いつかは私を
薄暗い水面下。水中にたゆたう私。私だけの世界。
視線の先にはもう一人の私。光の下で笑う空蝉。
あなたは気付かない。気付いてほしくない。
光が差す。手が伸びる。開けた口からゴポリと泡が上っていく。
空蝉が私を守るように影を作る。光は私に届かない。
声は出ない。出せない。口からはただ泡が上っていくだけ。
あなたは気付かない。気付いてくれない。
薄暗い水面下。水中にたゆたう私。今は私だけの世界。
いつかは差す光。いつかは私を照らす、その光。
私は、こっちよ。
薄暗い水面下。水中にたゆたう私。私だけの世界。
視線の先にはもう一人の私。光の下で笑う空蝉。
あなたは気付かない。気付いてほしくない。
光が差す。手が伸びる。開けた口からゴポリと泡が上っていく。
空蝉が私を守るように影を作る。光は私に届かない。
声は出ない。出せない。口からはただ泡が上っていくだけ。
あなたは気付かない。気付いてくれない。
薄暗い水面下。水中にたゆたう私。今は私だけの世界。
いつかは差す光。いつかは私を照らす、その光。
私は、こっちよ。
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