12巻 邪拳
新年明けましておめでとうございます!
もうそろそろ入試の作者です。
ここは時男の実家、実座理寺。妖術の総本山であり、日本最大級の寺院である。その大本堂に時男を追い出した張本人、時男の父である唯我がいた。
「さて、NO.6が死んだわけだが・・・次は誰が行く?」
「ヒヒッ、当主さまぁ。ヴォレッヂがサクッと、消してやるぜぃ。でも、たった一人の息子だろぉ?いいのかいぃ?」
「構わん、今となっては赤の他人だ。行け!NO.4国士無双。」
NO.4は時男のいる新宿へ飛んだ。
時が経つのが早い、オレは景色を見てそう思った。入学したのがこの間のように思える。今はもう冬だ、まだ雪はチラついてすらいない。ぼたん雪より、粉雪のほうが積もるらしい。冬は嫌いだ。雪が、まるで人の魂のように見えてくるから。しばらく歩くと、空から雪が降ってきた。母さんが死んだあの日も、こんなぼたん雪だったな。
「しっかし、なんなんだ?集団四十神のメンバーは、料亭綾瀬に集合って。」
千鶴からケータイで連絡があった。なんで知ってるかは、4巻でいろいろやったからであり、それ以上でもそれ以下でもない。オレは料亭綾瀬に入った。席には、四十神のメンバーが揃っていた。
「おう、リーダーから武器の配布だぞ。」
「武器?この刃物か。」
オレはメンバーの一人、桑田竜から刃の短い刃物を渡された。これ下手すると、果物ナイフのほうが強いぞ?すると、リーダーの高田が刃物の使い方を説明した。
「いいか、これは妖気を吸収できる蛇印鉄っつーやつで、刃ができている。持つトコは、普通より硬めの木材だがな。」
高田は、刃物に妖気を込めた。すると刃が光り、何倍もの長さに伸びた。これは、妖気の込め具合で刃の大きさが変わるらしい。調子にのって高田が妖気を込めすぎたせいで、刃が伸びすぎて天井を突き破ってしまった。
「お客様、修理代26万8千円支払っていただきます!」
「申し訳ありません・・・。」
高田のことだから、マケろとか言うかと思いきやあっさり支払った。その後2、3時間大人たちは飲みだくれ、オレたち子供は食いだくった。
「さて、帰ろうか。」
皆が外へ出たとき、一人の男が立っていた。その姿を見た瞬間、オレは背筋に寒気がした。
「久しいなぁ、元次期当主さまぁ。ヴォレの顔は忘れたくても忘れられないだろぉ?」
「国士無双、六人切裂のメンバーだったのか!」
コイツは忘れねえ、母さんを目の前で殺した人間だからな!殺り返すなら、今しかない!
「前のヤツの仲間なら、手加減しなくていいね!」
桑田が前に出て、四十神を呼び出した。それは、頭が3個ある蛇のような姿をしていた。
「最近ノ若者ノファッションシテルゾ~。」
3個の頭が国士を同時に襲う、これはよけられない。
ドスッ!
「ゲハッ、コノ若造何ヲシタ・・・?」
「どうした、蓮対!」
桑田の四十神が、いつの間に?国士は何もしていないハズだ!オレは国士に我を忘れて、突っ込む。国士が構えた途端、オレは動けなくなった。自分の腹を見ると、国士の突きが刺さっていた。
「その独特の構えは・・・、邪拳か・・・。」
オレは目の前が真っ暗になり、うつ伏せに倒れる。
「時男!時男!」
「ヴォレッヂの邪拳をまともに受けたんだぜぇ?元次期当主さまは召されたさぁ!」
国士は高らかに笑って消えてしまった。千鶴を含む、四十神のメンバー全員が悔しさと虚しさを顔に表していた。
さてさて、いつ次の話を出しましょう?