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スポナーレベリング

 寝て起きると夜中の2時だった

 夕方から寝たからヘンな時間に目が覚めてしまった


 そういやコンティニューのレベル上がって建造物に付与出来るようになったんだけどダンジョンの建造物って破壊不可じゃなかったか? 意味あるんだろうか?


 なんとなく気分転換にダンジョンを散歩中だ。刃物系のモンスターが増えたので下手に草むらを歩けなくなったな・・・

 俺に攻撃はして来ないけど触れるだけで危ないからな、気を付けないと


「あ、あの! すいません、マスター! 少しお話したい事があるんですがいいですか?」

「ん? なんだ?」


 ランク1のゴブリンやピクシー達に声を掛けられた

 こいつらにはコアルームで寝ていいと伝えてあるのだが戻るのが面倒なのか、遠慮してるのか、その辺で適当に寝ている事が多い。まあ全員に来られても狭いけどな


 コアルームは広くすることも出来るんだがやたらDP喰うんだよな~と言う事で寝床の改善の話かな? と思ったがどうも違う様だ


「そこの部屋にまだモンスターの発生していないスポナーがあるのですが」


 羊スポナーか。そういやまだ何も設定してなかったね、ってか忘れてた


「もしよろしければ我々のレベル上げに使わせて貰えないでしょうか?」


 レベル上げか、そういや最初は植物を倒してレベル上げさせようと思ってたんだけどランク2が生まれたから下手にその辺で戦わせると危険なんだよな

 こいつらには攻撃しない様に命令はしてあるが、ノンアクティブでも同族が襲われてると救援に来る場合があるしな

 その辺りでレベル上げするのは命がけだろう


 その点スポナーなら個室にあるし、入り口を塞いで中が見えない様にすればリンクする可能性も無いか


 スポナーの部屋は分けておけってノエルが言ってたのはレベル上げに利用する為か? よく考えてるなあいつ、まじでダンジョン博士だわ


 それにしても自らこういう事を進言してくるとは嬉しくなるな

 戦いの強要はしたくはないが強くなればこいつらの身の安全にも繋がるしな、ここはお言葉に甘えておくとしようか


「分かった、お前たちがランク2になるまで羊スポナーは使わせてやる」

「あ、ありがとうございます!」


 わっ! っとうれしそうな声が上がる


「ただし、使う際は俺に一声掛ける事!」

「はい! わかりました!」


 死なれるとつらいからな。レベル上げの時はコンティニューを付与してやりたい。スポナーもレベル上げの時だけモンスターが生まれる様にしないとだしな


 聞けばこいつらは自分たちの力の無さを気にしていた様だ

 ツンツン頭との戦いの際、自分たちがもっと強ければ同期を、あの19人を死なせずに済んだのに・・・とあの日の事を思い出し悔しくて眠れない日もあるらしい。それに、と言葉を続ける


「それに、ゴブ太やハイピクシー達に負けては居られませんからね!」

「うん!」

「さっそくレベル上げしましょう!」


 おいおい、今からか?


「マスター! お願いします!」

「はいはい、分かったよ!」


 一時的にゴブ太とハイピクシー、そして侵入者のコンティニューを外しこの場に居る100人中の10人に付与する

 一応心配だからステータス欄は表示しとくか


「10人ずつレベル上げ! 何戦かしたら次の10人に交代! いいな?」

「了解です!」


 レベル上げの様子を見ながら思う。こいつらはきっと強くなるだろう


 こいつらはこの先どれだけ強く成長したとしても自分の弱さを許す事は出来ないだろう。だからどこまでも貪欲に強くなろうとするだろう


 才能など関係ない。強くなろうとするその気持ちこそが最も重要なのだから・・・











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