高校生、証券口座を作る
オサムは帰宅すると
父親はリビングでニュースを見ながら食事を待っていた。
「父さん、話があるんだ。株をはじめたいんだ。申し込みに同意して欲しいんだけど。」
株を始めるための証券口座は、未成年の場合は親の同意が必要になる。
「株って、株式投資のことか?」
「そう。」
「理由は」
「社会勉強」
オサムなりに親を心配させまいという嘘であった。
「お金は出してやれないぞ」
「バイトで貯めた100万円がある。お願い」
「ダメだ。」
「なぜ!」
「株は上手くすればお金が増えていくだろう。お金持ちにもなれる可能性があるだろう。だが若いうちから苦労せずお金を稼ぐことを知ってどうなる。世の中を甘くみるようになるんじゃないのか。」
たしかに今回の動機を考えれば正論であった。
言い返せないオサムに助け舟のチャイムがなる。カヨシである。
「どうもお邪魔します。」
カヨシはオサムの父と以前から交流があった。父はカヨシを気に入っており、また彼には非凡な才能があるとも感じていた。
「オサム、お前部屋に戻ってろ。俺とおやじさんが話をするから。」
カヨシに言われるがままに部屋に戻って10分。今度は父に呼び出される。
「オサム、お前の株式投資を認めよう。」
わずか10分で態度が変わっていた。カヨシマジック。オサムはこれをカヨ芝居と呼んでいる。
「ありがとう、父さん!」
「ただし約束がある。必ずカヨシ君と相談して投資をするんだ。分かったね。父さんから言えることはこれだけだ。後は勝手にやりなさい。カヨシ君に失礼のないようにな。」と言うと父はお風呂へ去って行った。
「おじさん、ありがとう。それで早速株をはじめたいんだけど、何をすればいいの?」
「そうだな。ネットで口座開設を申し込んで、1週間後に書類が届いて、それを記入して送ると1-2週間後に口座開設通知が来る。つまり今から2-3週間後から取引開始だ。」
オサムの心はRORをインストールした時のようにワクワクしていた。
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