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flower  作者: NOA
7/11

*7









「……っ、花音は、ズルいよ……」


ぽつり、と呟く。

その呟きは、誰にも届くことなく、消える。


そう、花音はズルい。

一人で勝手に死んで。

遺された方の気持ちなんて、結局考えてない。



花音のお墓の前で、私は一人佇んでいた。

制服のまま。


帰宅部とは実に便利なもので、放課後、何処にだって寄ることが出来る。……花音のお墓参りだって来れる訳で。


「……ほんと、何で……」


どうして。

どうして、死んじゃったの。


……分かってるんだ、本当は。

私はただ、誰かのせいにしたいんだって。

この現状を。



私は、静かにその場に踞った。



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