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ファンタジー小説と恥についての考察

作者: 水卜

私はファンタジー小説を書かない。

何故ならどうしても厨二病くさくなってしまうからである。


別に中二病くさいというのが悪いわけではないが、いやむしろ中二病っぽくても面白い作品をたくさん溢れている。


なろうの小説を見ていても上位にランクインしてる作品はほとんどがファンタジー小説だ。


その作品のほとんどは俺tueeeeするタイプか、成り上がりのタイプである。


事実これらの作品は読んでいて爽快感がある。また私たち日本人は特に勧善懲悪ものが好きだ。

だからなろう上位にランクインしてるような小説が読書に受けるのだろう。


私自身それらを読んで憧れてファンタジー小説を書いてみたいと思うことはあった。


だが実際私はエッセイのようなものしか返っていない。


なぜなら恥を感じるからだ。


さっと構想を練ってみると思いつくのは、主人公であるヒーローやヒロインが成り上がっていく物語であったり、なんだかのチートを得るものばかり。


それならばチーズなしの物語を書けばいいのではないかと思うのではないか。

それでもやはりチートを求めてしまう。

なぜか。


やはり爽快感があるということももっとも大きな理由だと思うが、作者はどうしても主人公に感情輸入をしてしまう。


現実世界でうまくいっていないこともある。理不尽。認められないそんなことも多々ある。

小説の中でぐらいは認められたい。


もちろんバッドエンド作品も多くはあるがそのどこかには大抵救いがあるものが多い。


作者は読書に喜んでもらうだけではなく救いを求めているのだ。


ただその作品を10年後20年後の自分が読んでみたらどう思うだろうか。


そう、感じることは恥なのである。

なぜなら自分の理想が詰め込まれているからだ。気持ち悪い。


完全な存在の中に完璧を求めようとする心

。ああ、なんと醜いのだろう。


この醜さを救ってくれるのも同じく小説の中なのだ。


作者は書くことで救われていると思う。


こんな偏見に溢れた私の考え方も誰かが読んでくれることで救われているのかもしれない。


私はファンタジー小説を書きたいのだ。

ただ私の中の恥がそれを許さない。


きっといつかファンタジー小説を書くのだろう。いつか恥を乗り越えた時には。


その時にはいい作品をかけたらいいなと思ってる。


書くことに終わりはない。こんな駄文でもいつかは誰かに評価されたい。


ただそれだけだ。

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