3巻 最強の妖師-アヤカシ-は会長サマ
前回、正式にKIDOに参加。
オレは正式にこのKIDOに参加した、青き石を犠牲にして。主催者の赤井、秋永も快く喜んでくれた。
「んじゃ、早速今夜から戦ってもらおかな!」
「なにぃ!?」
もうやるってのか!?正式に参加したが、いくらなんでも早すぎる。心の準備ができてないし、そしてどんな戦い方をすればいいのかよくわかっていない。
「そんじゃ切裂!戦い方に関しては、秋永にみっちりしこんでもらえや。」
「じゃ、今夜まで時間ないけど、みっちり仕込んであげる。」
秋永はノリノリだ、こいつ見た目に反して結構Sな部分あるかも・・・。オレはしぶしぶ秋永の戦闘講習?にのった。
「君って、妖術これだけしか持ってないの?妖気はバカでかいのに・・・。」
「悪かったな!」
ズカズカと文句を放ってくる。秋永は多分、転校前はこの文句をむちゃくちゃ言う性格でモテなかったんだろーな。
「そろそろ時間ね・・・、気を引き締めなさい。」
「ああ、わかった。」
オレはあることが気になっていた。赤井が去り際に言った言葉、表情に妙な違和感があった。あれは何かある。3時間前、赤井は去り際に恐いことを言った。
「切裂、今夜ヘタしたら死ぬで・・・。」
あの言葉からして、今夜の戦いが荒れるのは間違いない!秋永も表情が硬い、今夜はヤマ確定だ。
「来たな、この時間が。」
どこからか、渋い声が聞こえてくる。振り向くと、老人がいた。
「逝け、若造。」
バチィィィィッ!!
「がぁぁぁああああ!!」
全身に雷並み、それ以上と言える電撃が走った。まず大概のヤツはこれで終わるだろうが、オレはそんな弱い体じゃない。
「水虎!」
老人は、オレの体力に少し驚いてるようだが、すぐさまオレの攻撃をかわした。
「ほう、水妖術系とは。珍しいものじゃな。」
この老人、オレの妖術系を一発だけでアッサリ見破りやがった。相当の場数を踏んでるプロフェッショナルだろう。
「下がって、切裂くん!風妖術!嵐砲弾!」
秋永が左手に、風の塊を作っていた。しかし、スゲエ風だ。秋永の前方の壁なんか、ズタズタになっている。後ろに下がって良かった~。
「喰らいなさい!」
ビュオオオオオオゥゥ!
ものすごい音をたてて、嵐砲弾が老人に当たろうとしている。だが、老人は笑っている。
「ふふっ、火妖術。炎帝拳。」
老人が拳を握った瞬間、拳に炎が集まってきた。そして、その炎が嵐砲弾に撃たれた。そして風の力で、炎は大きくなってしまった。
「きゃぁああああああっ!」
「うわああああっ!」
オレと秋永は衝撃で、近くの公園まで吹き飛んだ。なんて妖気だ、あれは完全に化け物だぜ・・・。
「そっちの女子は、風妖術系か。」
オレと秋永は動けない。衝撃のせいで、体が麻痺っている。これじゃ、あの老人に瞬殺される!
「炎妖術!紅蓮閃!!」
「なぬぅ!?」
ドッゴォォォォオオオオオオオン!
紅い閃光が老人を襲った。誰だ、誰がやったんだ。すると公園の入り口に赤井の影が見えた。
「これはこれは、世界の本堂製菓会長の本堂矢白サマやないですか~。」
よく見ればこの老人、テレビでよく見る人だ。まさか妖師-アヤカシ-だったとは・・・。
「オマエ、主催者の・・・。何故じゃ!何故邪魔をした!?」
「そんなん簡単や、こいつらはアタシの教え子やからね~。それに、DBみたいに仲間が死んでから敵倒しても、何もならんて。」
赤井が初めて、教師らしいことを言った。女なのに、カッコイイとまで思える。秋永は呆然とその状況を眺めている。
「秋永、ぼっとせんと切裂と一緒に戦わんかい!アタシも混ざんでさっ!!」
「なっ、主催者がそんなことをして良いのか!?」
確かに、主催者がこの参加者同士の戦いに首を突っ込んでるのは、少々問題だと思う。赤井も覚悟を決めてのことなんだろうか。
「だって、主催者が何しようが勝手や。その時その時で、ルールを変えたり作ったりすりゃええねんやから。」
そんな理由!?だからアンタは割り込んできたの!?主催者だから何でもアリアリって何だこのゲーム!
「くそう、わしの願いである無限の富がぁぁ。もういい、オマエらまとめて殺してやるぅぅ!!」
やばい、本堂さんマジギレしてる。秋永も震えている、無論オレも。だが、赤井は全くと言っていいほど動じていない。
「そんなことしたら、ルール違反でアンタ負けになるで~。」
そうか!このゲームで殺していい人間は、過去に犯罪を犯した者や犯罪者のみだ。本堂はすぐに印を解く。
「ちぃぃっ、今日は退くしかない。」
本堂は公園から、ものすごいスピードで逃げ去っていった。
「ありがとうございます、赤井先生。」
「あっ、ありがとうぅ・・ございます。」
これで、今回は終わり・・・のはず。
「そやそや、今回は主催者に助けてもらったっちゅーわけで、アンタらは1週間ゲームに参加できましぇん!!」
「「はああっ!?」」
出場停止をくらった二人。どーすんの?