剣と旗の衝突
広場に異国の旗が高々と掲げられた瞬間、武将風の男が手を振り下ろした。
「ひれ伏せ! 抵抗するなら町ごと潰す!」
その号令に応じ、鎧をまとった兵が一斉に前へ進み出す。
槍の列が整然と広がり、鋼の波が町の人々を呑み込もうとしていた。
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町とまかない部の決意
「逃げろ!」
「子どもを後ろへ!」
群衆の叫びが広がるが、誰も完全に背を向けなかった。
水桶を掴む者、瓦礫を投げる者、盾代わりに板を構える者。
町は怯えながらも、立ち向かう構えを取った。
ソラが杓文字を掲げ、仲間に叫ぶ。
「みんなを守るんだ! 旗を奪わせるな!」
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激しい戦闘の幕開け
兵の槍が突き出され、広場に鋭い音が響いた。
それを受けて、ダグが剣を振り払い、火花を散らす。
ルナは即座に氷の魔法を展開し、地面を凍らせて兵の足を取った。
「いまだ!」
ミナが蓋を叩き、ソラの風刃が突撃する兵を吹き飛ばした。
広場全体が戦場と化し、怒号と悲鳴、剣戟の音が入り乱れた。
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群衆の奮闘
「この町は渡さん!」
「水を回せ! 火を消しながら押し返せ!」
若者が槍を奪い、老人が石を投げ、母親たちも子を背に負いながら必死に叫んだ。
炎の夜を越えた町は、今度は剣を前にしても怯まなかった。
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外部勢力の旗
敵兵が広場の中央に旗を突き立てようとした瞬間、ソラが風刃でそれを弾き飛ばす。
「その旗は、この町のものじゃない!」
旗布が裂け、地面に叩きつけられる。
外部勢力の指揮官の目が怒りに燃えた。
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結び
剣と旗が激突し、広場は嵐のような戦場と化していた。
だが人々の目には怯えではなく、確かな決意の光が宿っていた。
――旗を守る戦いは、ついに町全体を巻き込む大規模な衝突となった。