第四話 古代神話
今から逆上ること数十億年、神はひとつの空間に惑星を並べ、命を吹き込んだ。
星には「水」「地」「火」「緑」が与えられ命が育った、次第にひとつの種族が知能を持ち、文明を築き上げた。
しかし時代の流れとともに星からは当初の美しい姿が消えていった。
神は嘆いた。そしてこの世界の隣りに新たな空間を作り出した。
そこには5つの種族と8人の妖精を造り出した。
人間
エルフ
ドワーフ
コロボックル
天使
それぞれの種族は見た目は違えども共存の道を長く歩み、天地は自由に行き来ができた。
そして
光
影
火
水
土
風
緑
雷
をそれぞれ司る妖精達は彼らを優しく見守り続けた。
種族はそれぞれに長けた能力を持っていた
人間は高い知能と集団での行動力を持ち、様々な発明を生み出した
エルフは美しい容姿と妖精との共生により自然の力を授かった
ドワーフは小さな体とは反対に巨大なパワーを持った
コロボックルはドワーフよりもはるかに小さな体と人間以上の知能を手にいれた
そして天使は大空を舞う翼と神の力を分け与えられた体を手に入れた
天使の翼は七色に輝きその抜けた羽から作られる布は希少価値が付けられた
涙は協力な再生力を持ち
血は外気に触れると美しく輝く結晶と化し、高価な宝石として出回った
そして、その生き血はあまりの再生力故不老不死薬であるとさえ言われた
人は次第にその知能を駆使し、巨大な文明を築き上げた
しかし、彼らは知能の発達と共に、欲を膨らませていった
天使の力欲しさ
そして、永遠の命欲しさに人は天使を殺した
多くの血が流れた
神は人の過ちに呆れた
そして天使と人は天地に分けられてしまった
天使は激減し、絶滅さえ恐れられたが、天界に残ったエルフ達とともに再び国を立ち上げた
それから数千年天地が交わることはなく世界は廻り続けた
しかし天使が多く死んだことで、神は力を失い、世界はバランスをくずし始めていた
神の衰弱により魔物も増え、危険を察した神は1人の天使に力を託し、自身は身を隠したという
「世界が破滅を迎える時、私は再び戻るだろう」
との言葉を残して