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作戦会議

「具体的にはどうすればいいんだ?」

「ダンジョンを拡張して時間稼ぎです」

「なるほど」


 通路は1メートル辺りDP1ポイントだから伸ばそうと思えばかなり伸ばせるな

 だけど完全に塞ぐ事は出来ないんだよな

 入口~コアルームまでは必ず通路で繋げないといけないという謎ルールが存在する。広さも動きを阻害するほど狭くは出来ないしな


「あと、コアルームの入口は隠し扉で隠した方がいいですね」

「そんなのあるんだ?」

「ありますよ、ダンジョン作成画面の右下の方です」

「ほうほう・・・どれどれ・・・・おお! あった!」

「へへ~! 他にはですね~!」


 ノエルは楽しそうだ

 ゴブ太も言ってることが分かるのか一緒に話を聞いている

 この感じ、悪くないな・・・

 さっき死んだばかりで精神的にちょっと来ていたが、だいぶ回復した気がする。幸せすら感じている。こいつらには感謝しないとな


「それにしてもノエルはダンジョンの事に詳しいな」

「ふふふっダンジョン博士ノエルとまで呼ばれた女ですからね、私は!」


 えっへん! という声が聞こえた気がするが多分空耳だろう

 と、ここで重大な事を思い出した


「そ、そう言えばあいつコアを感知出来るって言ってたがそれはごまかせるのか?」


「ああ、それは大丈夫ですよ

コア感知はせいぜい5~6メートル程度の範囲なのでカメラを見ながらコアルーム内を移動して避ければ平気です」


「な、なるほど・・・」


「ただ、肉眼で見られると遠くてもバレちゃうのでコアルームからは出ない方がいいですよ」


「う、うん・・・分かった・・・」



◇1時間後



「すいません、一旦帰りますね。まだお仕事残ってるし、それに、食料も持ってきてないので・・・」


「ああ、気にしなくていい! また来てくれるんだろ?」


「はい! 必ず来ます! というか明日には戻ります! 最悪私がやっつけますから!」


 正直それも考えたがダンジョンマスターの俺とは違い、ノエルは今後も人間の社会で生活していかないといけない

 ここで俺に手を貸したりするとその後人間たちに嫌がらせを受けたり、仕返しをされるかもしれない。法で罰せられる可能性もある

 そこまで迷惑はかけられない。出来るだけ俺の力でなんとかするべきだろう


「はは、頼りにしてるよ。じゃあまたな」

「はい! またです! ちゃんと頼まれた物も買って来ます!」


 ノエルは元気に去って行った


『侵入者を撃退しました。経験値を入手、レベルアップ!

レベルが5から8に上がりました DP2000を得ました』



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