表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/103

登録受理?



 あ、あ、あ、あ、待って閉じないで!



 まだ閉じないで!


 ちゃんと君にもいいことはあるんだっ。


 呪いを解いた人物には、とても大きな幸運が訪れるんだよっ!




 え?

 

 どんな幸運かって?



 それは―・・・

 


       分かんないけど・・・


 あっ、あっ、待って!

 でも、きっといいことがあるはずなんだ。


 この前の君なら面倒くさいかもしれないけど、

 君がもし初めてのひとだった時のためにちゃんと説明するから、ちょっと待ってよっ!


 読む?


 読まない?



 (※二回目のここから、「はじまり、はじまり」までを飛ばして読んでもカウントはされるよ☆)



 僕のこの皮膚は、君の指が僕をめくるたびに、それを感じることができるんだ。


 だからってとがったもので突いたりしないでよ?

 飲み物こぼされても『熱い』も『冷たい』もないけど、シミができるのはちょっと・・・

 見えなくても嫌・・・・・・・・


 ・・・あ。ごめん。言いたいのはそうゆうことじゃなくて・・・



 つまり、


 君が僕に触れた時に、

 (僕は忘れてしまうけど)

 君が『登録』されるんだ。


 指紋とか、指先についている汗、そのDNA 情報のためなのか、それとも君の容姿とかオーラなのか・・・正直に言うと、くわしい仕組みは分からない。


 とにかく君はもう『登録』されてるんだ。


 君以外のひとも、僕に触れれば『登録』されるし、

 登録されたからって君になにか特別なことがおこるわけじゃない。


 ただ、僕と君の幸運を手に入れるために、

 参加自由型のイベント名簿に名前をかした、って思ってくれればいい。 



 それも嫌、ってひとには悪いけど、これは一度登録すると消去できないんだ。




 宝くじは買わないと当たらないだろう?

 そう思って、大目に見てよ。

      


         例えが変?

               気にしないで?


 


 ここまで読んで、

「まぁ、それでもいいよ」

って思ってくれたなら、嬉しい。


 千回までのカウントを君がする必要はないんだ。


 僕の体が勝手に数えてるらしいから。







 それに、僕の精神は『分裂』する。





 一卵性双生児の、大量版、とでも言えばいいのかな?

 ひとつの細胞が同じ情報を持ったまま分裂する・・・


 ああ・・・でも、人間の双子の場合は、まったく別精神だろうけどね。



 僕の場合は、原本オリジナル複製コピーすることで、それが可能だ。


 つまり、もし僕が本屋で平積みされているとしたら、それ全部が『僕』なんだ。


 もちろん、オリジナルじゃない今の僕らをコピーしても、その紙に精神は宿らない。

 だから登録はされないし、千回読んだって意味はないよ。多分だけど。


 


 僕のオリジナルはどこにいるんだろう?


 

 

 きっと僕ら―・・・他の僕も知らないと思う。


 

 でもオリジナルの僕は、僕らのすべてを知っているし、おぼえているのかもしれない。


 たくさんの葉をつけ、数え切れないほどに枝分かれした木でも、結局は一つの種につながっている・・・それと同じようなことなのかもね。



 もしかすると『君』をカウントしているのはオリジナルの僕なのかも。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ