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flower  作者: NOA
4/11

*4



「……夏樹……」


うしろを振り向くと、そこには肩を震わせて静かに泣く真奈がいた。


真奈が泣いているのを見たのは、これが初めてだったかもしれない。


「…真奈、花音の遺書、呼んだ…?」


でも、私も人のことは言えない。

だって、私だって泣いてる。


「まだだよ。…ほんと、ご丁寧に友だち一人一人に遺書書いてくれちゃってさぁ」


「ほんとだよ。でも、そんな優しい花音だから、」

皆花音が好きだったんだ。


花音は、拗ねると非常に面倒くさかった。

それで一部の人からも嫌われていた。



でも、優しかった。

誰よりも、寛容だった。




「ほんとっ……だからって、相談くらいしてよ…っ!」



真奈は、目に両腕を押し付けた。

まるで、泣いているのを見られまいとしているように。







それは、暑い夏の日の話。


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