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子育てファンタジー  作者: モモノ猫
7/32

黒と白

 この世界に来る前の説明で、

 ステータスについてはおおよそ把握している。


 熟練度ランク制、スキルと特性の取得。

 それがこの世界における成長の概念だ。


 熟練度とはステータスの各値の事である。

 各値は下記の方法で上昇する。


 筋力…力仕事など

 魔力…魔法の使用など

 敏捷…走るなど

 耐久…ダメージを受ける

 耐性…魔法や状態異常を受ける

 運…幸運な出来事に会う


 各値は上昇すれば上がりにくくなり、

 そして、ランク上限が存在している。

 ランクを上げて、上限を開放し強くなる。

 それが、熟練度ランク制。


 そして転生者に共通するアドバンテージが存在する。

 それが初期値1000ポイントと僅かばかりのスキルポイントだ。

 これを振り分け、途中参加の異世界に溶け込む事が、

 この世界に転生するテンプレートらしい。


 例えば俺の熟練度ALL200プラスとSP2万ポイントこれは例外だ。

 子育てを条件に与えられた更なるアドバンテージである。

 これがどれほど強力な事なのかまだ分からないが…


 あ!

 やべ、ステ振りを忘れていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  筋力:200

  魔力:200

  敏捷:200

  耐久:200

  耐性:200

   運:200


  初期値を設定してください。

  残り1000p

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 初期値を設定しないとランクが与えられず、成長も見込めない。

 今回の性病から俺が得る成長は何も無いようだった。



 そう言えば、うちの女神達のステータスはどうなってんだ? 

 気になったので確認する。


 クロ と シロ。


 そこにはそう書かれている。

 女神達の名前。


 クロとシロ。

 ステータス画面と合わせて確認する。


「クロ」

「はい!」


 手を上げて片方の女神が主張してきた。

 この子がクロ。

 よく見ると肌がほのかに浅黒い。


 クイクイ。

 袖が引かれる。

 そこにはもう一人の女神。シロ。

 こちらはよく見ると透き通るように白い肌をしている。

 遠目からの大差は感じないが、見分ける事は出来そうだ。

 そして、何かを期待する眼差しを向けてきた。


「シロ」

「はい!」


 元気よく返事する少女。

 なにこれ可愛い。

 ついつい本音が心に漏れてしまった。


 クイクイ。

 クロが頬を膨らめせ嫉妬の表情を浮かべている。

 やばい。

 俺の娘、くっそかわいいんだが…


 何かが目覚めようとしていた。

 ただそれは、

 俺の親バカが始まる序章に過ぎなかった。

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