情弱はヴィジュアルノベルという特異点を知らない
俺はヴィジュアルノベルを体験版位はヤル程度、
まあぶっちゃけ性的なモノメインが目当てであり、でも他の楽しい要素も目当てだ。
俺がエロゲーの良さを大衆一般にも分かり易く説明するなら、実にこうだ。
まずは多少のスペックは最低限ある、パソコンを持つってだけで、小中高の金なしの若年層を省ける、
つまり、コア層にだけ狙いを絞って、そもそもが販売されるので、全体のレベルが異様に高くなるのは当然。
だが敷居が高いので、業界としての規模は、それほどでもない、言っちゃえば金はそれほど集まらない。
でもそれが良い風に作用する事もある。
金が集まり過ぎると、超一流の奴らが、自らの地位を保ったまま、長く価値を提供できる立場に居座ろうとするのだ。
端的に言えば、真に全力で、真に最善を尽くした価値や意味、娯楽を提供しなくなるのだ。
あまりに神過ぎる作品をつくったら、それだけで顧客が満足するのは当然だ。
長く搾取するなら、中途半端なレベルのモノを出してるのが一番なのは当たり前だ、後続も成長しないだろう。
だが金が集まらないと、逆に有用な、ただただ楽しい事だけをしたい狂った超一流の奴らが集まる事がある。
己の人生を、ひいてはこの世界を、真に面白可笑しくしたい、娯楽の最高点、最高値を更新したい、そういう派閥だ。
こういう奴らが生み出すのは、まあコア層の奴らには有名だ。
だけど、超一流の人材が集まって、一世一代の、それは事業であり、
例えるなら、過去において東側の陣営が実施した、共産主義の世界的実験のような奴であり、絶対量が少ないのが難点だ。
蓄えた力を全開放して、価値と意味を結集させるので、結実したモノは、とても人類に貢献する。
でもやった奴らは、ありとあらゆる模倣をされてしまうので、己の稀少価値を低減させることになってしまうのだが。
さて、でもそろそろエロゲーも派閥や組織が成熟して、つまらなくなってきた。
過去は、本当に同人的な活動がメインであり、完全に実力主義な感じがあった。
だけど、今は過去の実績などで、声優を起用したり、その他にもいろいろと実力以外のモノが関与してキャストを決める風潮がある。
当然だろう、そういう完全に実力で声当てを選出していた昔が異常なのだから。
それでも、真に実力のある奴が誰なのか明瞭になってきたので、絶対数が少ない制約が多少は緩和されて、いろいろ捗りそうなのだがね。