1、鍛冶Lv1、道具作成Lv1

 倉庫Lv1、武器破壊(ウェポンブレイク)

 〈NEW〉錬金術Lv1、


 説明:スキル錬成がレベルマックスにになり錬金術を習得。統合されました。



 装備


 頭:深淵のゴーグル


 体:深淵のマント


 腕:深淵の手袋【捕縛】


 足:深淵のブーツ


 杖:深淵の魔導書【深淵魔術】【魔術の記録(グリモワール)


 副装備:なし


 称号


 魔女、脱兎、料理人、〈NEW〉錬金術師


 錬金術師:錬金術を扱う者の称号。成功率に補正小


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「うん、これでよし。今回意外と参加者多いから……殲滅したほうが早いよね」


 そう言って初心者の森に向けて走り出した。


 「AGIに結構振ったから早くなったなぁ……これで何か売るために移動する時間が短くなるよ」


 まだ一応商人であると言えるが戦闘力を見れば化物級だと言うことは確かになった。


 そうしてたどり着いた初心者の森で目当ての物を探す。


 「あったあった……これこれ」


 サナが手に持っているのはほとんど誰も使わない素材だった。名を霧吹茸と言い、朝方に濃い霧を発生させるだけのキノコだ。


 ただ、霧に見えるが実際はなんの害のない胞子である。


 「さて、錬成」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 空の瓶×10、霧吹茸×10、

 高濃度猛毒ポーション×10、バイキノコ×10

          ↓↓↓

 高濃度猛毒霧胞子の瓶×10



 説明:霧吹茸の大量の胞子に高濃度の猛毒ポーションを浸透させ、バイキノコによって効果増強された投擲アイテム。瓶が割れれば直径100メートルに呼吸しただけで猛毒に侵される領域を作り出す。効果時間10秒。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「よしよし……上手く行ったね。後はこれをばらまくけど……鑑定」


 見回していくと一点に集中するプレイヤー達が引っ掛かった。


 「レイドボスかな?あれも報酬対象だし。最低50人は居るかな。そんなに強いモンスターなんだね。私はこれ投げたら逃げようっと」


 サナは軽く体をほぐし、準備する。そして―――


 一気に駆け出した。


 200メートルほど離れたその場所まで10秒でたどり着き他のプレイヤーを避けながらプレイヤー達の真ん中に瓶を放って全速力で逃げる。


 このとき瓶を対象に逃走スキルを使うのを忘れない。急いで離れると、ちょうど瓶が割れたらしく、毒々しい紫の煙が、広がっていった。


 時折光が見える。サナと同じでまだ毒耐性のスキルを持っていないプレイヤーはその場に残っては居ないだろう。


 「うわ……結構強かったかな?」


 霧が晴れると、そこには大量のピースと謎のアイテムが落ちていて誰も居なくなっていた。


 「うわぁ……想像以上だね……回収回収っと…………これは何かな〜」


 ピースは1000枚たまりそれ以上は取れないらしい。


 そして謎のアイテムはレイドボスが落としたものだろう、宝箱だ。


 「開けない手はないよねっ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 転職の宝玉


 使用すると職業をより上位の職業に転職する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「えーと?使えば転職できる?…………後でいいや」


 その後猛毒霧が何回か発生してサナの順位は3位となった。


結城 蓮です。

コロナワクチン打ったけど(一回目)、いきなり熱出てきてきついです……。

ボク貧弱だねぇ……。


面白いと思ったらブックマーク登録や評価をよろしくおねがいします。

また次回合いましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いです、無自覚チートいいですね(^o^)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ