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そう。
確かそれは、朝のこと。
夏休みにも関わらず、私たち中学生は部活があるので、私はそれの準備をしていた。
ふと。
電話のベルが鳴る。
もしかしたら、そのときに。
そのときに、私は…………
「はい、もしもしー」
私は、疑いもせずに受話器を取った。
電話の相手は、真奈。
真奈は珍しく泣いていて。
声が震えていた。
「もしもし、真奈?どうしたの?」
そう尋ねても、真愛は泣きじゃくるだけ。
鼻をすする音も、しっかりと聞こえる。
それから何分経っただろう。
ようやく、真愛は話す気になったようだ。
声は、まだ少し震えていた。
『夏樹…っ!』
あのね、と嗚咽混じりの声で真愛は告げる。
このとき、私は知らなかったのだ。
真奈がこれから告げることも、どうして、真奈がこんなに泣いているのかも、全部。
『花音がね、部屋でね』
「……うん」
『…………り、したって』
「うん?」
よく聞こえなかった。
何と言ったのだろうか。
そして、真愛は言った。
哀しい、事実を。
『首吊り、したって……っ!』