表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/5

3 なろう読者が感想を書きやすい環境

読者は面倒くさい生き物なんだよ。


 「VRMMOだと共感性なくないっすか?」


 「初めに」で登場したツイッターの友人に質問されたことです。


 そもそも共感性ってなんですかね?

 共感性の定義を先に決めておきましょう。


 一般的な答えだと、登場人物、その中でも主人公に感情移入することを指していると思います。

 もちろん、正統派っていうのも変ですけど、「あるある」とか「ああ~わかる~!」とか「涙……!」みたいな共感性が半端ない作品もあります。転生してないやつとかヒューマンドラマに振っている作品はちゃんと共感性がありますよ。

 玉響先生の転生侍女などその最たるものです。この作品は男性でも「この主人公俺なんじゃね……?」レベルで融合してくる(ことがある)凶悪な沼作品です。面白いので興味があればぜひ。


 でも、なろうの大半の作品はちょっと違うんですよね。異世界転生系やVRものは特にそう。その世界に自分を投影できるかどうかが鍵だと思ってます。

 「この世界に行ってみたい!」「こんなゲームしてみたい!」って言ってもらえたら勝ち。そんな気がします。

 今回はこの感情を共感性と名付けることにしましょう。


 「こんな世界に行ってみたい!」と思わせたいなら、主人公は自分にするとよいです。がんがん願望を詰め込みましょう。


 もしこのゲームを私がプレイするならどんなゲームがいいのかしら? 自分の顔をベースにする系は嫌だな、とか。

 主人公にとってだだ甘い世界にしてあげましょう。

 少なくともやりたいことをやりたい放題、ある程度はできる作品にするといいです。序盤は特にね。最初からストレスを与えすぎると私(=読者)は死んでしまいます。


 感想がほしかったらまず読者さんに読んでもらわなきゃいけません。


 序盤に主人公の能力を存分に発揮して、中盤以降でピンチが訪れても最終的には大団円になると5.5割~9割は思えるようなストレスフリー展開にしてください。

 5割~6割くらいがめちゃくちゃハラハラ展開なので、その辺が下限かな。体感だけど。

 逆に、10割は予定調和なのでつまらなくなる可能性が高いです。別の面白さを提供する必要があります。ご注意ください。


 もちろん、キャラクターをいじめるのが好きな作者さんもいるでしょう。バッドエンドが好きな読者さんもいるでしょう。希望が微塵もない中でやみくもにもがいて必死に生きる主人公に感動したり応援したりするのが好きな読者さんもいるでしょう。


 でも今回は私が私向けに作った作品の話なので、そういう展開はいりません。なんか活躍できそ~なゆるゆる~な雰囲気だけでつくりました。えへん。

 これで作品に対して無言の読者さんがつきました。たぶん。


 しばらく連載していると、ちらほら誤字報告(最近は誤字報告機能が実装されちゃったんで減りました)や「表現変じゃない?」とか「ここどういう意味ですか?」っていう感想が届きはじめます。


 もうちょっと作品の内容に関する感想が欲しくなりますよね?

 そこで、読者さんが絡みやすい話をつくります。


 掲 示 板 で す !


 1でもお話しましたが、読者は掲示板回で優越感をいだき、最高にテンションが上がってます。だから「作中のモブに対してマウントをとるような感想」を書いてくれることが多いです。


 そして実は、掲示板にはもう一つ、自然を装って読者サービスができる場所という役割もこなしてくれます。万能かよ。

 掲示板はモブの独壇場です。そして、本編への影響は軽微です。

 ですから、読者さんの感想をシレっと混ぜておいて、あとがきにでも「とても面白い感想が何個かあって、私しか知らないのはもったいないので、何名か読者さんをモブとして登場させました」と書いとくと、いつも感想を書いてくれる読者さんがめっちゃ喜んでくれます。

 「これ私ですか?」って確信をもって聞けるように配慮しましょう。めっちゃ絡んでくれます。サイコー!!!

 でも嘘と無断はNG、面白い感想だけ、自分の作品にあうコメントだけぶちこみましょう。


 作者も繊細ですが、読者もまた繊細なのです。


 読者は「自分のコメントのせいで本編の展開を変えてしまった……?」などと考えてしまい簡単に鬱になれる生き物です。っていうかそうなる可能性が怖くて感想書けない読者さんも一定数おります。

 自分が作者にとって取るに足りない、たくさんいる読者の中の一人だという認識が、自分の与えた影響に慄かせてしまうのです。


 もしそう感じてしまうと、二度とその作品に感想を書けない身体になってしまいます。

 だから、感想を反映して重大な変化が発生したとしても、最初からそうだったように見せることも読者サービスです。気をつけろマジで。肝が冷えるから(←やらかした人)。

 それゆえに、投稿後に感想を反映するために大きく変更するのはあまりしてほしくはないと一読者としては思います。


 掲示板以外にも読者さん向けの絡みやすいコンテンツは他にもいくつかあります。

 私がよく使うのは「食べ物」と「主人公らしいけどツッコミどころの多い言動」です。メジャーでぱっと思いつくのは「今後が予想できる展開」「人気キャラの登場」なんかでしょうか。


 説明が簡単かつ私が慣れているので食べ物の使い方をご紹介しますね。

 あとがきに本編で使った食べ物の豆知識や個人的な思い出話なんかを書いておくと、「今夜はやきそばにします」「ひさしぶりにかっぱえびせん買いました」「うちの地方の雑煮は魚がはいってますね」とかいう感想がきます。マジです。

 本編に全然関係ないからこそ気軽にコメントできます。彼らなりの配慮の結果そうなっている可能性が高いです。なので、丁寧に感想返信しましょう。


 あるいは、そういったコメントに付け加えて「いつも楽しく読んでます」「更新ありがとうございます」「面白かったです」と本文そっちだよねって感想がくることもあります。

 これは小学生の頃の読書感想文とか、なんにも工夫しなくても感想を書いてくれる読者さんは自分の感想を言語化するのに慣れていて長文であることが多いのが原因だと思います。

 ライトめの読者さんが初めて感想を送るとき、自分の感想が浮かないかどうか、すでに投稿されている他人の感想と比べて確認しちゃうんだよね~~~~!!!


 感想を伝えたいけど「こんな短い感想なら送らなくてもいいかな……」と思ったときに、自分でも知ってる話題が本編ででてきた。「よし! かさましできるぞ! ちょっとアレな感想だけど、えいや!」って感じで送れます。


 つまり、何が言いたいかっていうと、感想を送るきっかけをつくってあげましょう。


 食べ物に関するコメントしかない感想にも真剣に返してある実績があると、「この感想でも作者さん怒ってないし、たぶん私の感想がこき下ろされることはないはず……」とドキドキしつつも感想を送りやすくなるんです。


 これはあくまでも一つの例ですので、みなさんも自分が感想を求められてないのに書いた感想や人気作品の古参の方の感想などを見返して、感想を書きやすい環境を考えてみるのがよいかと思います。わかったら教えてください(笑)


 ちょっとした感想が溜まっていくだけで、「みんなも送っているし私が送っても大丈夫かも……」と、どんどん感想を書く敷居が低くなってきます。どんどん感想がきます。うはうは。

 まさに割れ窓理論ですね。この理論をご存じない方は私のSS置き場にある「非リア部!」を読んでください(ダイマ)。ラブレターをいっぱいもらうために努力する話です(語弊)。



 まあ、読者さんにとって面白い作品であることが大前提ではあるのですが。



以上、私の経験論はおわりです。おつきあいくださりありがとうございました。よかったら次話のおまけも読んでみてくださいね。

人によってはおまけの方が重要かもしれません(笑)



謝辞

 このエッセイを書く機会をくれたしゃけ式さん、こめぴさん。

 拙いキャスを聞きにきてくださったツイッターらんどのフォロワーさんたち。

 そして読もうと手にとってここまで読んでくださったあなたに感謝を。

 少しでもみなさまの参考になればいいなと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 勉強になりました!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ