表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/24

3、コント『人生劇場』2

「先生早く病気を治してくれよ、そんでないと俺は国会議員なんかやってられねぇよ」


「では死んでください」


「な、なんじゃそりゃあ!」


「あなたの病気は治らんのです、死なないと」


★★★


「うわぁ、どうしよう! パチンコ屋で五万もスっちまったよぅ。今月どうしよう」


「どうしたのじゃね?」


「あ、あんた誰?」


「私は神じゃよ。困った事があったら言ってみなされ」


「実はバイトで稼いだ生活費を、つい出来心でパチンコを打ってスってしまったんだ」


「ほうほう」


「俺は大学生のひとり暮らしで、実家も無理言って東京に出てきたんだ」


「なるほど、それでアルバイトをして稼いでいたわけなんじゃな」


「はい……」


「よかろう。キミもだいぶ反省しておるようじゃし、少しだけ時間を戻してあげよう」


「本当ですか!? やったぁっ!!」


「ではまいるぞ、アン、デュー、トロワ、えいっ!!」


「うわっ……!!」


「どうじゃな、時間を戻したから手元に五万円があるはずじゃが?」


「本当だ! すげぇ、やっぱりアンタは神様だ、ありがとうございます……では」


「おいおいこれこれ、キサマどこに行くのじゃ?」


「はい、パチンコ屋です」


「キ、キサマなにを考えておるのじゃ、せっかく手元のお金が元通りになったというのに」


「い、いや、時間が元に戻ったおかげで突然思い出したことがありまして」


「なんじゃ?」


「はい、実は友達に十万円を借りていまして、それを返す期限が今日なのです」


「というと、十万円を返そうと五万円を元手に博打に手を出したと?」


「はい、その通りで……」


「ばかものっ! キサマ何を考えておるのじゃっ!!」


「ひぃぃっ」


「それで、十万円の借金を何で作ったのじゃ?」


「パチンコです……」


「仕方のない奴じゃ……ならばワシがその十万円の借金を作る前まで時間を戻してやるぞよ」


「本当ですかっ? やったぁ!!」


「そのかわり、時間の戻し料が百万円じゃ」


  おわり












たわいなくてごめんなさい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ