序:がーる・みーつ・ぼーい?
初めまして、或いはお久しぶりです。
前作がハーレム系だったので、今度はラブラブなコメディーを書けたらいいなと思っています。
宜しくお願い致します。
世の中は平等じゃない。
少なくともオレはそう思ってる。
度合いはそれこそピンからキリまで。
だってそうだろ?
単純なのでいくと、金持ちと貧乏だとか・・・あぁ、モテるモテないとかもあるな。
生まれながらのモノは特にそうだ。
死だけが平等だって言ったのって誰だっけ?
それだって寿命の長い短いで違うよな。
と、まぁ、何が言いたいかのかというと、突き詰めていくと世の中には当たり前のように不公平で満ちていて、挙げ句に考えても考えても、考えるだけ無駄な事もあって・・・。
なんだな、折り合いが大事というか・・・。
「私と付き合ってくれっ!」 「は?」
この状況はどうやって折り合いを付けろというんだ?
目の前で胸を張って宣言する彼女を目の前にしたオレは、それ以外のリアクションは取れなかった。
「・・・あぁ、言い方が悪かった、すまない。何分初めての事で緊張していてな。」
そんなオレの態度を見かねてか、彼女は言葉を続けるんだが、どうにも謝る観点が違うような気がする。
そんな前置きがあったとしても、オレは理解に困る。
「その、別段何処かに一緒に行こうという意味ではなくてだな、簡潔に言うと、好きだ!愛している!私のモノになってくれ!」
「はあぁッ?!」
彼女の叫びよりも、一際大きな声を上げて、オレは呆然と立ち尽くすしかなかった。
そもそも、何でこんな事になったかというと・・・。
はてさて、どうなる事やらやら(苦笑)