14、アンドロイドはホラー要素?
お久しぶりで御座います。
未だお暑い最中、皆様お加減如何なものでしょうか。
え、わたくし?
うーん、そうですね。わたくしはぼちぼちで御座りまつる。
まあ、いきなり話は変わりますが、誠に私事で恐縮では御座いますが、自作『サスペンデッド執行』の更新はもう少しだけ待っていていただきとうござりまする。
只今誠意執筆中でありますので、いましばらくのご猶予をいただきたく申し上げたてまつりまつるぅ。
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さて、またまたいきなり話は変わりますが、
『相手の価値観を読む』
という話題を僕なりの視点で語ってみようかと思いますが、いかがなものでせうか。
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あー、さてさて。
それにしてもよく、
『価値観』
という言葉があの震災後に巷で聞かれるようになりましたよね。
しかしながら、不肖なこの私めもその言葉を震災前からよく使用して参りました。
さて、ここで『価値観』とはなんぞや、みたいな話を含めて相対する人の価値観を僕なりの視点でなんとなく語っていってみようかと存じます。
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確か、僕はこの『小ネタワールド』の中で、
「相手の価値観を容易に汲み取ることが出来なければ、相手の真意を測ることはできない」
みたいな、大そう分不相応に偉そうなことを書いてしまいましたね。
貴様いったい何様のつもりだよ、みたいな。ほんと。
まあ、そんな固いことは置いといて、僕のこちらのサイトで書いている『サスペンデッド執行』の宣伝も兼ねて例を挙げながら書き連ねてみようかと思います。
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拙作『サスペンデッド執行』の中で、ヴェルデ・ムンド軍とオーラ・ムンド軍という二つの組織が過去にお互いの覇権を確保するために戦争を起こした、という設定をしております。
なぜ二つの組織が戦争を起こしたのか、というのは物語中でまだ語ってはおりませんが、その理由としては、
※ヴェルデ・ムンド軍(企業複合体側)の言い分=
『人間の力や可能性には限界がある。だから進化したテクノロジーを肉体に付与して社会性を向上させ、やさしい世界を作ろう』
というのに対し、
※オーラ・ムンド軍(反・企業複合体側)の言い分=
『いや、人間には未だに発揮されぬ可能性が秘められている。とりもなおさず、考え方によっては今以上の進歩も考えられる。だから、テクノロジーに頼らずとも、もっと肉体も精神も鍛え上げ、人間本来の持っている力を昇華させることの方が重要だ』
という、二つの観点からのぶつかり合いが、別次元の異世界開発という場所を得たことで吐き出されてしまった、というのがこの世界の根底にあるんですね。
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そこで、物語の触媒として登場するのがSF物語で定番の、
『高性能アンドロイド』
なのです。
とにかく人間という存在に程なく近い存在のアンドロイドは、人類にとって有益となるものとして開発された“夢”の住人。
これね、数々のSF作品に登場いたしますが、創った作者の価値観によってロボットに対する評価がすごく分かれるんですよね。
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欧米、特に“ハリウッド映画”などに登場する〔自立型アンドロイド〕や〔心を持つロボット〕という存在は、どこかホラー要素に満ちているんですよ。
というのも、話の主題として「ロボットは、いつか人間の敵になってしまうのではないか?」みたいな観念に常に怯えているというか。
どうしてそんなふうに考えてしまうのか、をシンプルに紐解くと。
欧米の歴史は、奴隷を作る歴史なんですね。
欧米人が戦争をする意味合いは、相手を支配し、現地民を隷属させ、自らに合理的な幸福をもたらすことだったんです。
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まあ、奴隷といわずとも、良くて召し使いか、ペットという位置づけでしょうか。
つまり、過去の欧米型の思想根底には、支配した場所の人々を人間として扱わずに自分に都合の良い“物”として扱う。その存在を欲し、自己(もしくは神)を肯定するために戦争をし、支配した。そういうところですかね。
(※上記は、今現在の状況ではなく過去の観点からですよ。あくまでも)
ゆえに欧米人の感覚として、
『もしかすると、ロボット(=奴隷)に逆襲されてしまうのではないか?』
という観念がDNAとして付きまとってしまうのです。
そういうことです。原罪がゆえに、常に逆襲に恐れているところがあるんですよね。欧米の物語の根底には。
無論、欧米人だから全ての人が……、というわけではありませんがね。
ここで注意していただきたいのは、あくまでも大まかな物の見方なので、特定の陰謀論などに供与するわけではありませんよ。
僕は逆にあの陰謀論という極端な物の見方が嫌いですから。
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さて、それに対比して我々日本人の感覚からすれば、アンドロイドや心を持つロボットという存在は何なのでしょう。
日本人、特に我々以降の世代での〔アンドロイド〕や〔心を持つロボット〕のイメージは、やっぱりアレですかね。
『鉄腕アトム』や『ドラえもん』。
加えて、
『ロボッ子ビートン』や『がんばれロボコン』、『ロボット110番』とか。
いわゆる、人間と共生するロボット。
上記なら、鉄腕アトム以外はどこかおっちょこちょいで間が抜けていて、それでもがんばり屋で人間臭い。
そういうイメージが、その後の有名な作品でも継承されていたりしますよね。あえて書きませんが。
そういう日本人的ヒューマニズムの源流には、僕は武士道が関わっていると思うのですが、その話は次回に。
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そうなんです。
価値観というのは、その人の追い込まれたときや、恐怖などの極限的な行動によって表れます。
しかし、そんなことをいちいち相手に試してしまったら、嫌われてしまいますよね。相手がドMでない限り。
なら、そんなドMでなさそうな相手の価値観をそれとなりに見抜く方法を次回に考えてみようかと思います。
そのキーワードとは『やじろべー』です。




