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銀色のハイエナとの闘い その2

罠索敵者を孤立させる事に成功したが、問題は残っている

当然だがこいつを倒さなければならない


今回はスポナー部屋入り口に収まるサイズで無ければならなかった為

使用したエレベーターは最小サイズ、高さも2メートル程しか無かったので

大型種は乗れず、人数も少数しか送り込めなかった

少ない人数で現時点では格上の相手(ランク3)を倒さなければならない


だが想定していた状況の中では最高に近い状況だ

もしここでランク4~5の幹部が同行して部屋に一緒に入っていれば

この場はスルーせざるを得なかっただろう

ここでランク3を1人も狩れなければ大幅に予定は狂い

今回はコンティニュー必須の流れになっただろう

しかしここでランク3を倒せればコンティニュー無しで勝利まで行けるかもしれない


敵も思ったほどの窮地で無いと思ったのか

最初は慌てていたが余裕を持った態度で上がって来たゴブ太達と対峙する


「もしかするとランク3以上のモンスターを温存してあるのかと思ってビビッたが

 この状況でランク2しか現れない所を見ると

 ホントにランク2が最高戦力なんだな、ビビッて損したぜ」


敵はそう言ってスポナーの上に重石を置く事も忘れない、増援を召喚されるのを警戒してるのだろう

まあスポナーは使ってるフリだけだから意味無いけどね


「あまり時間は無いって兄貴が言ってた、早速始めよう」


ゴブ太達は無駄口を叩かず、すぐに敵に襲い掛かる

ゴブ太達はゴブリンばかりの6人パーティ

ゴブリンファイター2 マージ1 レンジャー1 プリースト2のバランスパーティだ


本来人間対ゴブリンでランク3とランク2が戦う場合、人間側はゴブリンを10体まで相手に出来る

というのは冒険者としての戦力比マニュアルであるが

このゴブリンたち6体を相手取る罠索敵者はその認識が間違いである事を感じていた


ゴブ太が敵の攻撃を受け止め、その傷をプリーストが回復する

ゴブ太を無視して後衛を倒そうとしても、マージやレンジャーが足止めをし

その隙にもう1体のファイターが回り込み後衛への攻撃を許さない


「く、くそ!こいつら!」


なんだこのゴブリン共は・・・

まるで俺たち冒険者、いや、それ以上の連携だ

まるで、六体で一体の生き物の様だ・・・

何故、生まれて数週間程度のモンスターがこんな連携出来るんだよ!おかしいだろ!


ランクが1つ下とはいえ、回復役がついた防御に徹する相手を倒すのは容易ではない

わざと隙を見せ攻撃を誘ってはいるが乗ってこない、見事に防御だけに徹している

盾役に手間取っている間にレンジャーやマージからチビチビ攻撃を受け確実に削られていく 

地味だが、強い。

これは、死ぬな・・・

今まで散々モンスターを狩って来たツケを払う時が来たのか・・・



その後も堅実にダメージを積み重ね、罠検索者の男はついに倒される

そして同時にゴブ太達の進化が始まる


【ゴブリンファイター進化先】

『ゴブリンナイト』

『ゴブリンモンク』

『ゴブリンバーバリアン』


『ゴブリンナイト』

・ゴブリンの騎士 平均身長160センチと人とほぼ変わらない体躯を持ち

その名の通り馬に乗って戦う事に長けている

騎士道という独特の価値観を持ち

騎士道においては 

忠誠、公正、勇気、慈愛、寛容、礼節、奉仕などが「徳」とされ

徳を高めれば より高位の存在に至れるという考えの元に徳を高める事を生涯の目標とする者達である。

防御系の能力はあらゆる面で優秀であるが、攻撃力は前衛にしては貧弱であるという偏った能力を持つ。

また、俊敏性も低いが騎乗能力が高い為

馬などに乗って戦う場合は速く、固い厄介な存在であると言える



『ゴブリンモンク』

・ゴブリンのモンク 平均身長160センチ

モンク達は悟りを開くべく己の肉体と精神を鍛えぬく

彼らは教会の修道院で過酷な肉体と精神の修行に耐え忍び

自らの信心を証明し、明鏡止水の境地へ達する事を生の目標としている

幾年もの修行を終えた後、聖油で清められたモンク達は教会の戦士として修道院から離れる事が許される

彼らの額のシンボルは厳しい修行を耐え抜いた者であり、格闘の達人であり

そして、教会を支える者の1人である事を示している

高いHPと攻撃力を持つが防御力は低い、簡単な回復魔法も使用可能



『ゴブリンバーバリアン』

・ゴブリンの蛮族 平均身長170センチ

いわゆる我が道をゆく者であり、社会や規律などに縛られる事を嫌う

野蛮なイメージはあるが その実、誇り高き求道者である

バーバリアンたちはこの世界で自分たちの存在する意味を見出そうと励み

そして自分たちの行く手に立ち塞がるものが何であろうとも、粉砕し突き進んでいく。

恐ろしい程の怪力で戦斧などの巨大な武器を操る事に長ける

モンクが手数重視型だとすればバーバリアンは一撃必殺型のアタッカーである



例の如く各々好きに選ばせる

ゴブ太は予定通りゴブリンナイト、もう1人のファイターはバーバリアンに進化した様だ

すると前回の進化とは違い、明確な変化が2人に起こった!

110センチ程だった身長が160センチ程まで伸びたのだ!

むう、ゴブ太め!もう少しで身長追いつかれるな、なんか複雑な気分だ・・・


見た目も瘦せ型だったのが、すこしムキムキになった。

ナイトの方は普通のマッチョ、バーバリアンは太マッチョって感じだな

男らしくていいんじゃなかろうか


後は後衛の進化だな


【ゴブリンマージ進化先】

『ゴブリンウォーロック』

『ゴブリンサマナー』

『ゴブリンエンチャンター』



『ゴブリンウォーロック』

・マージの正当進化形の魔法使い

例えば走ることに特化すれば足は太くなり、心肺機能が向上する

しかし足以外の部分は痩せる、など身体に変化が現れるものである

魔法使いも例外では無く、例えば召喚魔法を使い続ければそれに適した体の変化が訪れる

すなわち召喚魔法の精度、威力は上がるが それ以外の魔法は少し使いづらくなる、と言った具合だ

魔法使いの呼び名はそういった変化の度合いによって変わって来る

ウォーロックは癖の少ない正統派の魔法使いの系統でこの系統の魔法使いは最も多くの魔法を使いこなす事が出来る

戦闘だけでなく、非戦闘時にも役立つ魔法を数多く有し

よく言えば万能、悪く言えば器用貧乏とも呼ばれる



『ゴブリンサマナー』

・ゴブリンの召喚士

異界から様々な存在を呼び出し使役する魔法使い

呼び出す対象は動物、精霊、物質、さらには神々や悪魔にまで及ぶ

いずれにせよ対象を呼び出しただけではダメで術者に従わせなければならない

強制的に魔力で抑えつける、報酬、代償を差し出す、意志の強さを見せつける

友達になるなど様々な方法があるが

殆どの場合 対象とのコミュニケーションは不可欠なので高いコミュニケーション能力が求められる

といった感じに契約を結ぶまでは苦労するが

一旦契約を結べば通常の魔法ではこなせない複雑な作業も命令でき、普段の生活でも役立ってくれるし

戦闘時には呼び出す召喚獣によって回復も攻撃もこなせるので

高いポテンシャルを持った存在であると言える

弱点は、呼び出すまでに時間が掛かる事と本人の戦闘力の低さだろうか



『ゴブリンエンチャンター』

・ゴブリンの魔力付与士

戦闘時には武器や防具に魔力を付与し性能の強化や属性を付けたり

味方の体に魔力を付与し身体能力を向上させたりと、他者を強化する魔法に長けている

だがその本当の価値は魔法のアイテムを作ったり

自然界には存在しない生物や物質を生み出したりとした作成能力にある

長い期間と特殊な素材、環境が必要ではあるが

永久に魔力を付与したアイテムなども生み出す事が可能である

現存する伝説級の武器なども過去の高名なエンチャンターが作成した物であると言われており

強力なアイテムを生み出せるエンチャンターは百の軍よりも価値があるとされ

国家間で奪い合いが起こる程である



どうやらウォーロックを選んだ様だ

こっちは見た目はあまり変わらないな背は少し伸びて120センチくらいか?

サマナーとエンチャンターも捨てがたいな

特にエンチャンターで装備を強化すれば全体の強化に繋がるし すごいありがたい存在だな

しかしあくまで魔力を付与する能力があるってだけだから

その対象になるアイテムは別口で作成しないといかんよな


今回のバトルが終わったら制作系も力を入れて行こうかね





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