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幕間 1964年4月 上野
ぼんやりと当時の事をおもいだしていた。向かいの席の坊やは既に去っており、代わりに、黄ばんだシャツに無精髭を生やした、風来坊のような若者がいた。大学生だろうか。何だか近頃、わざとヘンテコな身なりをする大学生が増えたような気がするナァ。おっと、いけない。会社に戻らねば。
ハジメは、グラスに親指の爪ほど残ったアイスコーヒーにミルクをたっぷり注いで、一気に飲み干すと席を立った。
あァ、そうだ。今度の日曜、久々に晴司さんに挨拶しに行こう。大福でいいかな。
ぼんやりと当時の事をおもいだしていた。向かいの席の坊やは既に去っており、代わりに、黄ばんだシャツに無精髭を生やした、風来坊のような若者がいた。大学生だろうか。何だか近頃、わざとヘンテコな身なりをする大学生が増えたような気がするナァ。おっと、いけない。会社に戻らねば。
ハジメは、グラスに親指の爪ほど残ったアイスコーヒーにミルクをたっぷり注いで、一気に飲み干すと席を立った。
あァ、そうだ。今度の日曜、久々に晴司さんに挨拶しに行こう。大福でいいかな。
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