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銀色のハイエナとの闘い その7

敵先頭部隊の幹部はランク4が1人にランク5が2人だ。

ランク4だけならもうリンチに出来ると思うが、ランク5が居ると厳しいな

しかも2人


この3人の幹部たちは先へ進もうとしていたが

口の字_部分を2割程左へ進んだ所で、前方に立ち塞がる象モンスターに足止めを食っていた。

2体の象モンスター、巨象王とガネーシャだ。

どちらもランク3モンスターだが象は実質ランク1つ上の実力を持つ。

つまり、ランク4相当のモンスターが2体


ガネーシャの前方には落とし穴があり、その落とし穴横の通路を巨象王が塞ぎ、さらに巨象王の前方3メートル先にも落とし穴がある。守り重視の布陣だ


その後方には回復や補助、遠距離攻撃を得意とするゴブリンやピクシー達が大量に控えており

ランク5冒険者といえど、簡単に突破できる状況では無かった


「ちっ!これは面倒だな、どうする?」


たぶん倒そうと思えば倒せるんだろうが、怪我するのは嫌って感じか?

そりゃそうだよな、ゲームならダメージ覚悟でごり押し突破する状況だろうが

現実にそれやると怪我したり、下手すれば死ぬ状況だからな。

そう簡単に決断は出来ないよな


「こういう時、ボアが居ればな~って思うわ。死んだのは思ったより痛手だよな」

「ああ、ここは大将に任せようぜ。一旦戻って合流しよう」


先頭部隊の幹部3人は引き返そうと後ろを向いたその時、はじめて状況が悪化している事に気付く

自分たちの周りにはもう兵は残っておらず、しかも敵はもう目前まで迫っていたのだ!


「なっ!こいつらいつの間に!なんの異常も感じなかったぞ!」

「ちっ!完全に孤立しちまってるな!後ろの連中は何やってやがる!」


実はバンシーの音魔法で周囲の敵の悲鳴や戦いの音、幹部への助けを求める声を消し去っていた

モンスターが転移してた事にも気付いていなかった様だ

幹部に気付かれる前に周囲の敵を排除出来たのはバンシーのおかげと言っていいだろう

今回のファインプレイ賞をやってもいいかもしれん


敵は一瞬どうするか迷ったが、やはり後ろへ戻り本隊と合流する方を選んだ様だ

だが、その一瞬の混乱は大きな隙となった。


「ぐっ!」

「こ、この!」

「やりやがったな!」


後ろへ戻ろうと象から背を向けた連中の背後から

ゴブリンハンターや忍者たちが投石を、ウォーロックや火光獣たちが炎を、毒粘液草が毒粘液を、ヤ・オ・ガーが氷弾をありったけ喰らわせる!

ランク差のせいかあまり効いてはいない様だが驚いてるな

まさか届くとは思っていなかったのだろう、ハイシルフの風魔法で飛距離を伸ばしたおかげだな


「ちいっ!面倒だな!おい、俺が象の方を向いて殿(しんがり)するからお前らは後方の敵を・・・って!うおおおおおっ!」


今度は幹部の1人が前方を向き象と向き合うが、今度は後方から迫っていた敵に背を向ける形になる

そこへハイシルフとヤ・オ・ガー、クイーンメイブ、そしてエアが風魔法を食らわせ男を吹き飛ばす!

狙いは、落とし穴だ!


「うわあああああああああ!!がっ・・・・」


エアたち後方のモンスターに背後を向けていた男は大した抵抗も出来ずに落とし穴へ落下する

落とし穴の底には石を削った剣山が山の様に隙間無く配置してある。

だが、男は少し刺さった程度でまだ息はある様だ。どうも飛行のスキルを使っているのか?


しかし思った通り飛べるとは言ってもいきなりトップスピードを出せる訳では無い様だ

加速するまではどうしても時間は掛かる。これは走ったりするのも一緒だよな


つまり、もうひと押しすれば・・・


「パオオオオオオオオオオォォン!!」

「や、やめ・・・」


ドスン!っと巨象王の踏み付けで男は串刺しになり、絶命した。


「お、おい・・・冗談じゃねェぞ!」

「ひいいぃ・・・」


残る幹部2人はエアたちに対し前方を向いていたので まだ踏ん張る事が出来た様だ

だが、ブギーマンが闇魔法で視界を奪い

踏ん張っている足をマーモットアーミーが地中から払う!


「なっ!ま、待て・・・ぐっ!ちょっ、やめっ・・・」

「た、助けてくれええええぇ~!がっ!あっ・・・」


2人はそれぞれ別々の落とし穴に落ち、ガネーシャと巨象王に踏みつけられ絶命する


おお、めっちゃうまくいったな~!

あとは松花江マンモス隊がどれだけ足止め出来るかだな


今回敵幹部たちが復活する場所は落とし穴の真上。

復活して0.5秒後には串刺しコースである

早速最初に殺した男が復活する


「え?ぐっ!う、あ・・・・」


いきなりの事で対処出来なかったのか、今度はまともに剣山を喰らう。

流石に高ランク冒険者だけあってこれだけでは死なないがその後の踏み付けで


「ぎっ・・・・」


あっさりトドメを刺される。ホント象種は強いね・・・

そして、懸念だったレベルアップはやはり近くに居るだけで起こる様だ

これはおいしい判定だよな。

侵入者はダンジョンモンスター共通の敵って事で近くに居ればカウントされるのかな?


その後、何度か復活するが問題なく屠り続ける

途中から空中で制止する程度には反応する様になったが

止まった所へ踏み付けを喰らい結局落とし穴へ落とされる


うん、レベル上げは問題無い様だ。敵は抵抗らしい抵抗も出来ていない

このまま進化までいけるかな?









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