25歳
恋愛。
いくつになっても、私から引き離せないもの。
年齢とともに形を変えていく恋愛は
今の私には悪い変化としか思えないのだ。
優希 「え!?別れたの?!」
さやか「うん。別れたの。」
私は吉野 さやか。
一緒にいるのは優希ちゃん。高校からの友達。
お互い今年で25歳になる。
高校の頃は毎日なにかしらおしゃべりしていたが、今となっては仕事もあり、今日は2ヶ月ぶりの再会。
女友達との会話といったらどうしても恋愛話がありがち。
そして今日はネタが盛り沢山である。
優希「結婚するかと思ってたよ〜…」
さやか「…あたしも。」
思ってたけど、しゃーない。結果はこれだ。
今年で25歳。8月の誕生日がきたら26歳。
ついにアラサーというものになった。
SNSでは毎週誰かが結婚しただの、子供が生まれただのの報告が嫌でも上がる。
私は、彼氏もいない。
と、その話にのれるのはまだまだ先のお話だ。
さやか「優希ちゃんは?旦那さん、元気?」
優希 「特に変わりない〜。毎週バスケ」
優希ちゃんは結婚している。勿論結婚式にも呼んでもらった。そりゃあもう綺麗な花嫁さんで、関係ないが花嫁さんの手紙では号泣してしまった。
実家暮らしで、お弁当も毎日作ってもらっている私には、奥さんはみんな凄いと思う。
だから結婚式には憧れるが、結婚はさほど気にしてなかった。今日までは。