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10話 元βプレイヤー初心者に恐怖する。


 月曜日。それは大体の学生が絶望を抱く曜日である。


 当然―――と言っても良いのだろうか――――美波も少なくとも嫌気は少しするだろう。


 だが、今日の美波は違った。


 誰かを探すように周りを見ながら歩き、教室のすぐ外でその人物を見つけた。


 「おっはよー海!」


 「あ、おはよー美波」


 「ねぇねぇ、今日OMO来れる?」


 「え?うん、別に大丈夫だけど?」


 海は少し困惑しているようだ。


 「じゃあ、ワールドギルド近くの噴水で待ってるね……あ、学校の後すぐだよ!」


 そう言って美波は海にあまり説明せずに教室に入っていった。


 残された海は、


 「どうしたのかな?」


 友達のやけに高いテンションについて原因を考え始めて、危うく遅刻になるところになった。


           ※


 午後5時、中学校の授業も終わり運良く部活に所属していなかった私達はそのまま下校し、ゲームを起動。


 一足先に噴水で待っていたうm……シズに駆け寄る。


 「ごめんシズー!遅れたー!」


 「いいよ、私も今来たとこだし」


 そう言ってシズがこっちを向く。


 「で、何?急に呼び出して」


 「ちょっと見せたいものがあったんだけど……ってシズもう装備作ったの?」


 そう、シズは盗賊風の全身装備を身に着けていた。


 装備作るのは大変だって言ってたけど……流石βプレイヤー。


 「いやいや違うよ?これは未攻略のダンジョンを単独(ソロ)で攻略すればもらえるから」


 「そうだったんだ……ってことはオリジナル装備?」


 私も少し似た方法で取ったからそうなのかな?


 それを聞いたシズは目を丸くしていた。


 「驚いた……よく知ってるね。そうだよ私だけの装備だよ」


 これじゃ私の装備は驚いてくれないかも。


 「ねえシズ、見せたかったものはね実はオリジナル装備なんだけど……見てくれない?」


 「うんうん……オリジナル装備ねぇ…………ってはあ!?」


 あ、驚いてくれてる。


 「え、アンタ一人でダンジョン攻略したの!?」


 「う、うん」


 「ちょっとアンタ商人だよね!?戦闘スキルとかどうなってるの!?」


 ちょっと怖い顔してるからステータス見せてみよう。


 でも、それを見てさらにシズは驚いてた。


 「いやいやいや、本当に戦闘スキル無いじゃん!」


 「え?でも、倒せたよ?」


 私は倒した方法を説明した。


            ※


 「私……みな……サナが怖いわ……戦闘スキル無しでボス……しかも格上討伐するとか……滅茶苦茶じゃん……」


 そうブツブツ言っているシズを置いて私は深淵シリーズに装備を変える。


 「シズ、でも見た目がね……」


 そう言うとシズがこっちを見る。


 その目に光がみるみる宿って大爆笑に変わるのには時間はかからなかった。


 

結城 蓮です。

台風やばいねぇ……水浸しだよ……蒸し暑いし……地獄や。

どんどん読者増えてます。ありがとうございます。

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また次回合いましょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] で、このベータテスター様はどんな理不尽修正の詫びでソロダンジョン挑戦したんですか?
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