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今日も魔王城は飯がうまい  作者: 昼の月
122/137

剣と旗の衝突

広場に異国の旗が高々と掲げられた瞬間、武将風の男が手を振り下ろした。


「ひれ伏せ! 抵抗するなら町ごと潰す!」


 


 その号令に応じ、鎧をまとった兵が一斉に前へ進み出す。

 槍の列が整然と広がり、鋼の波が町の人々を呑み込もうとしていた。



町とまかない部の決意


「逃げろ!」

「子どもを後ろへ!」


 群衆の叫びが広がるが、誰も完全に背を向けなかった。

 水桶を掴む者、瓦礫を投げる者、盾代わりに板を構える者。

 町は怯えながらも、立ち向かう構えを取った。


 


 ソラが杓文字を掲げ、仲間に叫ぶ。

「みんなを守るんだ! 旗を奪わせるな!」



激しい戦闘の幕開け


 兵の槍が突き出され、広場に鋭い音が響いた。

 それを受けて、ダグが剣を振り払い、火花を散らす。

 ルナは即座に氷の魔法を展開し、地面を凍らせて兵の足を取った。


 


「いまだ!」

 ミナが蓋を叩き、ソラの風刃が突撃する兵を吹き飛ばした。


 


 広場全体が戦場と化し、怒号と悲鳴、剣戟の音が入り乱れた。



群衆の奮闘


「この町は渡さん!」

「水を回せ! 火を消しながら押し返せ!」


 若者が槍を奪い、老人が石を投げ、母親たちも子を背に負いながら必死に叫んだ。

 炎の夜を越えた町は、今度は剣を前にしても怯まなかった。



外部勢力の旗


 敵兵が広場の中央に旗を突き立てようとした瞬間、ソラが風刃でそれを弾き飛ばす。

「その旗は、この町のものじゃない!」


 旗布が裂け、地面に叩きつけられる。

 外部勢力の指揮官の目が怒りに燃えた。



結び


 剣と旗が激突し、広場は嵐のような戦場と化していた。

 だが人々の目には怯えではなく、確かな決意の光が宿っていた。


 


 ――旗を守る戦いは、ついに町全体を巻き込む大規模な衝突となった。


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