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flower  作者: NOA
1/11

*1

そう、それは。

それは、理不尽な別れだった。


***


「嘘だ」


私は、声を絞り出した。


回らない頭で、必死に自分に言い聞かせる。

…これはきっと嘘なのだ、と。


手渡された手紙には、可愛らしい字で『夏樹へ』と書かれていて。


それがあの子の字だって、本当は解ってた。

これが、遺書だってことも、全部。



なんで。どうして。

そんな疑問だけが、頭を回る。



昨日まで、笑ってたのに。

なのに、今は………



「そんなの、嘘だっ!」


信じない。

こんなの、理不尽だ。



「やめて夏樹っ!」

後ろから響いた声に、はっと我に返る。


後ろを振り向けば、立っていたのは真奈。


でも、彼女の顔には、いつもの笑顔なんて無かった。


「花音は……っ、死んだんだよ……!」


かのんはしんだ。


そんな事実だけが、淡々と頭を回る。




そのとき私は、回らない頭で何を言ったのだろう。



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