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教育と糖分

ついに二人のあまあまなお家デートがスタート!

一体2人はどうなるのか???

 教育と糖分


 case Kyosuke Yoshioka


 朝、ふと目が覚めた。目を開けるとそこには牧野咲教授がいた。暗めの茶髪に白のスキニーに黄色のTシャツ、そして大きな胸が視界に入った。どうやら俺は精神科の検査の後、処置室で寝てしまっていたらしい。左腕を見ると点滴が刺されていた。


「起きたようね、京介君。」


「はい、教授。すいません寝てしまって。」


俺は意識を取り戻しつつ咲教授に謝った。


「いいのよ、私としては京介君が健康なことが一番の幸せだから。」


毎回俺は咲教授の診察を受けてて思うが本当にこの人は胸があるせいかしらないが母性に満ち溢れているといつも思ってしまう。そして教授はもう34歳なのだが見た目からはその年齢を感じさせないほどに若々しい。


「それで検査結果のほうは?」


「まぁこの間から新薬を使ってから脳波検査の結果も良好だしいい方向に向かっていると私は思うかな。ただ、ASDに関してはまだわからないことが多いから何とも言えないけどね。それより最近彩奈ちゃんとはどうなの?」


咲教授の報告にほっとしつつもやっぱり咲教授も彩奈の話が気になっていることに驚く。


「まぁ今のところはよい関係を築けていると俺は思いますよ。ただ、あいつは意外と背伸びするところもあるんでそこが心配ですね。」


いつも彩奈と接していて思うが、あいつは時々背伸びして俺にいろいろとアタックしてきたり絡んできたりするが、俺はそれで彩奈自身にストレスがかかることが心配だ。それで俺にも負担がかかるしお互いの距離がそれによって離れてしまう可能性もある。


「やっぱり二人の関係は変わらないわね。頼むから私が50いかないうちに結婚式挙げてくれるかな?彩奈ちゃんのウエディングドレス、絶対かわいいでしょ!あんなに胸もあるんだからさ。」


そう言って咲教授が詰め寄ってくる。教授は大学でもよく講義をしていて見た目からもわかる通り学生からは性別問わず人気が高い。特に咲教授は学生時代にミスコンで優勝もしている。だからこそ結婚相手がいないことに俺はいつも疑問を抱いてしまう。だがその話を教授にすると確定でげんこつを食らうのであえて言わないようにはしているが...


「わかったわ、じゃあ点滴抜くわよ。」


俺が腕を差し出すと教授はゆっくりと俺の腕から針を抜いて素早く絆創膏をつけた。


「ありがとうございました、じゃあおれはこれで。また講義で助けが必要な時はいつでも呼んでください。」


そう言って俺は外来処置室を出て医局に向かう。

 しばらく廊下を歩いていると見慣れた顔の人がやってきた。そう、健太郎だ。


「よぉ兄貴、彩奈先輩とは最近どうなんだよ。」


開口一番にまさかその話題をふられるとは思っていなかったから少し戸惑ってしまう。俺は健太郎の友達として話をすることにした。


「まぁぼちぼちかな。」


「それにしては今日は彩奈先輩とお家デートをするとかって聞いたけど?」


そこまでばれているという事実に身震いしつつも俺は話を始めた。


「そうだよ、だから今日は仕事終わったら別荘に直行だよ。」


「まぁ服装とマナーは気をつけろよ。俺はちょっと大学のほうに行ってくるから。」


そう言って健太郎は大学への連絡通路のほうに歩いて行った。俺も医局の方に向かう。

 医局につくと俺のデスクに見覚えのあるやつが座っていた。


「おい、なんで彩奈がここにいるんだ?」


そう聞くと彩奈は口を開いた。


「もちろん今日のことを話しに来たんだよ。京介君!」


彩奈はそう言うと俺に抱き着いてきた。すると向かいのデスクに座っていた研修医が言った。


「先輩、さすがに職場でそいういことするのはいかがなものかと思いますが...」


うん、その気持ちめっちゃわかる!俺も正直めっちゃ恥ずかしい!でもこれが今の俺らの距離感なんだろう。


「いや、許してくれ。これはこいつが勝手になついてきてるだけだ!」


俺の言葉を聞いて研修医はふざけて言った。


「じゃあ俺でも彩奈先輩の頭撫でたらなついてくれますかね?」


「まぁやってみてもいいんじゃないか?ただ責任は取らないぞ。」


俺がそう言うと研修医は彩奈の頭をそっと撫でた。すると彩奈は笑顔でそいつに頬ずりした。正直彩奈が他の男と一緒にいてしかも距離が近いと少し苛立ってしまう。研修医が和やかな表情で医局を後にした後彩奈が俺の耳元に顔を寄せた。


「妬いちゃった?可愛らしいね。」


もうこの言葉で俺は心を打たれてしまった。もうこの小悪魔なところがムカつくところでもあって惚れてしまうところでもある。このままでは俺も負けてしまうと思ったのでここで一つカウンターパンチを食らわせることにした。


「今日もお前は相変わらず可愛いな。」


そう言うと彩奈は顔を真っ赤にして俺から目を逸らした。もうこれでさっきの研修医に反論できなくなっただろう。


「絶対今日アンタを落とすから!覚悟しといてよ!」


そう言って彩奈は医局を出て行った。今夜が楽しみになった分不安も増す。だが絶対今日俺も彩奈と距離を縮めると心に誓った。

今回のお話はどうでしたか?

私は今回のお話書くのがめっちゃ楽しかったです!

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