転生者
残りDP1421か
今の自動吸収DPは26レベルまでのレベルアップで素の数値が1350
ランク1ゴブリン50体で50
ランク1ピクシー50体で50
ランク2ゴブリン11体で55
ランク2ピクシー10体で50
ランク1植物系400体で400
ランク1草食系200体で200
ランク1肉食系100体で100
エレメントからはDP吸収出来ないので合計2255
これに『死の先をゆく者』の効果で×1.1倍
2480.5 端数を切って2480だ
ノエルが言うには『死の先をゆく者』の称号を持っている者は稀で理由としてはHPが0になってから5分以外に蘇生しないと死に至ること
さらに蘇生失敗の可能性や後遺症の残る事もあるらしく、強力な称号ではあるのだが狙ってまで取る者は少ないという話だ
また、称号は人間とダンジョンマスターでは効果の違うものやダンジョンマスター専用、モンスター専用という風にその種族専用の物もある
それにしても最初は100ポイントだったのを考えると素晴らしい躍進だな! 次の0時が待ち遠しい。色々と想像が膨らむ・・・
しかしDPを使い切ってしまうと暇だな、ダンジョンマスターというのは
1000ポイント位は備えとして取っておきたいしな、う~ん・・・
今時刻は19時
ノエルが夕飯を終えた後、散歩がてらダンジョンを探検したいと言うので同行している。ゴブ太とハイピクシーも一緒だ
「見てくださいここ! 人の顔みたいになってます!」
「ホントだ、ピクシーの顔みたい!」
「ゴブリンの顔みたいだ」
「人間の顔ですよ!」
などと はしゃぎながら進んでいる。こんなにのんびりなのは初めてだな
みんな楽しそうだ、勿論おれもだ・・・悪くない。これを手に入れる為に頑張って来たんだと思える
◇
今までは心の余裕も時間的余裕も無かったので あまりゆっくり会話することは無かったと思う
いい機会なので色々聞きたかった事を聞いてみる事にする。と言っても半分は世間話の様なものだ
「ノエル」
「はい! なんですか?」
「あ~・・・」
ノエルの身の上話を聞こうと思ったがなんか恥ずかしくなったのでやめた。代わりに別に気になっている事を聞く
「俺『転生者』って奴なんだ。意味分かるか?」
「はい、前世の記憶を受け継いで生まれてくる者の事ですよね? ダンジョンマスターは殆どが転生者です!」
「ああ、俺の場合は一部記憶が無いんだけどな」
これで通じるって事はそんなにレアじゃないのか? 転生者
あるいはノエル自身もそうなのかと思ってたが今の言い方だと違うみたいだな
「それでだな、転生者って基本的にどんな感じなんだ? 人柄とか」
ネット小説なんかでは転生者は前世の知識を用いて経済チートとかしてるから金持ちだったり、または独特の価値観を持ち、転生後の世界のお金にはそれほど執着が無かったりする。もしそうなら・・・
「ああ、会ってみたい訳ですか?」
「うん、転生者なら俺の命狙ってきたリしないかなと・・・もしそうなら話もしてみたい」
そう、お金に興味が無いのなら無理に俺の命は取ろうとはしないと考えられる
特に現代人なら人の命を奪う事に対する忌避感は相当な筈だ
それに転生者はチート持ちで俺tueeeeなイメージがある。もしそういう人が味方になってくれれば心強いしな
「どんな感じと言われても・・・ 残念な方が多いですよ」
「そうなの? 優秀なイメージがあるんだけど・・・」
どうも俺の持っているイメージとは違う様だ。ノエルは渋い顔をしている
「小説なんかの影響を受けすぎでは? それに、お金に対する執着心も強いので命も普通に狙われます。会ってもがっかりするだけだし、やめておいた方がいいと思いますよ」
命狙われるの? まじでか・・・
「前世の記憶持ってるなら最初から中身は大人な訳だろ? それでも残念になるのか?」
「とても残念になりますね。例えば小説なんかでよくある話ですが」
そう言えばダンジョンには娯楽が少ないから漫画とか小説とかあるのなら今度買って来てもらおう。今回は実利的な物しか頼まなかったからな
ああごめん! ちゃんと話聞いてる! 聞いてるからつま先踏むのはやめて!
ノエルはまったくもう! っと怒りプンプンしてるが、早く続きを話したかったのか程々に俺を開放し続きを話し出した
「小説なんかでよくある話ですが、ぐうたらダラダラ過ごしていた人間が異世界転生後に心機一転努力して成長し、その世界を代表する程の実力者に成り上がり、ゆくゆくはハーレムを・・・みたいな」
「ああ、よくある話だな」
「はい、しかし!」
ノエルは少し息を溜めて大きめの声で言った
「あんなのウソですからね!」
「例えば夢を追いかけていたけど怪我や病気、年齢、家庭の事情など、やむを得ない事情があり夢を諦めたと言うのなら話は別ですよ!
生まれ変わったらもう一度夢を追いかけたいと努力するかもしれません!」
「ですが! ぐうたら過ごしていた人間がちょっと転生した程度で努力する様になると思いますか? そんな訳無いでしょう!
そんな根性あるんなら転生するまでも無く現世で成功してるでしょって話ですよ! 異世界なめんなって話ですよー!」
ノエルは話が乗ってくると止まらなくなる性質の様だ。軽く興奮してハアハア言っている
「実際、転生者は幼少期こそ天才だの神童だの言われ評判になる事が多いですが、大人になると凡人以下の能力に落ち着くことが殆どです」
なるほど、逆に幼少期チヤホヤされた分前世よりダメな感じになってそうだな・・・
「つまり、優れた資質を持って生まれても努力出来ない人はダメだと言う事です。きっとそういう人は何度やり直しても同じような道を辿るでしょう・・・」
「・・・」
何度やり直してもか・・・
俺はどうなんだろうか? 同じ道を辿っているのだろうか? それとも、少しは前に進めているのだろうか?
そう考えを巡らせているとボソッと
「あなたは前に進んでいますよ、決して『弱く』なんかありませんよ」
とノエルは言ってくれた。




