3.喜楽
前話と同日の内容です。
他愛もない話しでも
ドキドキが続く
忘れたくないドキドキ
今回はオムライス
食後のデザートとコーヒー
いつまでもこの味は忘れずに覚えてられるかな?
喫茶店を出て 寂しかった手を繋ぐ
恥ずかしさは残ったまま
近くの神社でお参り
願いは一つ
あなたが幸せになりますように
願い終え あなたの方を見ると
まだお願いしていた
何を伝えている?
聞いてみた
「なにをお願いしたの?」
こっちを見て言ってくれた
「口に出すと願いが叶わないから言わない」
ちょっと悪い部分を見せながら笑っていた
でも、
今日 初めて目が合ったね
それだけで充分
手を繋ぎ 思った方向に歩く
同じ方向を向きつつ 会話をする
目が合ってなくても 楽しさは増していく
雑貨屋 服屋 本屋
気になった店に訪れる
何かお揃いのものがあればいいんだけど
良いのが見つからない
お互いがワザと見つけないように探してる気がする
お別れする駅まで電車移動
お互い口に出さなくても
無言のまま 指を絡ませ手を繋ぐ
駅の近くのお店で晩御飯
以前 訪れたお店
メニューを見ながらの会話
「何にする?」
普通の言葉だけど どうしてもドキドキしてしまう
譲り合う食事
お互い気を使ったやりとり
でも、笑顔が絶えない
この味は覚えていられる自信がない
心が満たされて味覚が機能していない
食事を終え お店を出る
手を繋ぎ 駅の方へ歩く
周りを見渡す
顔を近づけると ぎゅっと目が閉じる
無言のまま口付け
さっきよりも強く手を握る
駅に着き電車の到着時間が近づく
「また来るよ」
改札に入り
ホームまで何回も振り返り手を振る
今日も ありがとう
読んで頂きありがとうございました。