第一話「魔法少女、舞い降りる」
第1話「魔法少女、舞い降りる」
視界が光る。
気がついた時、真っ白い世界にいた。
先ずは職業選択だ。
職業〝白魔道士〟にしよう。
次は武器選びの画面だ。
とある『魔法少女物語』に出てくる魔法少女が好きだ。
だから武器は『スティック』にする。
右手にスティックが出てきた。
最後は名前の画面だ。
もちろん名前はきめている。
菜の花が好きだから『ラピス』にする。
視界がまた光ったかと思った。
次の瞬間、典型的な中世の町にいた。
私はVRMMORPGが初めてだからどうすればいいのか解らない。
周りを見ると、派手な服装や鎧姿の人達がたくさん歩いている。
あの人達にきいてみよう。
「あ・・・・・・あの~」
おじさんがふりむく。
「なんだい?お嬢ちゃん」
「あの~、私はこのゲーム初めてです。どうすればいいですか?」
「初心者か、そうだな・・・・・・」
おじさんは悩んだ後、言う。
「危険だが、うまい話がある。乗らないか?」
「どんな話ですか?」
「数十分後にレイドバトルがある」
おじさんは剣を肩で鳴らしながら言う。
「ボスを勝てたらお嬢ちゃんは経験値を、負けたら何も無い」
「そうですか」
「乗るか?」
「よろしくお願いします」
私は頭をさげて言った。
私はおじさんに連れられて廃墟に来た。
廃墟にたくさんの人が集まっている。
おじさんに聞いてみる。
「そもそもレイドバトルってなんですか?」
「大勢で敵をぶっ飛ばす戦いだ」
「なんか怖い・・・・・・」
「戦場の空気を吸うだけでいい。それだけで多くの経験値が貰えるからな」
空が真っ暗になる。
「避ける用意しとけ。構えろ」
あちこちにある廃墟のガレキが集まってお城が人の上半身みたいな形になった。
周りが叫ぶ。
「暗黒の魔神だ!!」
「構えろ!!」
「今日こそアイツを攻略するぞ!!」
私は慌てふためく。
「アワワワ・・・・・・」
おじさんが話しかけてくる。
「俺達がアイツを、倒せるか分からないけどな」
「分かんないの!?おじさん!!」
「勝てるかどうかは、前衛次第だ」
「絶対勝てるんじゃないの!?」
「まぁ、運が良かったら勝てるだろ」
「そんな楽観的な・・・・・・」
その時、かわいた音が響く。
振り返るとたくさんのプレイヤー達が魔法と一緒に突撃する。
おじさんが叫ぶ。
「お嬢ちゃん、戦場の空気を吸うだけでいい!!」
「私はどうすれば!?」
「おれは突入する!お前は戦場の空気を吸うだけでいい!!行くぞ!!」
数分間、魔法や突撃を受けまくっている暗黒の魔神はびくともしない。
たくさんの鎧姿の人達が斬りつける。
それでもびくともしない。
暗黒の魔神は拳を振るう。
衝撃波で私は吹き飛んだ。
おじさんが私をかばってくれた。
「お嬢ちゃん、無事か!?」
「はい!!」
おじさんが周りに問いかける。
「タンクは何人やられた!?」
「半分やられたぞ!?」
「思ったより早いぞ!?」
その時、また暗黒の魔神が拳を構える。
「危ない!!!」
暗黒の魔神が右腕でなぎ払う。
私をかばってくれたおじさんはHPが0になって消滅した。
かばわれた衝撃で廃墟の壁に当たった。
暗黒の魔神をにらむ。
「私は!初心者だから・・・・・・」
なんて理由を、かばわれた言い訳にしたくない。
あの人の献身を無駄にしない為に。
「私は!戦うよ!!!」
その時、横から声がかかる。
「よく言った!!!カワイイ女の子!!!」
突然暗黒の魔神が爆発する。
横をみると、そこには。
白い毛皮のコートを羽織り、頭に白い角がついてる兜をかぶって、両腕にリボルバーが仕込まれた篭手――“ガントレットリボルバー”と言う名前の武器だ――を付けた典型的なバイキングみたいな銀髪碧眼の美少年がいた。
歳は多分、私と同じくらいかも。
「アレア・イアクタ・エスト!ぼくが君を守る。トドメは君がさせ」
銀髪碧眼の美少年が拳で突撃する。
「〝マグナムパンチ〟!!!」
右腕のリボルバーが爆ぜると同時に拳で暗黒の魔神をぶっ飛ばした。
周りの人達は喜ぶ。
「あの〝銀獅子の親分〟だ!」
「もしかしたら勝てるかもしれない!!!」
「反撃だ!!!」
たくさんの武器が暗黒の魔神に向けられる。
銀髪碧眼の美少年は叫ぶ。
「海賊の活きる場所は拳の届く場所にしか無い!ぼくの開戦の一言が開戦の合図となる!―――ヴィウェレ・エスト・プグナーレ!」
たくさんの攻撃と暗黒の魔神の殴り合いだ。
多くの攻撃に負けずに暗黒の魔神が拳を振るう。
私もステッキを構えると、かばわれる。
「危ない!!!」
その直後、私の目の前の大人はHPが0になって消えた。
「〝マグナムパンチ〟!!!」
銀髪碧眼の美少年が右腕の拳でぶっ飛ばす。
衝撃波が暗黒の魔神の手をはじく。
暗黒の魔神の両眼が光る。
その時、暗黒の魔神の両眼からレーザービームがわたしに撃たれる。
「〝大防御〟!!!」
銀髪碧眼の美少年がいつの間にかわたしの前に瞬間移動して右手一つでレーザービームを受け止める。
銀髪碧眼の美少年が私に視線を向ける。
私は暗黒の魔神をにらむ。
その先にいる巨体に私はステッキを向ける。
呪文を唱える。
「〝サンドカッター〟!!!」
砂の刃が暗黒の魔神を斬った。
直後、暗黒の魔神は爆散した。
私はあっけに取られると、モニターが出てくる。
モニターには『クリスタル・暗黒の魔神』と書かれていた。
私は嬉しくて叫ぶ。
「皆さん!!やりましたよ!!」
けど周りには銀髪碧眼の美少年以外、誰もいなかった。
さっきの銀髪碧眼の美少年が話しかける。
「よく頑張ったね。お嬢様」
「私の名前は〝ラピス〟!!!お嬢様じゃない、お姫様!!!」
「分かったよ、お姫様。ついてきな」
「どこに?」
「アバター屋だよ。カワイイお洋服が欲しいだろ?ぼくが買ってあげよう」
私は銀髪碧眼の美少年に連れられて町の商店街に行く。
アバター屋につくと銀髪碧眼美少年が問いかける。
「どれがいい?」
カタログをながめると黒いミニスカの魔女っぽいお洋服が見つかった。
「コレがいい!!」
早速お洋服を買ってもらった。
私は早速着替える。
鏡を見る。
「これカワイイ~!」
私はさっきのクリスタルを思い出す。
「そういえばさっきのクリスタルはなに?」
「さっきのクリスタルはフロアボスやボスにトドメをさすと出てくるラストアタックボーナスさ。プレイヤーを強化する効果がある」
町を出て小船に乗った後、白い毛皮のコートを羽織り、白い角がついてる兜をかぶって、両腕にリボルバーが仕込まれた篭手――“ガントレットリボルバー”と言う武器だ――を付けた典型的なバイキングみたいな銀髪碧眼の美少年は問いかける。
「クリスタルは装備した?」
「もちろん!大切にする」
「クリスタルを装備するとモンスターのスキルが使えるからね。ためしてみるといいよ」
「わかった」
「名乗り遅れたね。ぼくのなまえは〝銀獅子海賊団・親分〟の〝ライガー〟だ。君は?」
「私は〝ラピス〟」
「ラピス、早速だけど・・・・・・装備スキルを試すにふさわしい相手が来たよ」
「相手?どこ!?」
「下さ」
海の中から怪獣が飛び出してきた。
私はスティックを構える。
怪獣は牙をむいて私を食べようとする。
「皆のおかげで手に入れたスキルをくらえ!!」
私は自分の後ろに暗黒の魔神を召喚する。
「〝ダークハンドクラッシャー〟!!!」
怪獣は暗黒の魔神の拳にぶっ飛ばされた。
ライガーの武器〝ガントレットリボルバー〟の元ネタはメイプルストーリーです
「アレア・イアクタ・エスト!」はラテン語で「賽は投げられた!」と言う意味です
「ヴィウェレ・エスト・プグナーレ!」はラテン語で「活きると言う事は戦うと言う事だ!」と言う意味です




