13、視覚的雰囲気作りの効果2
前の回で書き漏らしたことを書いてみようかと思います。
今回のテーマは、
『それを知っているか?』
なんですけど、不思議なものでそれを演じる人たちや演出する人たちが、今からやろうとしていることを肌身で知っているというのは強いですね。
邦画も洋画も問わず、一般市民が何かから逃げ惑うシーンや恐怖におののくシーンの違和感というのは、どうしても拭えないのです。
☆☆☆
先ほど、とある恐怖体験TVドラマを観ておりました。(※深キョンに目が釘付け)
あれに関しては、やはりどちら様にもなんとなく経験のある恐怖なので、役者さんの方々の演技がお上手でしたね。
だけど、自らが経験したことのない恐怖というのは、どうやって演技したらよいのかなかなか想像のつかないところだと思います。
もちろん演出に至っても。
このまま水が飲めなくなる恐怖。
ストーカーに付きまとわれる恐怖。
いきなり何らかの感覚がぷっつりと途絶えてしまった恐怖。
もし、いきなり幸せな日々から転落してしまったら、なんてことを考えてしまう恐怖。
何かが分かりすぎてしまう恐怖。
老いさらばえて死に立ち向かう恐怖。
などは、その立場になってみないとなかなか分かりづらいものがありますよね。
☆☆☆
あえて書かなかったけど、上記以外にも特殊な恐怖ケースがあると思います。
そういうのって、書き手や演者の仕草からにじみ出てくるんですよね。
そういうことなのかもしれませんよ。
だけど、そうも言っていられないですよね。




