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スキル選択

Aランクスキル『コンティニュー』

効果 死んでもセーブポイントからやり直す事が出来る


 見た瞬間、体に電流が走ったかの様だった・・・


「これにします」


 俺は直感に従う事にした。


「まだ時間は残ってるけど いいのかい?」

「大丈夫です、これに決めました」


 俺に生前の記憶は無いが人生の大切な選択でミスをしてしまったという、そういう思いがあるのだ。内容までは思い出せないが・・・


「今度こそ間違えはしない」

「・・・」


 無意識に声が出ていた。おっちゃんはそれを複雑そうな表情で見ていた。

 きっと俺は未練を残して死んだのだろう

 思えばダンジョンマスターになるだけなら一部とはいえ記憶を消す必要はないもんな。引きずらない為に消してくれたのだろう、いい人だな・・・


「分かった、先天性スキルは『コンティニュー』に決定とする。」


 おっちゃんがそう言うとカタログは光を放ち俺の手元から消えた。

 あ! もうちょっと見たかったな。他にどんなスキルがあったのか? とか

 い、いや後悔なんかしてないよ! 本当だよ!


「では最後になるけど何か質問はあるかい?」

「・・・俺が向こうでしなければいけない事はありますか?」

「特に無いよ。好きに生きてくれればいい」


 ん? 特に無いの?


「ダンジョンマスターというのはね、歳は取らないし病気にもならない、寿命で死ぬことも無い。他者からの攻撃を喰わない限り死ぬ事は無い不滅の存在なんだ」


 まじでか・・・それはちょっとうれしいな!


「だから転生先の種族として人気も高い。

だが、魂の格がある一定以上無いと転生することは出来ないんだ。

ダンジョンマスターへの転生は輪廻転生を繰り返し、魂の修行を頑張った者へのご褒美のような物なんだよ」


 前世の記憶とか普通ないからな、繰り返しとか言われてもピンと来ないな。

 今回は少し、残ってるみたいだけど・・・


「だが敵も多い、特に人間だ。ダンジョンコアはとても貴重な物だからそれを体内に持つダンジョンマスターは常に命を狙われる」


 宝石持ち歩いてるようなモンか。人間の欲は恐ろしいからな・・・


「僕としては人間の命100万より君一人殺される方が頭に来るんだ。だから、危ないと思ったら躊躇なく殺すんだよ」


 おっちゃんは随分おれに肩入れしてくれている

 誰だか思い出せないが正直悪い気はしない。でも人を殺すのはちょっとな~


「・・・そろそろお別れの時間の様だ。良い人生を送れる事を祈っているよ」

「あっ・・・」


 何か言おうとしたが その前に意識が遠のいて行った・・・

 だから心の準備をさせろって!


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