銀色のハイエナとの闘い その5
レベル上げは同ランクの敵、あるいは格下を相手に上げるのはなかなか大変だが格上が相手の場合は一気に経験値効率が上がる
前回ツンツン頭の時も20人位で狩ってるにも関わらず、2人倒す毎に1レベル上がってたからな
トドメを刺せば一気に5レベル以上は向上していた
ランク2から3に上がるにはレベルを15まで上げなければならないが、この調子ならすぐに量産できるだろう
こんなにうまくていいのかと思う所はあるが、本来なら格上を狩る事自体そうある事では無いだろう
有利な条件で何度も同じ敵と戦える状況を作れる
そのレベル上げの優位性、速さこそが他に比べ、コンティニューダンジョンの有利な所だよな
まあ、他は他で羨ましいと思う能力持ってるんだから これ位は許されるよな?
一見すると すぐに精神が壊れてしまいそうな拷問ではあるがコンティニューの復活は肉体だけでなく精神も健康な状態に戻し復活してしまう。
つまりトラウマを負ってもすぐにリフレッシュした状態で復活してしまう訳だ
慣れる事無く、常に新鮮な痛みを与えられる。まあ、つらいだろうね・・・
経験値的にはこれ以上ない位うまいが、外道相手以外にはやらない様にしたい
「もうしません・・・もう、モンスターを狩ったりしません・・・だから、許して・・・」
「やめっ、やめてくれ・・・やめで!ああああ、痛い、痛いいいいいぃ・・・」
彼らはもう10回は死んだだろうか?
大部屋のモンスターもついにランク3に到達する者が出始める
『ポイズンデビルフラワーが「Eウイルスフラワー」へ進化しました』
『幻妖花が「マンドレイク」へ進化しました』
『ブラッドフラワーが「ヘルフラワー」へ進化しました』
『人喰い草が「地潜り人喰い草」へ進化しました』
『切り裂き草が「フレディ草」へ進化しました』
『粘液草が「毒粘液草」へ進化しました』
『ムササビが「野鉄砲」へ進化しました』
『マーモットが「マーモットアーミー」へ進化しました』
『火吹きシマリスが「火光獣」へ進化しました』
『ユニコーンが「バイコーン」へ進化しました』
『ペガサスが「ヒッポグリフ」へ進化しました』
『黒王馬が「麒麟」へ進化しました』
『ハイイロオオカミが「抜刀牙狼」へ進化しました』
『フォレストウルフが「オルトロス」へ進化しました』
『ウェアウルフが「ヴァンパイア」へ進化しました』
『シロクマが「赤熊」へ進化しました』
『ジャイアントパンダが「武術パンダ」へ進化しました』
『ヌプリケスングルが「ブギーマン」へ進化しました』
『ミミズが「ワーム」へ進化しました』
『松花江マンモスが「巨象王」へ進化しました』
『アイラーヴァタが「ガネーシャ」へ進化しました』
『ハイピクシーが「クイーンメイブ」へ進化しました』
ぬう、ここまで一気に進化すると把握しきれないな・・・
今まで進化の家系図は象以外メモってコンプしてたけど分からなくなってしまった、残念
ぱっと見た感じだと草食から肉食へ進化したのも居るみたいだし
戦いが終わったらまた草食増やさないとダメそうだな
ってかさりげなくミミズも上がってるな。
モンスターの進化と冒険者を倒す事でダンジョン内の魔力濃度が上がったからか?
妖精樹もそろそろランクアップしそうだし
あ~やばい、不謹慎だけどインフレ気持ちいいわ
すでにそれなりの数のモンスターがランク3に到達、まだその数は増え続けている
だが、まだ安パイとまでは行かない状況だ
冒険者たちには悪いがまだまだレベル上げは続行させてもらう。
まだ勝利は確定した訳じゃないからな、油断は禁物だ
敵はスポナーを塞ぐ事は諦め、スポナー部屋の前に見張りを置くだけに留めた
南北スポナー部屋の前に合計100名程待機させ、残りは奥へ進んで来る作戦の様だ
スポナーは部屋の中にある為(通路には設置出来ない)
モンスターが湧いても出口を固めれば対処できるという考えだろう
部屋を作る利点の1つに扉の設置がある。
通路の最低横幅が3メートルに対し扉は最小1メートル程度なので狭さを生かした防衛には適しているのだ
だが、この世界の前衛戦士はいわゆる「鎧通し」や「浸透勁」の様な技術を使える者が居て扉の向こう側も攻撃できるので結局力の強い者が勝つ。という感じになってしまうそうだ
やはり変な小細工よりモンスターの強さが一番重要だという事だね
策は内容を知られてしまうと対応され、二度と通用しない事も多い
人間はそういう能力に長けているしな。むしろ敵の得意分野の様に思える
だが、強い敵を倒すには相手も強くなるしか無い
強いモンスターを育てる事こそが防衛という点においては理想のダンジョンだと俺は思う




