100人の敵とマッピング
「おいおい、いくらなんでも多すぎるだろ」
人数が多ければ効率良く攻略出来るとは限らないよな? 報酬の分配で揉めそうにも思える。何を考えてるんだ?
奴らは今、最初の分かれ道に差し掛かった所だ。会話を聞いてみる
「右と左、どっちに行く~?」
「人は迷ったり未知の道を選ぶ時には左を選択するケースが多いらしいぞ」
「ってことはダンジョンマスターが左の法則を知っていたら左の道に罠がある可能性が高いってことか・・・」
「いや待て待て! 相手がクラ〇カ理論を知っていたら右の道に罠があるかもよ!」
罠なんてねえよ! めっちゃDP喰うんだぞ! んなモン作る余裕ねえ! と心の中でツッコミを入れておく
「お前ら遊んでねえで真面目に働けよ! どうせ全部マッピングするんだから同じだろうが!」
ツンツン頭が一喝する。マッピングだと? 見るとツンツン頭は手に大きな紙を持っている。
「へいへい」
「ったく! やっぱ無理してでも昨日の内に攻略しとくんだったぜ! わらわら嗅ぎ付けて来やがって!」
「はははっ! まあこんな近場にダンジョンが出来ればすぐ噂は広まるわな!」
「ダンジョンマスターにトドメを刺した者に1割。残りは山分け、ちゃんと誓約書もあるんだからな! 約束は守れよ!」
「ちっ! 分かってるよハイエナどもが! だから働け! サボってる奴には分け前やらねえぞ!」
「へ~い」
っていうかこいつら現実的なんだな。この人数で競い合うより協力して山分けを選んだのか
コアって一体どの位の価値があるんだろう? 山分け契約でも100人が群がるって相当だよな
と、ここで二手に分かれる様だ。人数は適当だな・・・ん?
見るとツンツン頭の持っていた白紙だった紙に自動でマッピングがされていく。これは・・・
「マジックアイテムってやつか?」
どうも奴らの歩いた所はあの紙に記載される様だ
なるほどな、これは効率いいわ・・・
まじ勘弁してください・・・




