第7話「魔法少女と突入準備」
第7話「魔法少女と突入準備」
わたし達は戦争に勝ったお祝いにみんなで一緒に〝フォーチュン号〟の食堂でお祝いのパーティをひらいた。
わたしはラムネを飲みながらライガーとハヤテとホウトクと話す。
「ライガー、わたし達〝銀獅子海賊団〟の目標を教えてよ」
「ぼく達〝銀獅子海賊団〟の目標は〝カリブ海〟突入にむけて準備することさ」
〝カリブ海〟?
たしかこの間このゲームのプロデューサーが「来年の5月3日に〝カリブ海〟マップを実装します」って言ってたな。
「具体的にどんな準備するの?」
「理想の仲間達は見つけた!理想の船は買った!あとは圧倒的な火力の武器をそろえるだけだ!」
なるほど、ちゃんと準備をすすめたのか・・・・・・・ってちょっとまった。
「ライガー・・・・・・・この海賊船、見た目でえらんだでしょ?」
ライガーはすぐに返事をする。
「そうだよ」
「ライガー・・・・・・・もしかして仲間達は弱い?」
ライガーはすぐに返事をする。
「仲間達に強さはもとめてないよ」
「ライガー・・・・・・・もしかして奪ったゴールドは全部みんな見た目に使ってる?」
ライガーはすぐに返事をする。
「そうだよ」
「バカヤロー!」
ダメだこいつら、早くなんとかしないと・・・・・・・。
「ねぇライガー・・・・・・・このまま〝カリブ海〟に突入しても壊滅しちゃうよ。みんなでレベリングしようよ」
ライガーは考えこむ。
「レベリングか・・・・・・・。そうだ!いい事を思いついた!」
どうしよう、ライガーの事だからろくでもない事を考えてそう。
わたしはきいてみる。
「ライガー・・・・・・・いい事って?」
「仲間達に、出来ることをさせる」
「どんなこと?」
「出来ることは仲間達が決めればいいのさ!それとぼくは守る力をもとめて“ソードスキル”を手にいれる」
「“ソードスキル”ってなに?」
「かんたんに言うと“両手剣”をふりまわすスキルでもちろん“防御力”も一度に高いよ」
わたしは驚く、これなら〝銀獅子海賊団〟を成長させられるかもしれない。
・・・・・・だけどなんでだろう?ライガーの事だからろくでもない事をしそうで怖い。
ホウトクは右手を上げる。
「ライガー殿、拙者は仲間を守る力をもとめ“ソードスキル”と“ナイトスキル”や“シールドスキル”を手にしようと思うでござる」
なるほど、頼もしい。私はハヤテに振り向く。
「ハヤテはどうする?」
「おれは戦闘以外で出来ることをする」
「なにをするの?」
「アップデート情報や運営、ほかのギルドの動きを調べたい」
みんなでうなずく。私は賛成だ。
「分かった!みんなで準備を頑張ろう!」
わたしは悩む。この“ジャンヌ・ダルク”のクリスタルを売るべきか・・・・・・。
このクリスタルを売れば、たぶん戦闘用の新しい海賊船を買える。・・・・・・だけど、わたしの安全を守る戦力が減る。
・・・・・・どうしよう。とりあえず気分転換に船の中をさんさくしてみよう。
?・・・・・・海賊船の中の鍛冶場で鉄をたたく音がする。ホウトクだ。
ホウトクは叫ぶ
「できたでござる~!」
わたしは気になって鍛冶場にはいる。
「なにができたの?」
「“鬼武蔵のよろい”でござる~!!!」
「・・・・・・え?」
わたしの目の前には和風の白いよろいがあった。
わたしはホウトクにきく。
「ホウトク、念の為にきくけど・・・・・・仲間たちの装備をつくったんだよね?」
「そうでござる!」
「いくらかかったの?」
「拙者の全財産すべてをかけたでござる!」
「そう・・・・・・もったいないとか思わなかったの?」
「拙者の仲間たちがパワーアップするためでござる!おしむものはなにもないでござる!」
ホウトクは仲間たちのためにここまでつくしてくれる。わたしも覚悟をきめよう。
わたしが海賊船を買いに行くまえにハヤテから声をかけられる。
「待て・・・・・・」
「なに?」
「戦闘用の海賊船を買いに行くんだろ?」
「?・・・・・・それがどうしたの?」
「これを持って行け」
わたしはハヤテからクリスタルをわたされる。
ハヤテは言う。
「“松浦隆信”のクリスタルだ。ジャンヌ・ダルクのクリスタルとあわせれば、じゅうぶん戦闘用の海賊船が手に入るはずだ・・・・・・」
わたしは笑う。
「ありがとう!」
「あと・・・・・・ついてこい」
わたしはハヤテについて行った。
ついて行った先は“平戸の港町”だった。
わたしはハヤテにきく。
「なんでわたしをここにつれてきたの?」
「昔の船大工は平戸の港町でもうかっていた・・・・・・おれがこの平戸城を欲しがっていた理由がわかるだろ?」
なるほど、ハウジング領地の船大工NPCに働かせてたくさんお金をもうけるためか。ハヤテはあたまがかしこい。
わたしはきいてみる。
「どんな船が売ってるの?」
「戦闘用の中で一番“防御力”が高いのは・・・・・・やっぱり“安宅船”だ」
「“防御力”が一番高いの!?それほしい!」
「そのかわり、フォーチュン号ほどはやくはないが良いのか?」
ちょっとだけ迷ったけど決断する。
「それでお願い!」
「わかった、ジャンヌ・ダルクと松浦隆信のクリスタルで売ってやる」
わたしたちはいったんフォーチュン号にもどる。
「ただいま!みんな!」
ホウトク以外みんな和風の白いよろい“鬼武蔵のよろい”に着替えている。
「みんなカッコイイ!」
ライガーも“鬼武蔵のよろい”に着替えている。
・・・・・・背中には鬼がもってそうなカッコイイ金棒を背負っていた。
わたしはきく。
「なにそれ?」
「“両手剣”」
「イヤイヤ!どっからどう見ても鬼の金棒にしか見えないよ!」
「ぼくがホウトクに頼んだんだ!両手剣の見た目は鬼の金棒が良いってさ!」
ホウトクは笑う。
「いや~!作るのはたいへんだったでござる~!」
大丈夫か?こいつら・・・・・・。
わたしは仲間たちに新しい海賊船を見せる。
ライガーは笑う。
「これがぼくらの新しい海賊船!!!」
わたしも笑う。
「そうよ!わたしたちを守ってもらうために防御力が高い海賊船を選んだの!」
ライガーはさけぶ。
「野郎共!さっそく海賊船のなまえがきまった!」
わたしはライガーにきく。
「なまえは?」
「“クイーン・アンズ・リベンジ号”!!!“カリブ海”最強の海賊船のなまえだ!!!」
みんなは笑ってさけぶ。
「さすがは親分!」
「銀獅子の親分サイコー!」
「どこまでもついて行くぜ!」
ライガーはみんなをつれてさけぶ。
「野郎共!いかりをあげろ!帆を張れ!出航だぁ!!!」




