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いつかは私を

作者: 清水 波衣

薄暗い水面下。水中にたゆたう私。私だけの世界。


視線の先にはもう一人の私。光の下で笑う空蝉。


あなたは気付かない。気付いてほしくない。


光が差す。手が伸びる。開けた口からゴポリと泡が上っていく。


空蝉が私を守るように影を作る。光は私に届かない。


声は出ない。出せない。口からはただ泡が上っていくだけ。


あなたは気付かない。気付いてくれない。


薄暗い水面下。水中にたゆたう私。今は私だけの世界。


いつかは差す光。いつかは私を照らす、その光。


私は、こっちよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 潜在意識と顕在意識の関係のような内容だなぁと、感じました。顕在意識が潜在意識に命令しても言うこと聞いてくれないのを唯名的に表現してるように見えてとても深く浸れましたw
[良い点] 廃頽的でありながら美しい、そんな独特の雰囲気が素敵過ぎます。 勝手に脳内でビジュアル化してしまうような。 モノクロで。 『いつか』というのが届きそうで届かないもどかしさがあって、心の葛藤…
2012/07/28 19:48 退会済み
管理
[一言] どうも、お久しぶりです。白石です 前々からアナタの作品を読んでいて思ったことをこの際述べさせてもらいますと なんてイイますかねぇ・・・、小説と言うよりはポエムって感じですね いや、決し…
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