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弱点

「い、いつの間に・・・」

「全然気付かなかった!お姉ちゃん人間なのにすごい!」

「・・・ふふん。お姉ちゃんはすごいだろ!」


ユウとアイのお姉ちゃん呼びにクロもまんざらでも無さそうだ

えっへんって感じにふんぞり返っている

しかし、このままやられっぱなしはなんだか悔しいので少し反撃しようと思う


「でもテレポート無しって言ってたよな?今テレポート使ったしクロの反則負けって事でいいか?」

「・・・んなっ!今使ったのはワープだ!テレポートとワープは全然違うぞ!」


珍しく慌てるクロ。やばい、面白い!


「なんでもいう事聞くって言ってたよな~!何してもらおうかな~」

「・・・こらー!人の話を聞けー!」


ポカポカ杖で殴って来だしたのでからかうのはこれ位にしておくとする

ていうか痛い。まじ痛い!ギブギブ!俺が悪かった!



コアルームへ戻るとそこにユズの姿は無かった

どうやらゴブリンのビショップ達やピクシー達と共に皆の回復に向かってくれた様だ


「そう言えばゴリとオッサも高位生命体って奴なんだよな?2人も同じような事出来るの?」

「いや無理。俺は殴るのとエネルギーを吸う事しか出来ん」

「俺も似たようなモンで、無効化に特化しとる。他の事は出来ん」

「・・・人も色々居る様に高位生命体と言っても色々だ」

「なるほど」

「というかワープ出来るんなら公共のマーキングポイントを使わなくてもいいんじゃないか?」


「・・・いや、ダンジョンは限定された空間内なのでまだ分かり易いのだが、外では「地図」も広いので狙った位置へワープするのは難しいのだ。

下手すれば宇宙空間などへ飛び出る。

私だけなら問題ないが、もし皆がはぐれれば戻って来れない可能性もある

出来れば外では使いたくないのだ」


なんかよく分からないけどすごい奴らなんだなと再認識する


「・・・高位生命体の脅威は感じてもらえたと思う

高位生命体ならダンジョンの扉も壁も透過で抜けられるし、どんなに距離があったとしてもワープでひとっ跳びだ

ダンジョンの高次元化というのはそういったインチキを阻止する為の物だろう

高次元化する事により、扉や壁の透過による通過は防げるし、ワープも不可能になる

同じ土俵で戦う事が可能になる訳だ」


「それって至急何とかしなければいけない案件なのでは・・・」

「・・・う~ん、でもランク20くらいまで上げないと無理だと思うぞ?」

「・・・」


ランク20とか一生無理じゃね?

これは消費DP半減取っとけばよかったっていう奴の気持ちも分かるわ


「・・・そんなに気にしなくていいと思うぞ。

高位生命体は我々を含めてもこの星に7体しか居ないし、そのいずれもが私の基準では善性と言える存在だ

マスターを殺す目的でここへ来る可能性は皆無と言える」


「で、でもお前らの把握してない奴らが居るかもしれないだろ?」

「・・・それは無い。この世界で新たに高位生命体が生まれると我々はすぐに感知できる

そしてその生命が悪性と判断された場合はその者が力を付ける前に消す決まりになっている」

「決まり?」

「・・・ああ。七体で協定を結んで色々取り決めをしてある

そんな訳で高位生命体がここへちょっかいを出して来る事は無いと思う

まあ例え高次元化を目指すとしても何十年も掛かるだろうしな、すぐにはどうにもならんだろう

それより、もっと身近な話をしよう」

「ん?」

「・・・このダンジョンには幾つか弱点がある

まず、このダンジョンは死んだモンスターを復活させる事が出来る

一見無敵の様にも思えるが今回の様にモンスターを殺さずに無力化してくる敵が来た場合はその強みは無くなってしまう」


それは確かに言えるな

今までの相手はモンスターにきっちりトドメを刺して来る相手ばかりだった

多分それはマニュアルに沿った動きなのだろう

だが、このダンジョンの特性が広まればモンスターにトドメは刺さず、無力化して放置する可能性は高い

そうなればこのダンジョンはモンスターの弱いだけのダンジョンになってしまう


「・・・そしてもう1つ。一度に復活出来る数に限りがあるという事だ。つまり広範囲攻撃に弱い」


それも確かに・・・

クロは規格外とは思うが、普通の人間相手でも例えばミサイル等を撃ち込まれれば何百体というモンスターが一度にやられる可能性はある

しかし、具体的にどう対策すればいいのか・・・


「・・・無力化に関しては物理的に縄などで縛られた場合は無理だが、麻痺などの状態異常はヒーラーが癒せるからな。回復役ヒーラーの増員で幾らかはマシになると思う」


なるほどな~

モンスターの数に対してヒーラーは少ない感じがするからな

ダンジョンも広くなってきたし、ヒーラーに限らず人型の増員はしていかないとダメか


「・・・そして広範囲攻撃に対しては広範囲に攻撃が及ばぬ様に結界を張るといい

土地神の力を借りるのも効果的だ」

「土地神?」

「・・・ああ、土地に力を与える事が出来る者を言う。このダンジョンだとダイアナがそうだな」

「ほうほう」

「・・・例えばこの周辺では火は威力が落ちる。こっちでは雷の威力が落ちるといった具合に土地そのものに防衛機能を持たせる事で広範囲攻撃は通用しにくくなる」

「ふむふむ」

「・・・逆に火の威力が上がる土地を作れば火属性の攻撃を得意とする者は優位に戦える

でもこれは敵にも利用できるから諸刃の剣でもある」


なるほどな、でも土地効果の情報はこっちが握ってるんだから基本的にはダンジョン側が有利だよな

特殊効果を持つ土地は出来るだけ作っておくべきだな







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