アビス
アビスの門についてはノエルに持って来てもらったモンスターについて書かれた本に載ってあった
その門はここでは無い異世界へ繋がっているとされ、門からは絶えず魔物が出現してくる
出て来る魔物は人の形をしている者が多く、この世界のものに対して攻撃的
人間だろうとモンスターだろうと見境無く攻撃して来るらしい
逃げる者に対しても容赦はしない様だ
異世界人がこの世界を侵略する為の刺客を送る為の門であるだとか
門の向こうは黄泉の国と繋がっていて、この世界のものに対して強い怒りや恨みを残して死んだ者が化けて出ているだの色々な説があるが真偽は不明である
門の「向こう」へ旅立った者も居るが、戻って来た者は居ないからだ
誰一人・・・
アビスの門は世界に7つ存在する
過去に破壊した者も居たらしいが、破壊するとまた別の場所に新しい門が出現するので対処するには塞ぐのが一番とされている
7つ以上同時に存在する事は無いからだ
今では世界に存在する7つの門は全て閉じられているが、門が開かれていた時代は世界中で魔物との戦いが絶えず、人類の死亡年齢の平均は今の半分にも満たなかったらしい
そのおっそろしい門のある場所は全て本に書いてあり、その内の1つが山のダンジョンの地下にあるというのだ
50年前、山はアビスの魔物の巣であったらしく、付近の国はその脅威にさらされていた
地中深くより現れるアビスの魔物により、人が殺されない日は無かったとさえ言われる暗黒の時代だったらしい
そこで立ち上がったのが初代山のダンジョンのマスターだ
元々は門のある場所より遥か北方に存在していたダンジョンだが
南下し、巣の出口を塞ぐ形でダンジョンを拡張
魔物たちと戦い、アビスの魔物の流出を防いだ
その時点で100年の歴史を持つ老舗ダンジョンで、ランク10を超えるモンスターの存在も確認されている人類の活動圏内では最強クラスのダンジョンだったが
アビスの魔物もまた手強く、その戦いは難航を極めた
ダンジョンとアビスの戦いが始まって一か月後
自分たちの為に戦ってくれているダンジョンの姿に感銘を受けた人間の有志が集まり、ダンジョンとの共同軍を結成。
その結果、少しずつだが形勢はダンジョン側に傾き始め
1年の戦いの後、ついにアビスの門を閉ざす事に成功したらしい
戦いの後、山のダンジョンマスターは魔物との戦いで親を失った子供達を引き取り
家などを魔物に燃やされ、財産を失い、行き場を無くした者達を養うために山の上に集落を作った
門を閉ざす際に共に戦った人間たちの中にもそこで永住した者が多く居る様だ
「彼女」は人との共生を望むダンジョンマスターで、当時のこの国の国王はその姿勢に感銘を受け、その活動を全力で支援し、領主としての地位も与えたという
その集落は国によって保護され、彼女のコアを狙う事はおろか、ダンジョンのモンスターにさえ手出しする事は厳禁となる
当初はその事に難色を示す者も居たが、実際に彼女に会った者はその容姿の美しさ、穏やかな人柄、そして何より内面の美しさに触れると皆手の平を返す様に彼女を褒め称え、心酔したという
そこは人間もモンスターも助け合い生活する、種の垣根の無い、差別の無い、一つの理想郷だったと言われている
そして、その噂を聞きつけ各地から人が集まり、集落は町へと発展して行くのだが
それはまた別の話だ
以上、山のダンジョンとアビスの門の関係でした
お分かり頂けたと思うがランク10を超えるモンスターが居ても苦戦する超やばい魔物が出て来る門である
本来なら国の管理下にあり、厳重な封印がされてしかるべき門である筈だ
だが、山のダンジョンが滅んだ際どう手を付けていいか分からず結局放置された様だ
多分だけどダンジョンの隔離空間に封印されていて手が出せなかったんだろうね・・・
もし、万が一その門が開いているとすれば今のこのダンジョンでは太刀打ち出来ないだろう
正直、今すぐにでも通路を伸ばして行って山のダンジョンと繋げたい所なのだが、ゴリ達が戻って来るのを待ってからにしようと思う
それまでは地味に作業していくとしよう
今後の予定としては1日1つはランク4スポナーを作って行きたいと思う
それでも1日3万近くはDPが余るのでやれる事はかなりある筈だ
早速ランク4スポナーを果樹園に設置する
カーバンクルスポナー作成150000DP消費
スポナー用の小部屋作成100DP。残り14748DP
さて、残ったDPで何するかね?
『ダンジョンに侵入者が現れました』
む?




