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♯02 彼女とオレの今日

週一での投稿が遅れてしまいました。すみません。

"ぬくぬく"


(あたたかい・・・な~)

「・・・にゃ~」

"!!"

「あっ、」

(そっか、昨日お前拾ったんだっけ・・)

「あたたかいな~にや・・・」

にやをぎゅっと抱きしめた。


(・・・大学もバイトも休みたいな)

抱きしめたにやのあたたかさが伝わり布団からでたくないオレ。

「・・・にゃ~」

「・・・行くか・・・」


重い身体を起こし洗面所にむかった。

オレは毎日決まった向きで寝るせいか同じところに寝癖ができる。だからオレは毎日髪を整えることから1日がはじまる。

(どうにかならんかな、この髪・・・)

「・・・にゃ~」

にやがオレの足にすり寄って鳴く。

(・・・にやは、置いていけない~。鳴き声が他の住人にバレたらオレも追い出されるし。大学に連れて行くか~)


「・・・にや、一緒に行くぞ、ひとまずリュックの中でおとなしくしててくれよ。」

オレは着替えて、にやをいつも持ち歩いてるリュックにいれた。


オレの大学は徒歩で40分。オレの大学とアパートの間には小さな公園がある。

毎日、公園を抜けて大学へ向かう。


「そこの君!リュックがもぞもぞしてるぞ!」

(あちゃ~、この声は)

眞子(まこ)先輩・・・おはようございます・・・」とテンション低めでオレは挨拶をした。

オレに声をかけてきたのは同じサークルの2歳年上の眞子先輩。175センチくらいでモデルのように背が高くほっそりした女性である。

「おい、何をリュックにいれてるのだ!見せれ!貴康(たかやす)!!」


"びくっ"


(・・・遭遇したくなかったな~、とくに眞子先輩とは。だってこの人自分のペースに人を巻き込むのが得意なんだよな~。)

オレはリュックを肩からおろし開けた。


「・・・にゃ~」


と、にやが顔をだしてきた。

「!」

「かわいいな~、貴康。貴康の猫か?」

と眞子先輩はにやをリュックからとりだし、抱きながら尋ねてきた。

「飼い主が見つかるまでオレの猫ですが、」とオレはこたえた。

「ほ~、貴康。お前はこのまま、学校とバイトへ行け。今から私はこの猫と遊ぶ。夜バイトが終わったらまたここで待ち合わせだ。よいか?」

(でた。眞子先輩のお得意の自分のペースで決める行動。)

「・・・眞子先輩、学校は?」とオレは尋ねた。

「・・・にゃ~」とにやが鳴く。

続けて「・・・にゃ〰️」とにやを抱きながら鳴き真似をした眞子先輩。

「・・・行かない~。学校つまんない~。貴康、学校に猫連れてったら大変だぞ、だからだからな、私が見ててあげよう。」と強引に決めて話す眞子先輩。

「・・・眞子先輩。単位は大丈夫ですか?」と一応心配するオレ。

「ばかちんか、私を誰だと思う!天才のお嬢だぞ!」とにやと遊びながら眞子先輩はこたえた。

(はいはい。わかってましたよ。頭いいのも、お金持ちのお嬢さまだということも。こういう人の考えることはわからないな~。ま、今日はバイトもあるからな~、お願いするか~)

オレはにやの頭をなでながら

「・・・眞子先輩。にやをお願いしていいですか?」と聞いた。

「よいよい。ってにやいうのか?センス悪いな~、な~にや?」と眞子先輩はにやに話しかけた。



「・・・にゃ~」



オレは太陽のひかりを背に浴びながら、にやと眞子先輩のいる公園をぬけ大学へむかった。



週一の投稿が遅れても続きは投稿しますのでよろしくお願いします。


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