表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の執事は万能です  作者: KEI 3N
1/1

最強執事

ここはルージュ王国の王都、花の都アラセイト。この国は他に5つの都に分かれていて、それぞれに5人の貴族によって納められていてそれぞれ独自の文化で平和に納められている。

私の名前はソフィー・ローズ。ルージュ王国アルフレッド・ローズの孫娘で言わいる貴族です。

『おはようございます。お嬢様。本日のご予定は9時より魔法の座学の授業がございます。その後、13時からお嬢様主催のお茶会がございまして本日のご予定は以上でございます。』とカーテンを開き私の顔を見てうっすら笑って言った。

私は、寝起きの顔で『は〜、わかったわ。全く、お茶会は、楽しみだけど朝の座学は本当に面倒くさいわね。カエデ、どうにかならないの?』と愚痴をこぼすと執事は、『残念ながらお嬢様。魔法とても便利なものですが誤った使い方をすれば第事故になりかねませんのでここは我慢して受けるべきかと』といい鼻で少し笑った。

私は、ムスッとした顔で『は〜はいはい。わかったから早く部屋から出て服を着替えるから』

『かしこまりました。それでは失礼いたします。』そうして楓は部屋の外に出た。入れ替わりでメイド達が私の着替えを手伝いにきた。

『おはようございます。お嬢様。本日は朝から楽しそうですね』そう言ってメイド達は笑って私の服を着替えを手伝ってくれた。

『どこが楽しいのよ。全く退屈な一日になりそうだわ』

『左様でございますか?大丈夫ですよ今日も楽しい一日になりますよ』そう言って着替えが終わり朝食を食べにダイニングルームへいった。すると今日は、珍しく見たこともない朝食だった。

すると、『遅いですよ。早くお食べなさい。スープが冷めてしまいますよ。』と、伯母様に急かされた。

『相変わらず。お寝坊だなソフィーは。ハ、ハ、ハ』と笑いながらお祖父様に言われたが私はそれよりも今日の朝食に疑問が隠せなかった。すると、お母様が『どうしたのソフィー。食欲が出ないの?』と心配した表情で私をみた。

『この、目玉焼きとライスとソーセージはわかるのだけど、この茶色いスープはなに?』私は不思議な顔で尋ねると『こちらは西の都のスープで味噌汁でございます。本日の朝食はアルフレッド陛下のご希望で私が作らさせていただきました。』と楓がいうとお祖父様が『ほら、ソフィー飲んでみなさい。とても美味しいぞ。』と笑いながらいった。私はおそるおそる飲んで見ると『なにこれ美味しい!この香りも癖になる。一体何が入っているの?』すると『これは味噌と言う西の都で作られた調味料をお湯に溶かしたものなんだ。久しぶりにこれを飲んで見たくて楓に頼んだのじゃ』と自慢げに話をした。

『楓よくこんなスープ知っていたわね。』と私は楓に聞くと『ありがとうございます。実は私生まれは西の都なのです』と楓がにっこりと笑いながらいった。

『へー、西の都か〜。ね、西の都ってどんなところ?』私はお祖父様と楓に尋ねると伯母様が『あそこはね。とてもきれいな場所でお魚も生で食べれるくらいに綺麗なのよ。朝なんかおひさまの光が反射してまるで黄金の国のようでとても神秘的なところだったわ』と西の都の事を楽しそうに教えてくれた。

『そんな都があるの!?私行ってみたい!』と私がそう言うとお祖父様と伯母様と楓が悲しそうな顔になった。すると楓が『実はお嬢様。今、西の都は鎖国と言って外部の人間が入ることができないんです。』私は察した。お祖父様と伯母様はあの国へ行きたいからこの味噌汁を楓にたのんだんだと。『お祖父様。伯母様。ごめんなさい。』私はすぐに謝った。『いいのよ。気にしないで。少し思い出に浸りたかっただけだから』と伯母様が悲しい顔でそうつぶやきお食事を終えた。

時間がたち朝の魔法の座学がはじまった。

『さてお嬢様。来週は水の自然魔法、上位のウォーターレイと言って一定エリアに雨を降らせる魔法で魔力によっては豪雨にも小雨にもできる非常に便利な魔法ですこちらを卒業試験とします。』と魔法の先生ミユキ先生が笑いながらいった。

『先生、それは本当ですか。』私は苦笑いで尋ねると『はい。本当です。』そう言って授業はおわった。


授業が終わり私の大好きな時間。そう、お茶会の時間。   

『え、ソフィー最終試験、自然魔法、上位のウォーターレイなの!落ちたわね笑』そう言って少し小馬鹿にしてくるトルマリン家の次女のリサ・トルマリン。

『しかし、なかなかきついな。だが、ソフィーの魔力量なら余裕ではないか』と落ち込んだ私を励ましてくれるサファイア家の長女、マリン・サファイア。

『そうですね。ソフィーさんだったら難なく合格しそうです。私なんか爆裂魔法の最上級のエクスプロージョンですよ。落ちたも同然なんですよ〜』と少し泣きそうなアマゾナイト家三女のリア・アマゾナイト。

『みんな、大変そうね。まー私も、継承魔法のマスターヒールだからかなりきついけどね』そう言って落ち込むチャロアイト家次女のミズキ・チャロアイト。

『確かにマスターヒールなんてミズキに似合わないわ笑ミズキこそ爆裂魔法でなんでも破壊って感じだわ〜』とミズキを見て爆笑しているのがロードクロサイト家長女のアスカ・ロードクロサイト。

今日は、5大貴族の同年代の子たちとのお茶会と言うなの愚痴のこぼし合い。よくここでは色んな愚痴がこぼれていつも話が盛り上がる。

『それにしても、いつ飲んでも美味しいわね楓さんの紅茶はソフィーはいい執事がいていいわね』とマリンがぼそっと私に言った。『マリンなにかあったの?』と尋ねると『いや、実は最近町の外で盗賊団が暴れていて物資や食料の供給が遅れているんだ。』と深刻そうな顔でつぶやいた『よかったら、後で家の茶葉を少し持って帰って!困ったときはお互い様でしょ』と私は、急いで楓に5人分の茶葉を用意させた。するとマリンが『ソフィー。今、気づいたんだがこの紅茶私の持っているのと一緒の茶葉だ!楓さん一体何がこんなに違うんだ?』と楓に尋ねると『多分、お湯の温度が低いんだと思います。紅茶は茶葉を100度のお湯で最低約3分以上大きいもので5分以上つけないと渋みなどがでてあまり美味しいものではなくなってしまうんです。』とマリンに言うと『そうなのか!初めて知った!是非今度から家でやってみるよ。ありがとう楓さん』とマリンは笑顔でお礼をした。

『しかし、ま〜ソフィーの執事の楓さんは万能ですね。ソフィーにはもったいない』とミズキが紅茶を飲みながら私に言った。私は『何よ。それはどうゆうつもり。』と言いかえしみんなが笑ってお茶会が終わった。時間はまだ15時『楓出かけるわよ。』と楓に言うと『お嬢様、魔法の練習にですね。馬車はもう準備しております。』といって入り口のドアを開けた。

お城から馬車で15分ほどにある山の上に行き私は自然魔法、上位のウォーターレイの呪文を唱えが何も起きなかった『やっぱり、まだ魔力の制御がちゃんとできてないのかな〜』と落ち込む私を見て楓は少し笑った『楓今笑ったでしょう!怒るわよ!』すると楓は笑いながら『失礼いたしました。お嬢様』と馬鹿にした表情で謝った。『そんなに笑うならあなたもやってみなさいよ!』私は怒って楓に魔法の杖を突き出した。『かしこまりました。お嬢様、私は杖は必要ございません。』そう言って杖を私にかえすと楓は右手を上にあげ指を鳴らした。音は周りを響き渡らせたと思ったら周りの空気を変えた。上を見ると雨雲が集まり豪雨が振り始めた。すると、楓は私の頭の上でまた、指を鳴らした。すると私に当たっていた雨が突然当たらなくなった。よく見ると水が私を避けて地面に落ちていた。『お嬢様。ご満足いただけましたでしょうか?』と微笑みながら私には尋ねた。『あなたまじで何者?どうやって!?しかも、無詠唱で!?なんで!?世界中の魔法使いができない無詠唱を』と私は驚いた顔で尋ねると『お嬢様。魔法は体にある魔力をしっかり感じ使う魔法にあった詠唱をすれば使えるものと思っていませんか?』と楓は私に尋ねた。『当たり前でしょ!だってそれは基礎中の基礎なのよ!』私は少し大きい声で楓に言うと『それがそもそも間違いなんです。実は魔法はイメージをしっかり持ち体内にある魔力を空気にあるマナに反応させて起こるのが魔法なんです。なので詠唱はいらないんです』と楓が微笑みながらいって私は思った。今までの努力は何だったのかと。

『楓!私も無詠唱魔法を教えて』私は楓に頭を下げたすると、『いいですよ』あっさり了承をえた。

そして、一週間がたち私はミユキ先生が驚くほどの自然魔法を成功させ見事卒業試験に合格した。

『お嬢様。おめでとうございます。これで立派な魔法使いですね。しかし、あんなにも自然魔法を操るなんてやはりお嬢様は、さすがですね。』とミユキ先生に褒められたが私は、少しズルをした感覚があった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ