8巻 六人切裂
ひさびさのアップです。
オレは中間テスト明けも、ひたすら新術鍛錬に励んでいた。千鶴は、勉強に集中していたみたいだが。
それでも、上位にこぎつけれるオレはスゲエ。
「アンタって嫌な子やね~。」
赤井にも、オレの成績のよさを言われた。しかし、なぜか知らんがモテない・・・。
「やれやれ、1匹狼のオレは一人さびしく、新術鍛錬ですよー。」
「そんなら、相手してやるべ~。」
家の鍛錬場にいたオレの後ろに、人間が立っている。ここは比較的オープンな感じで、妖気も感じやすいところだ。なのにこの人間は、オレに全く気取らせずに後ろに回りこんだのだ。コイツはぜったいに妖師-アヤカシ-だ。
「んだあぁ、噂よりだいぶひょろいべなっ!」
いきなり攻撃、オレはとっさにかわす。その妖師-アヤカシ-の体を見たとき、オレは体が止まった。
「驚いたべ?この改造された肉体、オデの体に合わない大砲を。」
コイツ、体に大砲がくっついてやがる。しかも、とんでもない破壊力だ・・・。オレの後ろは、ただの荒地に成り果てていた。
「オデは、おめえに怨みがある者だ!」
「なに!?」
どうゆうことだ、オレはコイツのことを知らない。今初めて会った。なのに、コイツはオレを知っている。それに、強い怨みをもっている。
「おめえの本家追放に、巻き込まれた人間だべさっ!!おめえの本家追放のとき、オデの家族や多くの一族たちは皆反対した!でも最終的に、追放が決まってオデの家族なんかは全員死んだ・・・。オデは殺されはしなかったけど、体を機妖術の実験台にされたんだべ!」
オレの本家追放のウラで、そんなことが・・・。だが、それは筋違いじゃねーか。殺すなら、本家の連中だろう。
「でもあいつら、オデを元通りにするって言ってきた。オデは六人切裂に入っておめえを殺す機会を窺ってたんだべ。」
「そうか、だがこっちも死ねないんだよ!」
こうして、互いの夢のために、二人の戦士は戦いを始めた。オレは本家に返り咲くために、オデやろうは体を元通りにするために。
「そーいや、名前聞いてなかったな!」
ドドドドドドドォォォォォ!!
「これから死ぬヤツがそれを聞いてどーすんだべ!?」
バチイィィィ!!
オレの水虎がオデやろうに全部直撃した。なのに、ピンピンしている。くそっ、なんでだ!?
「対妖術装甲、妖術をすべて無効にする最強の鎧だべさ。」
「そんな、ありえない・・・。」
そうだ、妖術がすべて無効になるはずがない・・・。どこかは必ず、妖術が効く部分があるはずだ。
「土妖術!金剛烈弾!!」
ズドォオオオオオオン!!
まずい、水妖術は土妖術に弱い。しかも、弾がデカすぎる!
「よけれるか、うおわっ!」
後ろのマンション、アパート等が廃墟と化している。これは警察だって絶対来るわ。警察の世話になるのは御免だ。
「場所を移すぞ、警察が割り込んでくる!」
「あ、ああ。」
オデやろうは、少し動揺していた。実は、警察は動かない、いや動けないのだ。このKIDOで起きた犯罪は参加中は全部チャラにできるというルールがある。それを利用したオレは、オデやろうに嘘をついたのだ。コイツがルールをよく知らないヤツで助かった。
「ここならバレないぞ。」
そして、再び戦いの火蓋がきられた。だが今回は圧倒的に不利というわけでない。ここは、じめじめした森だ。ここなら、水妖術の威力があがる。
「いくぞ!水虎!!」
「こりずにやるべか!」
予想通り、対妖術装甲を張ってきた。当然水虎は効かない、無効になる。だがそれが、連続でできるかな?オデやろう。
「もう1発!いっけえ!!」
「金剛烈弾で掻き消してやるべ。」
ズドオオォォォウ
「ん、爆発が小さい。」
オデやろうは、思ったより爆発が小さいのに疑問を感じている。それは、水妖術は鎮圧を司る妖術だからだ。だから、爆発をだいぶ鎮圧させられたんだ。
「へえ、なっかなかおもしろいべ。でも、無能な妖師-アヤカシ-に負けるほど弱くないべさ!」
大砲の口をオレに向けてきた。すぐによけられるとわかっているのに・・・。
「土妖術!翔鉄槌!!」
尖った砲弾が放たれ、オレはそれをかわす。だが砲弾が追っかけてくる、追跡型の砲弾か!
「鉄には、鉄拳じゃあああああ!!」
土妖術には、水虎は通じない。この空中では逃げる事もできない。だが、オレの拳でなら!無理でも、体中が砕けてもあの弾をぶっ壊す!!
バキィィィィ!!
オレの骨が砕けた音が聞こえ、そして弾も失速して下に落ちた。オデやろうが呆然としているスキに、あの大砲を今度は、跳び膝蹴りでぶっ壊す。
メキャアァァッ!
膝も砕けた、だが大砲も穴が開き使い物にならない。これなら、まだいける・・・。たぶん。
「こんなんで満足しちゃいかんべ!」
大砲を捨て、普通の手がある人間になった。これは、義手か!そして、妖気もバカでかくなった。
「お楽しみはこれからさ。」
次回、オデやろうが本気を見せる!