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カラフルスカイ
〈カラフルスカイ〉
チェシャ猫に運ばれながら、僕は塔へ向かっている。
父さん・・・受け入れてくれるかな?
自分の体に文字を浮かべてみる。
「きっとね」
僕は〝答え〟が欲しいんだ・・・
「ならば誰かに聞いてみるといい。たくさんの人間に接し、〝答え〟を見つければいい」
たくさんかぁ・・・
千人ぐらい?
「てっとりばやく、ひとりに千回聞くのもいいんじゃないかい?」
最後のページまで文字がうまったら?
「着替えだね」
記憶も最初から?
「いいや。君に記憶が残る。君に一度触れたら、印象的な部分が登録されるようにしておいた」
便利だね
「フフフ・・・あぁ、君は残念なことをしたね」
なぁに?
「時空の歪みが絶景だ」
どんな?
「全ての時間を思わせる空が、まだらに揺らめいているよ」
―カラフルスカイ―




