コント 自己受容 カウンセリング5回目
永遠の課題。どうやったらぼーっと出来るんですか?
常に何かしていないと落ち着かない性格です。
カウンセラー
「今の調子はどうですか?」
患者
「うーん、勧めて頂いたことを頑張っているんですが、ちゃんと全部を実行するのが難しくて……瞑想とウォーキングにマインドフルネス、ライティングで自己分析、部屋の掃除とハンドメイドに創作活動あとは……」
カウンセラー
「ちょっちょっと、全部を行わなくて良いんですよ。ひとつかふたつ取り入れて貰えれば。そもそもあなたは頑張りすぎて、メンタルがおかしくなっちゃったんですから」
患者
「え~っでも何もしていない自分には罪悪感を感じます。早く回復するために出来る事はなんでもやってみたいです。
カウンセラー
「わかりました!あなたに必要なの自己受容です」
患者
「自己肯定感ですか?最近よく聞く」
カウンセラー
「自己肯定感とは0点の自分に100点をつけることです。実はこれは高度な事なんです。まだあなたには受け入れることは難しいと思います。自己受容とは0点の自分を認めることです。しょうがないを口癖にしてください。『しょうがない自分は病気なんだから』『しょうがない今まで頑張ってきたんだから』」
患者
「『しょうがない回復を焦るのはせっかちな性格だから』」とかですか!?」
カウンセラー
「そうです!しょうがないを繰り返して厄介な自分と折り合いをつけていくんです」
患者
「つまり『何も出来ない自分に罪悪感を抱くのもしょうがない』」
カウンセラー
「上手いです!その調子」
患者
「『早く回復しようと色々無理しちゃう性格もしょうがない』」
カウンセラー
「うん?しょうがない!?」
患者
「『方向性が決まると自分の限界を考えずに全力で突っ走っちゃうのもしょうがない!』」
カウンセラー
「えーっとそれはしょうがないで片づけないで欲しいんですが。積極的に直して欲しいんですが……って聞いてないですね……」
患者
「凄い!!自己受容って簡単ですね!!さっそく取り入れてみます。まずはネットで情報を集めてノートに分析します。おススメの書籍はありますか?帰宅したらAmazonで注文します。あれ?どうしたんですか?」
カウンセラー
「……いえ、私は今は自己受容の奥深さというか……カウンセリングの難しさというかを再認識しておりまして。本当に色んな患者さんがいるなと……」
カウンセリング 5回目
6話分ストックがあると思っていましたが、5話まででした。
いったんここで終わらせていただきます。
コントは書きやすいので、また別の題材でも書いてみたいです。
感想や誤字脱字報告お待ちしています。
それでは次作でお会いできるのを楽しみにしております。