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非常に間違った女性論

作者: 鈴木美脳

 女というのは、最低最悪の生き物である。

 みんな奴らの本性を分かっていないだけだ。


 女という生き物は、自分が一番正しいと思っている。

 自分が一番正しいと思っているから、自分の感情に一番価値があると思っている。

 だから、自分の感情を尊重しない相手にはいくらでも残酷になれる。

 地上で最も凶暴な生物なのだ。


 世間に、女に対する肯定的なイメージがある理由はいくつかある。

 例えば、二次元作品などにおける「女の子」のイメージは可愛い。

 現実の女の子もそれに似て、一見可愛い。

 しかしそれは擬態だ。

 男達の主観の中に存在する「女の子」というイメージに、自らを擬態させているだけだ。

 男達が主観する「女の子」は実在しない。実在するのは、凶暴な擬態生物だけである。


 もう一つ、女を肯定的に見せているイメージは、「母性」のイメージである。

 「女の子」は実在しないが、「母性」は実在する。

 しかし勘違いがあるのは、母性は女の本能では全くないということだ。

 女としての女性ホルモンと、母性としての女性ホルモンは、全く別物である。

 母性をもたらす女性ホルモンによって、女性は初めて自分以外を愛するようになる。

 母性をもたらす女性ホルモンによって、女性は初めて女性になるといえる。

 全ての男性は母親の子供であるから、女性になった女性が「女」だと勘違いしている。

 男達は、女の本質的なところには母性があるはずだと願望しつづけるのだ。

 しかし実際には、女に母性なんて別にない。


 大雑把に言うと、未婚女性は女であり、既婚女性は、母性を備えた女性である。

 しかし晩婚化が進んでいるので、母性をもたらす女性ホルモンなんてあまり出てない。

 しかも、結婚に至る過程の恋愛関係においても、関係の流動性は増加している。

 ほとんどの女性は、男性に守られることなく、自力で生きているのである。

 さらに、現代の核家族化によって、父親や兄弟に庇護される程度も減少している。

 よって、現代の女性には、母性の女性ホルモンを得る機会がないし、その傾向は今後も悪化する。

 悪化するというか、結婚しない自立した女が、女性の進化系なのである。


 母性のある女性は、他者を愛することを知っている。

 しかし女には基本的に、愛情というものはない。

 もちろん、ある異性に注目することはあるし、暇があればそんな話題ばかりする。

 しかしそれは、狩人がよく肥えたイノシシを見つけて喜んでいるのと変わらない。

 その利己的なハンティングを、女は実際、「愛情」として自覚する。

 しかしその「愛情」は、純粋に利己的なものである。相手を幸せにしたいのではなく、自分が幸せになりたいだけである。

 よって、愛情と呼ぶべきものではない。それを愛情と呼ぶと混乱するので、ここでは愛情と呼ばないことにしよう。

 それは単に、「女の恋愛感情」と呼ぼう。


 というわけで、女という生き物は、利己的である。

 母性のある女性は、平等社会を築く方向に向かう。他者を愛しているからである。

 しかし、利己的な女という生き物には、平等社会へ向かう可能性はない。

 女はその本性からして、階級社会の生き物なのである。

 つまり、彼女らの脳内には、本能レベルで、社会に対するメンタルモデルが埋め込まれている。

 それは、「美人ほど偉い」という、美人階級主義である。


 そこにおいて、力に相当するのは、美しさである。

 女は、他の女の美しさに畏怖して従い、自らの美しさを武器として戦う生き物である。

 ゆえに、女という生き物は、美学を追求する獣である。

 彼女達は化粧やオシャレをするが、それは男達のためではない。女性社会がカースト社会だからである。


 「男女平等」が言われて久しい。

 しかし女達の本能としては、平等への興味など少しもない。

 彼女達が「男女平等」の大義を言うのは、男性達が持っている権力と財産を奪取するためである。

 その証拠に、女は立場の強い男性に対しては男女平等を建て前にしてゴネるが、立場の弱い男性の利益をわずかにも尊重しない。

 男女平等の建て前は利己的な手段にすぎないのだ。

 ゆえに、実際に行われているのは、男性という生き物と女性という生き物の覇権争いである。


 そして、その行く末は確定している。

 というのも、女のメンタルモデルは、本能レベルで、美人階級社会である。

 そして、全ての男性は、女の本能から見れば、美人度ゼロである。

 もちろん、イケメンは尊重され面白がられるが、飽きれば捨てられるチワワの如きペットとしてである。

 女は人類の半分いるのだから、男達が個別に戦っても無駄である。

 法治社会では、女性差別はもうできない。法治社会では、独善的で利己的な者ほど得をする。

 つまり女が勝つ。


 男性は一見強そうだが、その強さは社会的な立場の強さに依存している。

 それだけに、実際には男性のメンタルは弱い。

 男女別自殺率の統計でも、そのことは証明されている。

 社会の人々や社会の価値観から自分の価値を否定されると、男性は自己肯定感を喪失してしまうのである。

 女はそんなことはない。

 なぜなら、女は、古代から、美人階級社会で生きてきたからである。

 その中で生きていくために、女には、「自分が一番美人である」という本能が内蔵されている。

 客観的な外見がどんな女であれ、全ての女は、本心の本心では、自分が一番美人だと思っているのだ。

 なのに男性は、女が擬態してみせる謙虚さに騙される。

 そして、外見的な謙虚さの中に、限りなく自分勝手な心理があるのに気づくたび、驚いている。

 男性は学ばないのだ。


 しかし現代では実際に、「自分が一番美人だ」とは思っていない女はそこそこいる。

 だがそれは病気である。

 家庭や学校や職場で繰り返し否定されたり、勉強や仕事で過労に陥っている証拠である。

 どんな傲慢な女でも時として弱気になる。

 「もしかしたら私は、世界一の美人ではないのかもしれない……」と呟いたりする。

 そしたらすぐに救急車を呼ばねばならない。

 健康な女が自らの美しさを疑うなど、間違ってもありえないことだからである。


 もちろん、実際の外見は人それぞれである。

 美人であったとしてもそうでなかったとしても、常に美人と評されることはない。

 だから女は、外見はどうあれ、自分の「魂」は美人だと思っている。

 これは完全な主観であるから、男達が反論しても無駄である。


 女性を美人として扱うと、上機嫌になる。

 それは、「この人は優しいな」という意味ではない。

 「この人は事実を見る目があるな」という意味である。

 逆に、美人として扱わないと、事実が分からないダメな奴と見なされる。

 つまり、自分よりも立場の強い女性を相手にした場合には、感情に配慮して肯定的に媚びつづけるしかない。

 それが男達の未来である。

 それが現実なのだから、その世界での処世術に適応した男性だけが生き残る。

 あまりにも情けないと思うかもしれない。どうしてもそう思いたいなら滅びるしかない。


 女の健康とは、自分が一番美人だと思っていることである。

 それは当然、非常なプライドにもなる。

 女は勝手に不機嫌な態度を取ることがあるが、それは、彼女の主観からすれば、美人の当然の権利である。

 男性は美人ではないから、美人カーストでは常に最底辺である。

 金が引き出せる見通しがある限りにおいて、「女の子」に擬態してみせるだけである。


 しかし女の本性は美人としてのプライドなので、金や力では絶対に動かせない。

 男性ならば、自分より相手が強いと認めれば妥協するが、女はひたすら恨みを蓄えるだけである。

 立場の強さによって女を従えていると、もし立場が逆転した時にはいじめられてしまう。

 だから、どんな目下の女性に対しても常におべっかを使っておいたほうがよい。


 しかし、金や力で動かないというのは、すごいことである。

 それはある意味、男性的な、英雄の属性だと言わねばならない。

 自分が美人だというプライドを本当に備えている女は、怪我や死にすら平気で立ち向かう。

 女は、男よりも遥かに強い動物なのである。

 現実世界の政治的な強弱においては、美人は美人でないものに殺されてしまうかもしれない。

 しかし美人から見れば、だからといって美人でないものが美人には決してなれないのだ。

 つまり、美人階級主義における美人カーストのメンタルモデルは、現実世界を超越している。


 そんな獰猛な生物がそこらじゅうにいるのである。

 それを直視しない男達は滅ぼされていく。

 滅ぼされないためには、この最低最悪の猛獣から、何かを学ばねばならない。

 その強さの中心にあるものを学び取らねばならない。

 つまり、主観的なプライドを。

 美学の生き物たることを、学ぶべきだろう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 有性生殖は効率悪いですね。 分裂して増えたいです。
[一言] よく分かりませんでしたが、おもしろかったです。 女性に縁のない私には深淵すぎる内容でした。 勉強になります!
[良い点] 辛辣に女性をディスっている中で合間合間に挟む男性のディスり具合が秀逸です。 女性は上位捕食者であり、あくまで男性は捕食される側。 そうならないために女性をきちんと理解しなさいよと男性に提…
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